2009年10月19日 (月)

リンカーン弁護士㊤㊦(マイクル・コナリー)

あらすじ:高級車の後部座席を事務所代わりにLAを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。収入は苦しく誇れる地位もない。そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。久々の儲け話に意気込むハラーだが・・・。

ミノルンより借り読み。マイクル・コナリー作品、久々に読んだ(というかマイクル・コナリーに限らず、私は外国の地名やら人名やらに弱いので、あまり翻訳モノは読まないcoldsweats01)。軌道に乗るまでに時間がかかったけど、途中からスピードアップして、結局はやっぱり面白かった。ミッキーの仕事、当然一筋縄ではいかず二転三転、その転がりっぷりもハンパなくて、最後まで本当に目が離せない展開だったeye 都度散りばめられた元妻との関係も、もちろん目が離せなかったsmile しかし弁護士という仕事は・・・難しいな。うかつにコメントするのも難しいわcatface

リンカーン弁護士

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2009年9月15日 (火)

臨界~潜入捜査(今野敏)

あらすじ:三重県の原子力発電所で細管破損事故が発生。その事故で、外国人の不法就労者が死んだと内部告発があった。しかし国も会社もそのような事実はないと否定。内部告発をした職員は、交通事故で死亡する。もみ消し工作には、原発に労働力を提供する暴力団の影が・・・。元マル暴刑事・佐伯涼のヤクザ狩りが始まる。

ミノルンより借り読み。このシリーズももう5作目だそうで・・・全部読んだのか読んでないのか微妙に憶えてないけどcoldsweats01 原発周りの話、これってある程度真実なのかなぁ?だとしたら怖ろしいことです。自分の身近に無いと、本気で考えることが無い、けど、それじゃイカンのだろうな。。 とか思ったりして、ストーリー的には興味深かった。しかし細かい格闘描写には、ちょっとまだ飽きている・・・sweat01

臨界

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2009年9月10日 (木)

無音潜航(池上司)

あらすじ:「北の核」をめぐる六者協議が停滞するさなか日韓両国で起きた同時多発テロにより、東アジア一帯は極度の緊張に包まれた。親善訪問先である中国・大連からの帰国途上にあった海上自衛隊潜水艦「さちしお」は、黄海で遭難者を救助した直後、国籍不明の艦艇から執拗な攻撃を受ける。艦長の藤井は必死の操艦で辛くも死地を脱したが。これは米中両大国の思惑が絡んだ更なる危機の前触れにすぎなかった・・・。

ミノルンより借り読み。最初の管制塔テロは全くの序章に過ぎず(もちょっとこっちの話もあるのかと思った)、途中からは完全なる潜水艦モノ。これはまた目新しかった。しかしマンガ「沈黙の艦隊」や小説「戦場のローレライ」で、潜水艦用語に関する若干の知識はあるつもりだったんだけど、いざ読んでみるとなかなか難しく・・・最初はすごく読み進めるのに時間がかかったcoldsweats01 ずっと漂う緊迫感、いい意味で肩に力が入りっぱなしの1冊だった。不条理感が残るラストだったけど、藤井は立派な艦長だったなぁ。。

無音潜航

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2009年8月27日 (木)

特殊防諜班 凶星降臨(今野敏)

あらすじ:元自衛官・真田武男は首相の特命を受け緊急事態に対応する調査官であり、”十支族”の末裔・芳賀恵理たちを守る存在でもある。凶行を繰り返す過激派メンバーを追跡するが・・・。一方、ヨーロッパで拉致された”盟友”ザミルは、新人類委員会の首領と対面する・・・。

ミノルンより借り読み。このシリーズも好きhappy01 真田、ザミル、芳賀一族(・・・ついでに早乙女も入れておくか?w)の結びつきが、1作ごとに強まっていくのが嬉しい。恵理の存在は、実戦的にも癒し(和み?)的にも大きいなぁ。さて、本作にてやっと新人類委員会のボスも見えたし、、また次作も楽しみ!

特殊防諜班 凶星降臨

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2009年8月25日 (火)

官僚たちの夏(城山三郎)

あらすじ:「国家の経済政策は政財界の思惑や利害に左右されてはならない」という固い信念で通産行政を強引、着実に押し進め、次官への最短コースを疾走する”ミスター通産省”風越信吾。高度成長政策が開始された60年代初めの時期に視点をすえ、通産省という巨大複雑な官僚機構の内側における、政策をめぐる政府・財界との闘いと、人事をめぐる官僚間の熱い闘いを描く。

ミノルンより借り読み。・・・政治経済に関する知識が全く無い私にとっては、全く馴染みの無い世界の話で、読むのに非常に時間がかかりますたsweat01 正直法律とかの難しいことはよく分からねど、男たちの熱い闘いぶりは伝わってきたし、なんとか私でもちゃんと読みきれたcoldsweats01 しかしずっと熱いままで終わるのかと思ったら、途中からの失速、そして意外にも斜陽感漂う感じのラストになって、ちょっとビックリ。。

官僚たちの夏

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2009年8月10日 (月)

「禿鷹狩り~禿鷹Ⅳ」全2巻(逢坂剛)

あらすじ:神宮警察署の悪徳刑事・禿富鷹秋をこの世から抹殺するのだ―。ヤクザも南米マフィアも手玉にとるあの極悪刑事の前に、最強の刺客が現れた。巧妙に仕掛けられた執拗な罠を、果たして潜り抜けることは出来るのか!?

ミノルンより借り読み。禿鷹シリーズ4作目ということですが、私は1~3までは読んでなかったcoldsweats01 でも本作だけでも想像で補えたから、別に読む分に支障はなかったでつsmile 逢坂剛、久しぶりに読んだけど、やっぱ好き系かな。しかしこの禿鷹シリーズは、他にはない強烈さだった。警察小説の定石としては「禿鷹はワルいフリをしてるだけ」なのかと思うけど、本当にワルだw 同じく警察内部の人間たちも、ヘタしたらヤクザやマフィア以上のワルだったりww 特に岩動寿満子警部(心の中ではずっと「クソババア」と呼んでいたgawk)は、ホントに憎たらしかった!ちなみにラストも、え、そうなっちゃう?!という展開で、最後まで度肝を抜かれた・・・。なんか新鮮だった。

禿鷹狩り

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2009年7月30日 (木)

ST 為朝伝説殺人ファイル~警視庁科学特捜班(今野敏)

あらすじ:伊豆大島、そして奄美大島でダイビング中の死亡事故が発生。どちらの場所も源為朝伝承の地だった。そこに注目したワイドショー番組が事件を取り上げる。ところが番組スタッフからも死者が出る。本当に事件は為朝の呪いによるものなのか?STは謎を追って現地に飛ぶ・・・。

ミノルンより借り読み。やっぱり好きだわー、STシリーズ!今野敏氏のシリーズで1番好きかな。。 事件そのものは終わってみれば単純なことだったけど、久々にSTの面々に会えたので満足じゃhappy01 これからSTは「伝説の旅」シリーズに入るらしい。楽しみ~。

為朝伝説殺人ファイル

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2009年7月23日 (木)

内調特命班 徒手捜査(今野敏)

あらすじ:NY・ハーレムの夜、日本人女性が黒人男性に暴行され、殺害された。ハワイでも同様の暴行殺人事件が起き、ついでLAで日本人商社マンが射殺された。内閣情報調査室・陣内の召集を受け、秋山隆幸、屋部長篤、陳果永は再び会することに。事件の背後に見え隠れする秘密結社の存在。現代のサムライたちの新たなる闘いが始まる・・・。

ミノルンより借り読み。内調特命班シリーズ第2弾。”犬”の血を引く男たち、それぞれに味があって気になる存在なので、このシリーズ続編は楽しみにしていた。・・・でも今回、思っていたほど彼らの出番がなかった気はするcoldsweats01 まだ「3人の受け継いでいる技が一つになった!」という感じはしないので、またシリーズ新作を期待していいのかな?

徒手捜査

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2009年7月21日 (火)

新公安捜査Ⅱ(浜田文人)

あらすじ:銀座中央市場の移転予定地で死体が発見された。被害者は銀座中央市場の仲卸業者の矢口和也。だが、一見普通の殺しに見えた裏には、市場移転にからむ巨大な利権問題があったのだ。児島要警部補は再び都知事の石橋太郎に相対する。一方、神奈川県警公安二課の螢橋政嗣は、ある任務のために、仮出所した関東誠和会組長の三好義人を訪ねる・・・。

ミノルンより借り読み。久々の公安シリーズで、最初、人物関係を思い出すのに時間がかかった・・・(最近、こういうことが多いなぁ。歳を感じる・・・gawk)。裏表紙によると、これは「都庁シリーズ第2弾」という括りになるようだ。うん、確かに「都庁シリーズ」で「児島シリーズ」w 毎度のことながら、この人こんなん書いて大丈夫なのかしら?と思うところもありcoldsweats01 ちなみに私的には(っていうか誰が見ても?)、所謂おエライ人たちなんかよりずっと、三好組長の方がイイ人間だと思われ。。(あ、松本も結構好きw)

新公安捜査Ⅱ

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2009年7月14日 (火)

怪物が街にやってくる(今野敏)

「怪物が街にやってくる」「伝説は山を駆け降りた」「故郷の笛の音が聞こえる」「処女航海」「旅人来たりて」「ブルー・トレイン」の6篇。帯によれば”幻の初期短篇集”とのこと。全編通して、基本的にはジャズ色がずっと漂っている。その中に突如現れるのは、、やっぱ武道色かcoldsweats01 30年ほど前の作品らしいけど、マニアックで(ジャズに関するマニアックさは、島田荘司モノと共通する香り有り)、確かに今野作品の原点なのだと思った。。

怪物が街にやってくる

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2009年7月 6日 (月)

非常線(松浪和夫)

あらすじ:同僚殺しの容疑をかけられた金谷刑事は、真犯人を挙げ自らの潔白を証明するため、取調室から逃走した。同僚・鹿嶋が探っていたコカイン密売組織を追い、警察から逃れる金谷に次々と襲い掛かる危機・・・。

ミノルンより借り読み。最初から最後までハラハラ(&イライラ)させられる、面白いアクション警察小説だった。少しずつ、次々に解明されてくる謎、、興味深い展開だった。しかし権力を持ってる人間が悪いことを企むと、本当にタチが悪い・・・。死んだ同僚、自分自身、そして自らを信じてくれる人たちのために、正しく闘い抜いた金谷はカッコよかった!よくやった!!

非常線

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2009年6月24日 (水)

時空の巫女(今野敏)

あらすじ:新人タレント発掘を依頼された原盤製作会社社長の飯島は、その途中で、惹きつけられるように二人の女性と出会う。かつてネパールの生き神様「クマリ」だったチアキ・シェスと、AVに出演していた池沢ちあき。一方、自衛隊の情報部には驚くべきレポートが届けられていた。世界の超能力者たちの見る、地球滅亡を思わせるような夢に現れたのは「チアキ」という名前・・・。

ミノルンより借り読み。久々の今野敏。今回は武道話ではなく、SF系(と言っていいのかなぁ?)。感じとしては、特殊防諜班シリーズに近い。・・・まぁサックリ普通に面白く読んだけど、正直特に好き系でもなく・・・catface

時空の巫女

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2009年6月22日 (月)

刑事の墓場(首藤瓜於)

あらすじ:警察組織からの落伍者たちを飼い殺しにしていると噂される動坂署。思いがけない転任に不貞腐れて署内で寝泊りする雨森は、たまたま聴取した些細な傷害事件の被害者である女子大生の部屋を訪ねて死体を発見する。開署以来初めて捜査本部が置かれたものの、主導権を奪われた署員たちは秘かに動き出した・・・。

ミノルンより借り読み。・・・この作者さんの作品は初めて、かなぁ?ちょっと軽めでサクサク読めて、普通に面白かった。作品の途中から匂わされ始めた動坂署の”秘密”のオチには、最後ちょっとズッコケたけどcoldsweats01 とりあえず動坂署の面々はキャラが立ってるので、シリーズ化されたらまた読んでみたい。(っていうか、シリーズ化しないともったいないかもねbleah

刑事の墓場

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2009年6月17日 (水)

臨場(横山秀夫)

あらすじ:臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。捜査一課調査官・倉石義男は死者からのメッセージを的確に掴み取る。誰もが自殺や病死と疑わない案件を殺人と見破り、また殺人の見立てを「事件性なし」と覆してきた。人呼んで『終身検視官』・・・。

ミノルンより借り読み。今クール、ドラマでやってるなぁ~と思いつつ、読んでなかった作品。短編8編ほとんど面白かった。短編だけど、珍しく物足りない感はなかったなぁ。。 完璧な仕事だけど”マシーン”的ではない、人間らしい倉石がよかった。なんだか気がかりな終わり方だったけど、倉石にはまだまだ元気で、もっといろんなことを教えてほしいものです。

臨場

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2009年6月16日 (火)

相剋~警視庁失踪課・高城賢吾(堂場瞬一)

あらすじ:捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者捜しだという。筋違いと主張する高城を制し、阿比留は法月と明神に捜査を命じる。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。だが少女の家族の態度に違和感を感じた高城は、醍醐と共に非公式に調べ始める・・・。

ミノルンより借り読み。捜査一課の追う事件と失踪人捜しがいつの間にかリンクし始めて、終わってみたら面白い画だった。高城賢吾シリーズまだ2作目だけど、私このシリーズ好きっぽいhappy01 前シリーズの鳴沢了はなんか鼻につくとこがあったんだけど、高城は人間(オヤジ?)臭くていいのかなw 他の登場人物たちもかなりキャラが立ってて、その中でも今回は特に醍醐がクローズアップされてて、興味深かった。次作も期待してます!

相剋

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2009年6月11日 (木)

「Op. ローズダスト」全3巻(福井晴敏)

あらすじ:都心でネット財閥・アクトグループを標的とした連続爆弾テロ事件が発生した。公安の並河警部補は、防衛庁から出向した丹原三曹と調査に乗り出すが・・・。

ミノルンより借り読み。最初に「読むのにすごく時間がかかったcoldsweats01」と聞いていたんだけど、、本当に時間がかかったsign03 ここ最近で1番だった・・・3冊で3週間くらい抱えてたかもwobbly しかし話が面白くなくて時間がかかったワケではなく。単純に、難しかった、読みづらかっただけ。。 現在に起こっていく事件の合間合間に、少しずつ明かされていく過去。テロはもちろん悪いことだけど、悪いのはテロリストだけなのか。本当に悪いのは誰なのか。。 人間間の、国内組織間の、国家間の、いろんな問題を孕んだ作品だった。これから読む人のために詳しいラストは書かないけれど、、残った者たちは、もっとずっと、”新しい言葉”を探してほしい。

Op

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2009年5月19日 (火)

「刑事たちの夏」全2巻(久間十義)

あらすじ:大蔵官僚が墜落死した。自殺なのか他殺なのか。緊急招集された捜査一課強行犯六係・松浦洋右はいち早く他殺を示唆する状況証拠をつかんだ。しかし、突如その死は自殺と断定され、捜査は中止となった。マスコミに情報をリークし、単独捜査を続ける松浦は、警視総監と警察庁長官の対立、その背後にあった大蔵省の暗躍にたどり着く・・・。

ミノルンより借り読み。なかなか読み応えのある2冊だった。「危険そうだけど、この人は大丈夫でしょ~」「危ないところで助かるんでしょ~」といった”小説ですから~”的な都合のいい展開には一切ならず、、シビアだったwobbly うん、本当はこれが現実なんだよね。。 しかしこういう話を読むと、警察だの政治家だの、所謂”お偉いさん”がホント信じられなくなる。もちろんこれは小説だけど、でも真実を含んでいると思う。なんだかなぁ。。gawk

刑事たちの夏

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2009年5月13日 (水)

内調特命班 邀撃捜査(今野敏)

あらすじ:成田空港に一人のアメリカ人が降り立った。各国諜報関係者の監視の中、米大使館の車に乗り込んだ男は、尾行する覆面パトカーに手榴弾を放った!ジョン・カミングス、元グリーンベレー。東京の機能を麻痺させるべくCIAが送り込んだプロのひとりだ。日米経済戦争の裏で暗躍する組織に対抗すべく、内閣情報調査室の陣内平吉が選んだ男とは?

ミノルンより借り読み。伝説の三派拳法、、こりゃまた格闘技色が濃ぃ~い話でcoldsweats01 ・・・う~ん、普通に面白かったけど、1冊にまとめるには内容が重過ぎた(日米問題にしても、拳法の話にしても)印象かな。そして正直最近ちょっと今野氏の武道ネタに飽きてきているので、とりあえず次は別の作家さん行ってみます。。

今野敏

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2009年5月11日 (月)

顔のない刑事(太田蘭三)

あらすじ:奥多摩で発見された女の全裸死体。それが事件の始まりだった。北多摩署の香月功刑事は、その女と死の直前に関係していたことから被疑者として取調べを受けた。容疑を晴らすべく、香月は警察手帳を返上、”顔のない刑事”として捜査を開始した・・・。

ミノルンより借り読み。これはまた、最近読んでたのとはちょっとタイプが違う警察モノだった。面白かったけど、ちょっと古臭い、オジサン臭いところもあるなぁ、、と思ったら、30年前の作品だそうでcoldsweats01 でも香月刑事の魅力は、今読んでも分かる。あとがきによると、香月シリーズは現在19冊目を執筆中とのこと。ミノルン様>このシリーズも行っちゃうですか??eye

顔のない刑事

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2009年5月10日 (日)

お葬式(瀬川ことび)

まだちゃんと決まってもないのに引越し準備中、で、やっぱりもうちょっと本を減らさないとイカンなぁ~とcatface よっぽど良かった本以外は思い切って処分しよう。。 と本棚を眺めてて、「お葬式」ってどんなんだったかな~とついつい再読。・・・当たり前だけど、最初に読んだ時の驚きはもう無くcoldsweats01 しかも「お葬式」以外の4編には、改めて全く関心無く・・・ですたgawk

お葬式

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2009年5月 7日 (木)

花水木~東京湾臨海署安積班(今野敏)

ミノルンより借り読み。短編5編(「花水木」「入梅」「薔薇の色」「月齢」「聖夜」)で、相変わらずそれぞれに面白いことは面白いんだけど、なんだか物足りない感catface そして毎度思うことなんだけど、安積シリーズは何か雑誌に連載されて、それから単行本化されてるのかしら?だとしたら、連載のその時々に初めて安積班に出会う読者のためには親切だと思うんだけど、ファン的には毎回毎回、安積の村雨に対する思いを聞かされるのが正直しんどいgawk ・・・余談ですが、結局ずっとTVドラマ「ハンチョウ」は見逃し続けておりますcoldsweats01

花水木

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2009年4月30日 (木)

特殊防諜班 標的反撃(今野敏)

あらすじ:警視庁公安部の二人の捜査員が品川埠頭で射殺された。それが事件の発端だった。十支族の末裔・芳賀一族抹殺を狙う新人類委員会は、謎の男・コワルスキーを送り込む。特殊防諜班・真田は、恵理たちを守って反撃するが・・・。

ミノルンより借り読み。このシリーズ3作目、になるのかな?今回がこれまでで1番、なんだか軽い感じで読めたかも。。 気付けば恵理が”女の子”で、ちょっとドキドキというかハラハラしたsweat01 なんだかヤキモキしたけど、結局のところコワルスキーがイヤな人間じゃなくてよかった。心と心で話が出来れば、(一時的にせよ)仲間にだってなれるhappy01 しかしシュトルムは本当にこれで終わったのかな、、まだ信じられないなぁcatface

標的反撃

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2009年4月28日 (火)

感染列島 映画ノベライズ版(涌井学)

あらすじ:救命救急医・松岡剛のもとに現れた一人の急患。高熱、痙攣、吐血、全身感染ともいえる多臓器不全、症状は新型インフルエンザに思われたが、何かが違っていた。この感染症には有効なワクチンが存在しない・・・。驚くべき速度で瞬く間に日本列島に拡がるウイルス感染。戦災を上回る未曾有の危機が日本中を震撼させる!

たまたま読んでいたんだけど、不幸にも今発生している豚インフルエンザと話がカブることになってしまった。。 危機レベルのこととか、正にニュースで耳にしてるようなことで。。 映画のノベライズだから当たり前なんだけど、本当に映画を観ているような感覚で読めた。怖かった、でもそれだけのパニック映画ではなく、考えさせられること多々。確かに、ウイルスはウイルスで「生きている」だけで、人間に危害を加えようと思っているわけではないのだろう。そして、ラストの言葉に、感動した。人間は、強い。どんな時も、明日があると信じて生きよう。

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2009年4月25日 (土)

凍える牙(乃南アサ)

あらすじ:深夜のファミリーレストランで突如、男の体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?

ミノルンより借り読み。・・・っていうか私、乃南アサ作品はほぼ全部読んでるハズで、この作品も確かに読んだハズ。なのに、詳細どころか大筋も憶えてなかったcoldsweats01 ということで、改めて面白く読みましたー。人体炎上、そして獣がまるで人間のような意志を持って人を襲う謎・・・新鮮で面白かった。しかしいずれの事件も、動機は自己中な逆恨みとしか思えない。”獣”が一番、理知的で人間らしかったかもしれない。。 ちなみに音道と滝沢の人間関係も面白かった。なんだかんだ言いつつ、またこの2人が組む事件があればいいのになぁ~。

凍える牙

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2009年4月20日 (月)

蒼の悔恨(堂場瞬一)

あらすじ:雨の横浜―”猟犬”と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれて深手を負い、逃走を許す。捜査から外されるも、青井を負い続ける真崎。犯人が次に狙う標的とは?

ミノルンより借り読み。ミノルンは「なんか堂場瞬一作品っぽくないかも」と言ってたような気がするけど、私的にはちょっと鳴沢了シリーズと同じ匂いも感じたかも。。 真崎は、ちょっとカッコつけすぎなとこはあるけど、嫌いじゃないタイプかなw 真崎と奈津の関係も、ベタだけどまぁ有りかなww 単純に連続殺人犯・青井を追うだけの話に終わらず、真崎、赤澤、青井というバラバラなはずの人間たちを結びつける糸もあったり(途中で予想はついてたけどcoldsweats01)で、テンポよく普通に面白かった。

蒼の悔恨

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2009年4月14日 (火)

噂(荻原浩)

あらすじ:「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだって。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」― 香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となる・・・。

いやぁ~、「僕たちの戦争」を書いたのと同じ人の作品だとは思えなかったcoldsweats02 イヤ、面白いは面白かったんだけど、、感想をひと言で言うならば、、ちょっと質のいい角川ホラー文庫、みたいなcoldsweats01 伏線を張って張ってのラストひと言は、練られてるというべきか悪趣味というべきか・・・catface サイコ・サスペンスとしてより、むしろ広告・販売戦略の話が興味深かった。WOM(WORD OF MOUTH)=口コミの力ってすごいと改めて思った。。

噂

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2009年4月12日 (日)

そして粛清の扉を(黒武洋)

あらすじ:卒業式を翌日に控えた高校で、突如として発生した学校ジャック事件。武器を手に、生徒を人質にとったのは、普段は目立たない中年女性教諭だった。彼女の周到に練られた計画と驚くべき戦闘力は、対峙した警視庁捜査第1課の精鋭・特警班さえをも翻弄する。焦燥し混乱する警察、保護者を前に、一人また一人と犠牲者が・・・。

第一回ホラーサスペンス大賞受賞作品だそうです。冒頭の哀しい事件でまず世界に引き込まれた、ものの、学校ジャックが起こり始めた時は正直、あ~、ここからはただの血しぶき系話になっちゃうのかな~、、と思った。でも途中からすぐ、近藤先生に共感し応援してしまう自分に気付いた。もちろん近藤先生の取った行動は犯罪だけど・・・それ以上の罪があるんじゃないか。そしてそれが法で裁かれなければ、被害者はやっぱり近藤先生のような気持ちになるのではないか。。 読み終えてみたらとても考えさせられる話だった。ちなみにラストのどんでん返しは読んでのお楽しみなのでここでは深く触れないでおきましょう。読後感がいいとは決して言えないけれど、賛否両論あるかもしれないけれど、読んでみて損はない作品かと。

そして粛清の扉を

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2009年4月10日 (金)

ひまわりの祝祭(藤原伊織)

あらすじ:自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒がしくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気付くが・・・。

う~ん、なかなか読み進められない作品だったgawk 芸術的な話で格調高いサスペンスだったり、なんだかオサレなハードボイルドだったり、いいところはあると思うんだけど・・・肝心な”面白さ”、どんどん先を読みたくなるほどのパワーが私的には足りなかった。。

ひまわりの祝祭

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2009年4月 6日 (月)

スクープ(今野敏)

あらすじ:TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危険にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースの一人でもある警視庁捜査一課・黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す・・・。

ミノルンより借り読み。・・・また新たな今野ワールドだった。知らなかったら、今野敏作品だとは気付かないなぁ。事件解決という意味では警察小説に近い部分もあるのかもしれないけど、全く趣きが違う。すごく軽~~い感じ。。 普通に面白かったけど、読み応えはイマイチ、というところか。

スクープ

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2009年4月 2日 (木)

僕たちの戦争(荻原浩)

あらすじ:”根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」に憧れる軍国青年が、時空を超えて入れ替わった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが・・・。

SFモノでもあり、戦争モノでもあり、恋愛モノでもあり・・・。入れ替わってしまった2人がどうなるのか、ずっとハラハラドキドキしながら読んだ。それぞれに、見知らぬ世界で闘い、自分の居場所を見つけて行く過程、とても面白かった。よく出来てる話だったなぁ。。 ラストは読者の想像に委ねられる形になったけど・・・私はもう正直、戻って来るのがどっちでもいい。だって健太も吾一も、どっちもいいヤツで、どっちも好きだもん。

僕たちの戦争

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2009年3月30日 (月)

特殊防諜班 組織報復(今野敏)

あらすじ:成田空港で爆破テロが発生した。当初、過激派の犯行と思われたが、真相は新人類委員会の新たなる攻撃だった。恵理、舎念、そしてチベット仏教の高僧の生命が危険にさらされている。ただ一人の特殊防諜班・真田の戦いが始まる・・・。

ミノルンより借り読み。・・・最近、今野敏モノを読み始める前には、まずこれがどのシリーズだったのか、そして前作はどんなだったかを思い出すのに、少々時間を要するcatface やっぱり早く読書メモを作らねばsweat01 ・・・この特殊防諜班シリーズは2作目で、かなり特殊な世界だったのでワリとすぐに戻って来れた。真田、ザミル、芳賀一族の戦いぶりは、相変わらず見ものだった。恵理も強くなってるし、っていうか実は一番頼もしかったりしてcoldsweats01 本作で真田の出生の秘密もほのめかされてたし、また次作を待とう。

組織報復

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2009年3月26日 (木)

渋谷署強行犯係 宿闘(今野敏)

あらすじ:芸能プロダクションの30周年パーティ会場に現れた浮浪者風の男を追って出て行った専務の浅井が襲われ、その晩死亡した。男は、プロダクションの共同経営者である高田、鹿島、浅井を探して対馬から来たという。次いで鹿島も同様の死を遂げた。事件の鍵は対馬に? 渋谷署の辰巳刑事は、整体師・竜門と対馬へ向かう・・・。

ミノルンより借り読み。単純に文庫の文字が大きくて少なかったので、すごく早く読み終わったw 辰巳&竜門シリーズ、これも普通には好き。だけど、武道の話がちょっとマニアックすぎてcoldsweats01 事件そのものは、至極単純な話だったなぁ。。

宿闘

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2009年3月25日 (水)

神々の遺品(今野敏)

あらすじ:アメリカで超常現象研究チーム・セクションOが忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。事件の鍵を握るのは、オーパーツと呼ばれる摩訶不思議な太古の文明の足跡だった・・・。

ミノルンより借り読み。いや~、噂は聞いてたけど、これはまた新しい分野で。。 聞いてなかったら、今野敏作品だとは思わないなぁ。伝奇ミステリー、ではあるんだけど、本の大部分は謎解きよりも”知識の泉”って感じだった。ラスト近くなっても殺人事件の謎が解けないので、「ホントにこれ解決するの?」と一瞬心配になったcoldsweats01 時代も言語も超えて通じるのは”数字”、、なるほど面白かった。

今野敏

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2009年3月19日 (木)

半夏生~東京湾臨海署安積班(今野敏)

あらすじ:東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性はないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し間もなく死亡。それを機に、東京湾臨海署の安積班にただならぬ空気が流れはじめる・・・。

ミノルンより借り読み。久々の安積班、やっぱりいいなぁ~happy01 安積も須田も、そして速水も相変わらず。それに今回は、村雨の新たな面が見れてよかった。安積も、人を見る目があるんだかないんだかcoldsweats01 事件もいきなり、国際的バイオテロ!?なんて大きな事態になって、すごかった。詳しいことは書かないけど、面白かった~!

半夏生

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2009年3月17日 (火)

蝕罪~警視庁失踪課・高城賢吾(堂場瞬一)

あらすじ:行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課。実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾も配属される。着任早々、結婚を間近に控えながらなぜか失踪した青年の事件が持ち込まれるが・・・。

ミノルンより借り読み。久々の堂場瞬一、そして新シリーズ、面白かったhappy01 警察小説もたくさん読んできたけど、失踪人捜査という部署はまた新しかったなぁ。単純な失踪人捜しに終わらず、社会問題・人間問題にも触れる話で、興味深く一気に読めた。登場はいかにも”窓際”に送られそうな冴えないオジサンだった高城だけど、最後はカッコよかった。高城自身の抱える事件も、いつか解決されるといいな、してほしい。失踪課の他の面々(愛美、真弓、法月、醍醐、舞、森田)も1人1人キャラがたっててイイ。次作も楽しみ!

蝕罪

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2009年3月12日 (木)

とっぱくれ(浜田文人)

あらすじ:殺人の罪で服役後、極道の世界に飛び込んだ”とっぱくれ”(はねっ返り者)、村上義一。組織内での栄達をひたすら目指すが、幼少から慕っていた兄貴分・美山と親分・松原との間で、徐々に微妙な立場に立たされてゆく・・・。

ミノルンより借り読み。・・・リアルにヤ○ザさんと関わりを持ちたいとは全く思わないし、基本的には自ら極道小説を読もうとすることもないけど、、本当に血の繋がり以上に親兄弟を大切に思う義理や人情があるのだとしたら、そういう部分は好きかなぁ。義一の真っ直ぐなところに、ちょっと「本気!」を思い出した。

とっぱくれ

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2009年3月 5日 (木)

新公安捜査(浜田文人)

あらすじ:都庁で爆発事件が発生。都知事・石橋太郎の檄文を聞き、警視庁の捜査会議は色めき立った。都民の人気は絶大だが、企業や営利団体の反感を買っている都知事。捜査一課強行犯三係の児島要は、鹿取警部補のアドバイスを受けて、都知事との面談に向かう。一方、神奈川県警公安二課の螢橋政嗣は、かつて捜査対象者だった男の白骨死体の発見で、新島を訪れていたのだが・・・。

ミノルンより借り読み。「北朝鮮シリーズに次ぐ、新シリーズ」だそうで。もちろんこのシリーズも主役は”ハマのホタル”だと思うけど、本作は児島がメインだったという印象。私的には、螢橋や鹿取といったチンピラ刑事どもより、児島の方が好きsmile 新シリーズ1作目にして敵の大ボスは見えたかな・・・。次作も楽しみにしてまつ。

新公安捜査

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2009年3月 3日 (火)

制服捜査(佐々木譲)

あらすじ:札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだったが・・・。

ミノルンより借り読み。警察モノ、ではあるんだけど、駐在さんが主人公だったり、小さい町ならではの事件だったりで、目新しかった。赴任してきたばかりの駐在さんより、ずっと町に住んでる人たちの方が町に詳しいのは当たり前で・・・郵便局を退職した情報通や防犯協会会長はじめ、いろんな人がいたなぁ。どの事件もそれぞれに面白かったけれど、でも欲を言えば、短編だとちょっと物足りない感もあるかな。

制服捜査

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2009年2月25日 (水)

ジウⅢ~新世界秩序(誉田哲也)

あらすじ:新宿東口で街頭演説中の総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、伊崎基子らSAT隊員が総理の身柄を確保し、警察上層部は安堵する。だがそれは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった・・・。

ミノルンより借り読み。っていうかミノルンまだ読んでないのに、早く先が読みたかったので、昨日おねだりして先に借りちゃったhappy02 ということで詳しい内容には触れませんが、、3巻で無事完結しますた。落ち着きますた。。 途中、予想を遥かに超えたハチャメチャな事態になって、みんなオカシくなっちゃうのかと、どうなることかと思ったけど、、終わってみたら哀しい話だった、かな。

ジウ

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2009年2月24日 (火)

ジウⅡ~警視庁特殊急襲部隊(誉田哲也)

あらすじ:連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取調べを続ける東警部補と門倉巡査は、<新世界秩序>という巨大な闇の存在に気付き、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査部長は特殊急襲部隊を離れ所轄に異動したが、そこにも不気味な影が迫っていた・・・。

ミノルンより借り読み。あ~、なんか怪しい世界になってきたsweat01 美咲は過剰反応しすぎだとしても、アッチの論理は確かに気持ち悪いgawk 雨宮はアッチの人間だったの?基子はドッチの人間なの? そして不気味な人たちの生い立ちが重なってきたところで、、また終わってしまった。早く「ジウⅢ」~bearing

ジウ

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2009年2月17日 (火)

ジウⅠ~警視庁特殊犯捜査係(誉田哲也)

あらすじ:都内の住宅地で人質籠城事件が発生した。所轄署や機動隊とともに警視庁捜査一課特殊犯捜査係が出動し、門倉美咲巡査は差し入れ役として犯人のもとへ向かうが・・・。籠城事件と未解決の児童誘拐事件を結ぶ少年は?

ミノルンより借り読み。ワリと読みやすい警察モノだと思う。「ジウⅠ」だったから「Ⅱ」もあること前提で読んでたけど、こんな感じで終わるとは~。Ⅱでは、美咲よりむしろ基子に比重が置かれるのかな。とりあえず早く次を読みたいと思いまつ。

ジウ

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2009年2月10日 (火)

捌き屋Ⅱ~企業交渉人 鶴谷康(浜田文人)

あらすじ:鶴谷康は組織に属さない一匹狼の交渉人。独自のルートで集めた情報を駆使して、本音とハッタリを使い分ける心理戦を得意とする。今回彼に舞い込んだのは、アルツハイマー病の新薬開発をめぐるトラブルの処理だ・・・。

ミノルンより借り読み。”捌き屋”シリーズ第2弾、今回は製薬会社、厚生労働省、日本医師会、大学教授の複雑かつ微妙な関係という話で、これまた興味深かった。すごい泥仕合だったなぁ。。 こんな裏話、本当にあるのかなぁ、、ありそうだなぁgawk 鶴谷康、口は悪いが情に厚く、仕事っぷりも切れ味鋭いだけでなくどこか温かい、このキャラクターいいんじゃないでしょうか。第3弾も出ることを期待してます。

捌き屋

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2009年2月 5日 (木)

捌き屋~企業交渉人 鶴谷康(浜田文人)

あらすじ:企業間のトラブル処理を極秘裏に請負う人間を、関西では「捌き屋」と呼ぶ。鶴谷康は、絶対不可能と言われた難題をあらゆる情報網を駆使しながら土壇場でひっくり返すことで有名な凄腕の捌き屋だ。今回彼に舞い込んだのは、神奈川県の下水処理場にまつわる政財界を巻き込んだ受注トラブルの処理・・・。

ミノルンより借り読み。引き続き、浜田文人作品。・・・面白かった。捌き屋という仕事の内容も、イメージだけ持っていて実体はよく分からないでいた公共工事の談合系の話も、そして様々な人間関係も興味深くて、一気に読める(というか読みたい)感じだった。ちょっぴり苦いラストだったけど、次作も早く読みたいと思った。

捌き屋

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2009年2月 2日 (月)

公安捜査Ⅲ 北の謀略(浜田文人)

あらすじ:鹿取刑事から呼び出された神奈川県警の公安刑事・螢橋政嗣は、鹿取の待つマンション近くで不審な人物をはねてしまうが、男は搬送先の病院から忽然と姿を消す。一方、鹿取は落ち合うことになっていたマンションの住人・佐藤友子殺しの被疑者として身柄を拘束されてしまう。鹿取は彼女の何を探っていたのか?そして姿を消した男と事件の関係とは?

ミノルンより借り読み。公安シリーズ第3弾、、螢橋の喋り方とかがイラッとするのは相変わらずなんだけど、少なくとも嫌いではなくなった、かなcoldsweats01 ここに来てこれまで描かれてきた”北”やある大物政治家との問題が一応の決着を見たわけか。。 3冊読み終えてみたら、素直に面白かったと思う。・・・しかし余談だけど、”北”や政治に関するネタをこんなふうに描く作家さんって、そっち方面から怨まれたり憎まれたりしないのかな?ちょっと心配だったり。 

公安捜査

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2009年1月27日 (火)

公安捜査Ⅱ 闇の利権(浜田文人)

あらすじ:北朝鮮からの覚醒剤密輸事案を内偵中だった、神奈川県警公安二課の螢橋政嗣。監察対象者を追う最中、螢橋は殺人の現場に遭遇してしまう。殺されたのは麻薬取締官・四角哲也。彼は、広域暴力団神侠会の小山喜夫を内偵中に妻を殺され、復讐に燃えていたという。事件を追う螢橋はやがて、とある病院と老人ホームへたどりつく・・・。

ミノルンより借り読み。螢橋シリーズ1作目もそうだったかと思うんだけど、北朝鮮方面が話に絡むんだよね。。 とは言っても、舞台は日本、しかも老人ホームという福祉利権問題に繋がり、興味深かった。しかし相変わらず、私は螢橋というキャラクターが生理的に好きになれない(苦笑)。逆に、三好組の面々はイイなぁ~、大好きw

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2009年1月22日 (木)

交渉人(五十嵐貴久)

あらすじ:3人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て籠もった。院内の人質は50人。犯人と対峙するのは”交渉人”石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる・・・。

交渉人という仕事についての興味もあったし、それだけではない全体的なストーリー展開の妙、面白かった。何か謎があることは途中途中でほのめかされるんだけど、想像がつかなかったなぁ。。(包帯男とか、部分部分は分かったけどw) そして犯人の動機について、読み終えてみればあれが伏線だったんだなぁ、、と。普通にサスペンスだと思っていたら、思っていた以上に考えさせられる話だった。

交渉人

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2009年1月19日 (月)

特殊防諜班 連続誘拐(今野敏)

あらすじ:宗教団体教祖の奇妙な誘拐事件が相次いで発生した。教祖たちは無事解放され、一様に何も覚えていない。だが雷光教団・東田夢妙斎の事件は違った。真相を追う”首相の代理人”真田は、陰にある巨大な陰謀と遥か古代から受け継がれた血の伝承を探し当てる・・・。

ミノルンより借り読み。「新人類戦線”失われた十支族”禁断の系譜」改題作品、だそうでつ。タイトルだけ見て、お馴染みの警察小説かな~と思っていたら、これは毛色が違った。・・・世界を視野においた伝記アクション、とでも言えばいいかなぁ。今野敏氏の幅広い知識・見解にはいつも驚かされますcatface ちなみにラスト、「第一話完」と終わっているということは、、続きが期待できるということですね?楽しみでつhappy01

特殊防諜班

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2009年1月14日 (水)

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)

あらすじ:嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この4人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった・・・・・・はずが、思わぬ誤算が。せっかくの”売上”を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!

まさに陽気な感じで、テンポ良くサクサク読めた。雪子が隠してたこととか、裏の裏をかく作戦とか、正直全部予想できてたんだけど、逆にイイ感じに予想通りに展開していくのが楽しかったsmile この作品も映画化されたの?誰が演ってるんだろ、面白そう。

陽気なギャングが地球を回す

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2009年1月12日 (月)

死神の精度(伊坂幸太郎)

あらすじ:①CDショップに入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない― そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査の後、対象者の死に可否の判断を下し、翌8日目に死は実行される・・・。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。

伊坂幸太郎作品、2度目のチャレンジ。・・・これは面白かったhappy01 最初が「見送り」だったから、この死神はナンヤカンヤで「見送り」にして行くんだろうな~~なんて思っていたら、そこはアッサリ裏切られたw たとえ対象者が良い人間であっても、仕事は仕事、クールな男(?)だったcoldsweats01 1つ1つの話が面白かったし、それらの話が何気に繋がってたりするところもよかった。千葉の繰り出す、超天然な質問の数々にも笑ろたww

死神の精度

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2009年1月 6日 (火)

風味絶佳(山田詠美)

あらすじ:70歳の今も真っ赤なカマロを走らせるグランマは、ガスステイションで働く孫の志郎のままならない恋の行方を静かに見つめる・・・(「風味絶佳」)。ときに甘く、ときにほろ苦い、恋と人生の妙味が詰まった小説6粒。

ミノルンより借り読み。「間食」「夕餉」「風味絶佳」「海の庭」「アトリエ」「春眠」、、うまく言えないけど、いずれもなんともいえない味わいがあった。今の私には、それぞれの作品について、ああ~~って納得するところがあった。本当に、うまく言えないけれど。。

風味絶佳

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2009年1月 5日 (月)

交戦規則 ROE(黒崎視音)

あらすじ:新潟市内に30数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入!拉致情報機関員の奪還を端緒として”戦争”が偶発したのだ。初めての実戦を経験する陸上自衛隊の激闘―。防衛庁対遊撃検討専任班の桂川は対策に追われるが、彼の狙いは他にもあった・・・。

ミノルンより借り読み。・・・いや~、久々に時間のかかった1冊だったcoldsweats01 (小声で)正直私的には、興味が持ちづらかったというか、どこにも感情移入出来なかったというか、、ブッチャけ面白くなかったsweat01 読み終わっても、・・・ふぅん、って感じですた。。 そして作者が伝えたかったであろうことは、今ミノルンに教えてもらったw 難しい~wobbly

交戦規則

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2008年12月23日 (火)

ストロベリーナイト(誉田哲也)

あらすじ:溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉”ストロベリーナイト”が意味するものは?

ミノルンより借り読み。また警察小説ですが・・・最近読んだ中で1番、先が気になって気になって一気読みした作品かも!事件描写としてはキモチ悪い箇所もあるけど、このテンポの良さ、個性溢れる登場人物たちの魅力(魔力?)、、オススメですpaper (これから読まれる皆様のために、詳しい内容にはここでは触れないでおきましょsmile) あと本筋とは関係ないけれど、「死に急ぐのと、毎日を悔いなく生きるのとじゃ、話が違う」という表現に納得した。。

ストロベリーナイト

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2008年12月22日 (月)

曙光の街(今野敏)

あらすじ:日本でKGBの諜報活動をしていたヴィクトルは、ソ連崩壊後に解雇され失意のどん底にあった。そこへヤクザ組長を殺す仕事が舞い込み、再び日本に潜入した彼を待ち受けていたものは・・・。

ミノルンより借り読み。先に読んだ「白夜街道」の前の話、倉島警部補とヴィクトルが出会った話だった。・・・倉島って、最初はこんなヤツだったのかcoldsweats02 ロシア方面、公安内部、ヤクザ界、それぞれの人間模様も面白かった。。 倉島シリーズをまだ読んでない皆様は、まずはこれを押さえてから「白夜街道」に行きましょうpaper

曙光の街

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2008年12月17日 (水)

駆ける少年(鷺沢萠)

あらすじ:なぜ少年は走り続けるのか?ある夜見た夢がきっかけとなって、龍之は死んだ父のことを調べ始める。過去帳の中に記された見知らぬ名前から明らかになってゆく父の複雑な人生。父とは誰だったのか?私とはなんなのか?(「駆ける少年」)

「銀河の町」「駆ける少年」「痩せた背中」の3編。・・・なんだろう、やっぱり基本的に鷺沢萠作品は、私の感性とすれ違っているのかなぁ、、何の感想も残らなかった、スミマセンcatface

駆ける少年

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2008年12月16日 (火)

グラスホッパー(伊坂幸太郎)

あらすじ:元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに・・・。

やっと伊坂作品に初挑戦。・・・えっと、殺し屋がたくさん出て来る不思議な小説だったcoldsweats01 いろんな人物の視点からコロコロ切り替わりつつストーリーが進行するんだけど、苦にならないというか、むしろ読みやすかったかな。とは言え、胡散臭い企業の人たちや殺し屋の論理は受け入れがたいし、死者は多発するし、、読んでて気持ちのいいモノでもなかったか。。 最後はちょっと清々しい、微笑ましい感じだったけどね。鈴木君に未来あれ!

グラスホッパー

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2008年12月15日 (月)

神の領域~検事・城戸南(堂場瞬一)

あらすじ:横浜地検の本部係検事・城戸南は、ある殺人事件を追ううちに、陸上競技界全体を蔽う巨大な闇に直面する。それは、箱根駅伝途中棄権という城戸自身の苦い過去とその後の人生に決着を迫る闘いとなった・・・。

ミノルンより借り読み。鳴沢了シリーズにチラリと登場したことがある城戸検事(&大沢事務官)、確かにキャラが立ってて印象に残る存在だったかと。そしてこの1冊、とても面白かった。事件そのものも大きく深いものだった(陸上競技に関する話、興味深かった)し、現場や家族、仲間との人間関係も・・・。城戸検事モノも、どんどんシリーズ化希望happy01

神の領域

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2008年12月 8日 (月)

夢を見ずにおやすみ(鷺沢萠)

あらすじ:自分より年下の愛人の世話を父親から頼まれた息子(「今日も未明に電話は鳴った」)。夫の元愛人に結婚相談を持ちかけられた妻(「あなたがいちばん好きなもの」)。共働きの多忙な日々にささくれ立つ心を危ういバランスで保つ若夫婦(「夢を見ずにおやすみ」)。3つの愛のかたちを描く恋愛短編集。

「大統領のクリスマス・ツリー」を読んであまりピンと来なくて以来、鷺沢萠作品は何となく敬遠していたかも。。 この3つの短編は、それぞれに”分かる”ところがあって、普通に面白かった。3編がさりげなく繋がっているところもよかった。ハマジュンの「あたし、たぶん、人を好きになれることくらいしか取り柄がないんだ。でもね、あたしはそれを自分の才能だと思ってる」という言葉、浮気について考えた時の淳子の「”妻たち”だけではなく、世の”夫たち”も誰かに頭を撫でてもらいたいときはあるだろう。『よしよし』と言ってもらいたいときはあるだろう。そうして、それを自分の妻に対しては望めない、と考えたとき、世の夫たちは別の女にそれを求めるのではなかろうか」という発想、面白かった、というか納得。。

夢を見ずにおやすみ

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白夜街道(今野敏)

あらすじ:警視庁公安部の倉島警部補は、自分と因縁のある元KGBの殺し屋ヴィクトルが、ロシア人貿易商のボディーガードとして日本に入国していると知らされる。そしてその貿易商が帰国前日に密会していた外務官僚が謎の死を遂げた。ヴィクトルたちを追い、倉島はモスクワに飛ぶ・・・。

ミノルンより借り読み。外務省と公安と警視庁の関係とか未だによく分からないcoldsweats01んだけど、ロシアやカザフスタンの関係及び問題についてもよく分からないcoldsweats01んだけど、面白かった。ヴィクトルが誰にハメられようとしているのかは薄々見えていたけど、”ミーシャ”のどんでん返しにはヤラれたcoldsweats02 倉島警部補も地味にいいキャラクターだったので、これもどんどんシリーズ本が出ればいいなぁ~。

白夜街道

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2008年12月 5日 (金)

ボディーガード工藤兵悟③ バトル・ダーク(今野敏)

あらすじ:国際ジャーナリストの磯辺良一が誘拐された。イスラム組織を名乗る犯人は、百万ドルの身代金を要求。磯辺を警護していた傭兵時代の旧友から人質の救出を依頼された工藤は、警察とは別に独自の捜査を始める。そして警察が犯人を包囲した時、壮絶な戦いが始まった。ゲリラとの戦いに工藤の戦士の血は目覚めるのか!?

ミノルンより借り読み。工藤兵悟シリーズ、今回も面白かった!いぶし銀の魅力・黒崎の戦い、カッコよかったし。。 まぁ日本が普通にこんなゲリラ戦場になったり(武器なんてこんなに簡単に手に入るの?)、警察の最後の対応だったりとかは「こんなことあるかぁ??」と思わんでもないけど、面白いからまぁいっか、みたいなw 表紙裏に「遂に完結(全三巻)」って書いてあるんだけど、このシリーズ、これで終わるのはもったいないーbearing もっと読みたいよぅ。 

バトル・ダーク

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2008年12月 1日 (月)

六機の特殊~警視庁特殊部隊(黒崎視音)

あらすじ:警視庁警備部第六機動隊、通称六機。対テロ対策を主とする特殊部隊だが、出動要請は様々だ。「相手は銃器で武装。現場には多数の人質がいる模様。これより特殊治安出動装備にて臨場する!」

ミノルンより借り読み。黒崎視音、2冊目だけど、前作とはまた全く違う趣で・・・(表紙裏によれば「厚いベールに包まれた特殊部隊(SAT)を描く傑作アクション!」でつw)。いろんな事件が描かれていたので、読みやすかったとも、読み応えとしては若干軽かったとも。。 土岐をはじめとする六機の面々、そして彼らを取り巻く面々も、個性的で面白かった。読み終わる頃には、1人ひとりの顔が見えるような気がした。。 最後、土岐が戻って来てよかった。人と人との絆を思った。(そして、妻の心情、、分かると思った。) 黒崎視音、自分で「書くのが遅い」と言われてたように思うけど、、とりあえず次作も楽しみでありマスpaper

六機の特殊

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2008年11月25日 (火)

唐沢家の四本の百合(小池真理子)

あらすじ:雪の降りしきる唐沢家の別荘に集う、仲の良い3人の嫁と、足の不自由な娘。そこに舞い込んだ1通の速達―「俺は妹に代わり、おまえを痛めつけてやることに決めた」。平穏な日々のぬくもりの中で暮らす4人の女たちは、恐怖と疑惑の穴に突き落とされた。洒落者の義父に、あるいは夫に、何が起こったのか・・・。

・・・ミステリーとして読むにはお粗末な結末だし、読み終えての後味も甚だ悪いし。。 小池真理子氏は普通に好きだけど、これは私的にはあえて読むべき作品とは思えなかったgawk

小池真理子

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2008年11月23日 (日)

ボディーガード工藤兵悟② チェイス・ゲーム(今野敏)

あらすじ:乃木坂のバーに用心棒として身を寄せる工藤兵悟は、かつて傭兵として世界の戦場で戦ってきた男だ。ある日、傭兵時代の戦友であるアル・ソラッツォがマフィアに追われ、彼に助けを求めてきた。山岳ゲリラ戦を得意とするアルを山中に逃がした工藤だったが、今度は友が人質に捕られ、マフィアからアルを探し出すよう脅迫を受けてしまう・・・。

ミノルンより借り読み。工藤、黒崎、そして亜希子もレギュラーになってたhappy01 私的には、前作よりもワクワク感が高く、面白かった!山中での知恵比べ(←と簡単に言っていいのかアレだけどcatface)、ドキドキしたー。・・・でもね、工藤がアルを裏切っていないことをアルが分かっていることは、ブッチャケ考えるまでも無く分かっていたよね。「アルはU・H・Eの暗号に気付いているはずだ」とか「アルは工藤を信じているはずだ」とかいう感情論ではなくて、山中でのアルとの最初の出会いでエマが言った「ミケランジェロはどこなの?」、、これで分かるでしょ?ねぇ??だから逆に、工藤の迷いが笑止だったcoldsweats01 ラスト、要所での黒崎のナイスアシストは、やっぱりシブいわ~shine

チェイス・ゲーム

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2008年11月21日 (金)

ボディーガード工藤兵悟① ナイトランナー(今野敏)

あらすじ:世界の戦場で戦ってきた工藤兵悟は、その優れた格闘術と傭兵経験を活かしてボディーガードを生業としている。ある日、工藤の元に水木亜希子と名乗る女が現れた。依頼は、謎に包まれた機密文書と彼女自身を死守すること。期限は3日間。だが彼女を追ってきた敵は、世界最大の諜報機関CIAだったのだ・・・。

ミノルンより借り読み。・・・また戦いに詳しくなってしまったw それはさておき、、正しいことをしてるはずの人が、不条理な権力に弄ばれるのって、ホントに腹が立つ。。(今野敏作品って、イイ警察モノもたくさんあるけど、警察の悪いところを書いてるのも目立つね?) まぁそれだけに、最後の二転三転大逆転は愉快痛快だったsmile さて、ボディーガードシリーズ、2作目に行きますか!工藤もいいし、黒崎もいい。亜希子もまた出て来るといいなぁ。

ナイトランナー

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2008年11月19日 (水)

渋谷署強行犯係 義闘(今野敏)

あらすじ:若者が群れ集う深夜の渋谷に怒声が響き、武装した十数人の少年たちが次々と路上に叩きのめされた。現場を去っていくサングラスにマスク姿の大男。その後も頻発する事件。被害者はすべて暴走族のメンバーだった。渋谷署強行犯係の刑事・辰巳は、武道家でもある整体師・竜門のもとを訪れた・・・。

ミノルンより借り読み。・・・借りる時にミノルンも言ってたけど、、タイトルを見ると「おっ、刑事モノシリーズ?」って思うけど、全然”渋谷署強行犯係”じゃなかった!刑事モノじゃなかった!主役は整体師・竜門の方です。。 ということで、これは多分ジャンル的には、武道モノです。おかげさまで、最近やたらと”闘い”に詳しくなってきた、私coldsweats01 それはさておき、ストーリーも普通に面白かった。悪いヤツらと同じ土俵にまで降りちゃダメだよ、と思いつつも、赤間に復讐させてあげたい気持ちも満々で、どうなることかと見守ったけど、、とりあえず納得のいく結果でよかった。でもこれでもやっぱりヤツらの心は更生しないのだろうか。。 とりあえずは、考えないことにするけど。。

義闘

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2008年11月18日 (火)

「警視庁心理捜査官」全2巻(黒崎視音)

あらすじ:このホトケはまるで陳列されているようだ・・・抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める・・・。

ミノルンより借り読み。黒崎視音って知らなかったけど、帯に「この警察小説も凄い!」って書いてあるし、ミノルンも「凄いぞ!」って言ってたし、読む前から期待大だった。・・・うん、確かに面白かった。2冊一気にイケちゃいます。心理捜査官の仕事、反発する一般の刑事たち、犯人の心の闇、被害者の、そして爽子自身の心の闇、、いろんな要素が詰まってた。爽子はもちろん、藤島や柳原も気になる人たちだし、大貫や吉川といったちょっとイラッとする人たちもキャラが立ってていい。この人たちでシリーズ化されないかな?次作も是非読んでみたい!

警視庁心理捜査官

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2008年11月11日 (火)

排除~潜入捜査2(今野敏)

あらすじ:マレーシアで日本企業が開発する鉱山に放射能汚染問題が発生した。損害賠償と操業停止を求める住民運動を妨害するために送り込まれた泊屋組の若衆頭・新市章吾。手段を選ばぬ彼のやり口に、老人や子供までが犠牲者となっている。ヤクザ狩りを続ける元マル暴刑事・佐伯涼と、宿敵・新市との死闘が始まる・・・。

ミノルンより借り読み。1作目「潜入捜査」と続けて読んだので、話に入りやすかった。しかしいきなり舞台がマレーシアになるとは驚いた。世界、広がるなぁ~。まだ内村所長は何か隠してるふうだし、このシリーズも続きそうな気配?楽しみじゃsmile ・・・余談だけど、作品中で佐伯が批判している暴力団賛美マンガって多分、、「本気」のことだよねsweat01

排除

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2008年11月10日 (月)

潜入捜査(今野敏)

あらすじ:警視庁捜査四課のマル暴担当刑事・佐伯涼は、情け容赦のない実力行使でヤクザ狩りを続け、裏世界の恨みを買っていた。その彼に突然の異動命令が出た。警察手帳と拳銃を返上した上で、環境庁の下部組織である「環境犯罪研究所」へ出向せよというのだ・・・。

ミノルンより借り読み。佐伯が飛鳥時代から伝わる「佐伯流活法」を受け継ぐ暗殺者の末裔だったり、暴力団による産業廃棄物不法投棄事件だったり、また武道やら何やらいろんな要素を含む”伝奇アクション警察モノ”で面白かった。しかもこの作品、1991年発表だそうで。。 確かに、携帯が普及してないな~と感じるシーンはあったけど、でも内容は今読んでも全く古びてないからスゴイ。

潜入捜査

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2008年11月 7日 (金)

家守綺譚(梨木香歩)

あらすじ:四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没幾多・・・。本書は、百年前、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である―。

ハタピーより借り読み。・・・何と申しますか、明治の香り高い1冊だったなー。物語の時代背景が、というだけでなく、明治の文豪的な書きっぷりも感じ。京極夏彦的な香りも感じ。妖しくも美しいというか。・・・・・・あー、オイラ、感想文ヘタだなーwobbly

家守綺

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2008年11月 4日 (火)

りかさん(梨木香歩)

あらすじ:リカちゃん人形が欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。でもこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ・・・。

ハタピーより借り読み。「からくりからくさ」の”前”のお話「りかさん」と、”後”のお話「ミケルの庭」。「からくりからくさ」で彼女たちの人となりや関係が分かっていたので、いずれもすんなり読めた。やっぱり、不思議で、忘れていた何かを思い出させられるような、考えさせられる世界。。 本筋とは関係無いけれど、一番気になった箇所。「そのとき、ようこは父さんの美術全集に載っていた、ピカソの泣く女の絵を見たときのことを思い出した。そのときは変な顔、ぐらいにしか思わなかった。が、今は分かる。人が本当に悲しくて悲しくて泣くときは、顔が、バラバラになるのだ。」

りかさん

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2008年11月 2日 (日)

悪魔の羽根(乃南アサ)

「はなの便り」「はびこる思い出」「ハイビスカスの森」「水虎」「秋旱」「悪魔の羽根」「指定席」の全7編。・・・1つ目を読んでる時からアレ?と思ってはいたんだけど、読み終えてみたらやっぱりそうだった、この本、読むの2回目だcatface 普通に面白いけど、読み返すほどでもなかったかなーcoldsweats01

悪魔の羽根

AMより、ジム。バイク(時速11km)35分、筋トレ、ウォーク(時速5.5km)50分。バイクに乗ってる時間が、最近忙しい私の唯一の読書タイムかも。。 充実時間ですhappy01

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2008年11月 1日 (土)

赤い密約(今野敏)

あらすじ:モスクワでテレビ局が襲撃された。犯人はロシア議会派。現場に居合わせた仙堂辰雄に、テレビ局の記者・アレクサンドロフが1本のビデオテープを託した。「日本で放映してほしい」。その瞬間、仙堂はロシアマフィアの標的となった!

ミノルンより借り読み。これまたサスペンス的武道モノ。・・・だんだんこっちの世界も面白くなってきた。私ももちょっと(ちょっとじゃなくて、だいぶ?coldsweats01)若かったら、空手とか合気道とかやってみたかったなぁ~。仙堂は、アレクサンドロフがひと目で見込んだ通りの”サムライ”だった。最後の呼び出しの時は正直私でも「おいおい、まず事実かどうか確かめろよ」とツッコみたいほどのポカだったけど、まま、結果オーライbleah

赤い密約

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2008年10月29日 (水)

闇の争覇(今野敏)

あらすじ:新宿・歌舞伎町。深夜の路上にイラン人の惨殺死体が3つ転がっていた。素手で殺人を重ねる謎の大男、錯綜する各国マフィア。大男を治療したため事件に巻き込まれた外科医・犬養は、新宿署の松崎、格闘家・五条らとともに大男に対峙する・・・。

ミノルンより借り読み。これまたアッサリ読めちゃう1冊だった。ジャンル的にはなんと言ったらいいんだろう、、ストーリーを大きく捉えれば捜査小説なのかもしれないけど、細部細部は武道小説? 正直オイラこれまで格闘技的なことは全くの苦手分野だったんだけど、今野作品を読んでてなんか親しみを持てるようになってきた、かも。。 武道、、深いっすなー。

「闇の争覇」

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2008年10月28日 (火)

人狼(今野敏)

あらすじ:整体院を営む私に、私立探偵の能代が患者を紹介してくれた。黒岩豪、修拳会館の出身で、今は自ら道場を開いている。だが彼らの目的は他にあった。最近話題の”狼男”―狼の面をつけ、街で非行少年グループを、たった一人しかも素手で痛めつけているという男が、黒岩の弟子・真島らしいのだ・・・。

ミノルンより借り読み。今野敏氏は空手でも棒術でも有段者だそうで、その経験・知識が活かされた作品だったと思う。かなり読みやすい、分かりやすい作品だった。今回の登場人物たちも、シリーズ化出来るキャラの立ち方だったなぁ~。そして本筋とは関係ないけれど、「人間というのは、ひょっとしたら、他人の長所よりも欠点を愛するのではないか」という言葉が心に残った。

人狼

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2008年10月27日 (月)

「逆風の街」(今野敏)

あらすじ:神奈川県警みなとみらい署。暴力犯係係長の諸橋は”ハマの用心棒”と呼ばれ、暴力団には脅威の存在だ。悪質な取立屋を相手に苦しむ印刷工場経営者の話を聞き進めていた諸橋だったが・・・。

ミノルンより借り読み。これはまた、私の知らないタイプの今野作品だった。気持ちのいい話ではないけど、興味深く、あっという間に読めた。無骨なハードボイルド系・諸橋と、なんだか飄々としてる相棒・城島、いい感じ。この2人を軸にしたシリーズもイケるんじゃないかな~。(もう既にあるのか無いのか知らないけどcoldsweats01

「逆風の街」

ランチ写真、撮ったつもりだったのに撮れてなかった。。orz  豚肉ピリ辛炒め定食(一富士)、でつたdelicious

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「魔物」全2巻(大沢在昌)

あらすじ:北海道の麻薬取締官・大塚に、ロシアと地元やくざとの麻薬取引の情報が入る。現場を押さえるため万全の態勢で臨む大塚。だがブツは押収したものの、麻薬の運び屋であるロシア人を取り逃がしてしまう。ロシア人は銃撃による重傷を負いながらも、警官数名を素手で殺害し、一枚の絵を大事に抱えたまま町へ消えてしまった・・・。

ミノルンより借り読み。・・・冷静に考えれば、普通は”有り得ない”ストーリーなわけよ。イコンに封じ込められた元・聖人が人間に乗りうつるんだもん。でも気がつくと、自分もすっかり信じちゃってて、むしろ大塚の話を信じない人たちに対して「だって本当なんだもん!なんで信じないんだよ!」って超イラッとしちゃってたcoldsweats01 ラストもまぁ言っちゃえば”ラッキー”的な、これまた”有り得ない”ストーリーなんだけど、、でも面白かった。イコンに描かれた老人の目が・・・って、ゾクッとした~。

「魔物」

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2008年10月23日 (木)

「わが名はオズヌ」(今野敏)

あらすじ:17歳の高校生・賀茂晶。自殺未遂から生還した彼の身体には、修験道の開祖・役小角が転生していた。オズヌたちは、荒廃した学園を廃校にしニュータウン建設を諜る利権政治家とゼネコンの策謀に戦いを挑む・・・。

ミノルンより借り読み。先日「パラレル」で突然出会ったオズヌ様ご一行と、やっとちゃんとお会い出来たhappy01 私は転生とか霊とかそーいうものは信じちゃう人なので、純粋に面白かった。・・・もしそうでなくても、歴史的、政治的、娯楽的、、いろんな要素から楽しめる1冊だと思う。でもオズヌ(の力)無くしては解決出来なかったんだろうな、、と思うと、日本って、政治って、、、なんだか悔しいですbearing

「」

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2008年10月21日 (火)

「からくりからくさ」(梨木香歩)

あらすじ:祖母が遺した古い家に女が4人。私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。心を持つ不思議な人形、りかさんを真ん中にして・・・。

ハタピーより借り読み。「西の魔女が死んだ」の作者の作品でつ、という説明はもう不要? これまた私は自分ではまず手にしないであろう作品だったなぁ。。 いい意味で浮世離れした、不思議な世界だった。なんか正座でもして、「佳き世界にお邪魔いたしました」とでも言いたくなるような感じかw

「からくりからくさ」

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2008年10月14日 (火)

「パラレル」(今野敏)

あらすじ:横浜、池袋、下高井戸・・・非行少年が次々に殺された。いずれの犯行も瞬時に行われ、被害者は三人組でかつ外傷は全く見られないという共通点が。一体誰が何のために?

ミノルンより借り読み。・・・どうやら今野敏シリーズ各種の主人公たちが一堂に会した作品らしい?全シリーズを網羅している読者にとっては、夢の競演的な作品なんだろうなぁ。。 私は、キャラが立ってる人たちがイッパイで、把握するのに時間がかかり、途中まではポカーンだったcoldsweats01 それぞれのシリーズを読んでから、もう1回読んでみたいなぁ。。

「パラレル」

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2008年10月10日 (金)

「裏庭」(梨木香歩)

あらすじ:昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女・照美は、ある出来事がきっかけとなって洋館の秘密の”裏庭”へと入り込み・・・。

ハタピーより借り読み。作者は「西の魔女が死んだ」で有名になった人。この作品は、第1回児童文学ファンタジー大賞受賞作だそうでつ。(小声で)・・・実は私って、ファンタジー苦手じゃないっすか?なので真ん中辺りまでは、ちょっとツラかったのcoldsweats01 でも少しずつ、”裏庭”に入れるようになった。そしていろんなものが再生されるのを見た。。 レイチェルの言葉がとてもよかったので、書きとめておこう。「傷をもってるってことは、飛躍のチャンスなの。だから、充分傷ついている時間をとったらいいわ。薬や鎧で無理にごまかそうなんてしないほうがいい」「鎧をまとってまで、あなたが守ろうとしていたのは何かしら。傷つく前の、無垢のあなた?でも、そうやって鎧にエネルギーをとられていたら、鎧の内側のあなたは永久に変わらないわ」「生体っていうのは自然に立ち上がるもんよ。傷で多少姿形が変わったとしても」。

「裏庭」

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2008年10月 6日 (月)

「触発」(今野敏)

あらすじ:朝のラッシュで混雑する地下鉄駅構内で爆弾テロが発生、死傷者300名を超える大惨事となった。その威信にかけ、捜査を開始する警視庁。そんな中、政府上層部から1人の男が捜査本部に送り込まれてきた。岸辺和也陸上自衛隊三等陸曹―自衛隊随一の爆弾処理のスペシャリストだ。特殊な過去を持つ彼の前に、第二の犯行予告が届く・・・。

ミノルンより借り読み。久々の今野敏!・・・これはまた、これまでとは毛色の違う作品だった。帯に書いてある通り、「今野先生、爆弾つくったことがあるのですか といいたくなるくらい爆弾製作の描写がスゴイ」ですcoldsweats01 単なる爆弾魔の話ではなく、それぞれの人物のアイデンティティだったり、社会学的な観点だったり、いろんな要素がいろんな方向から描かれていて興味深かった。

「触発」

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2008年10月 3日 (金)

「久遠~刑事・鳴沢了」全2巻(堂場瞬一)

あらすじ:夜明けに鳴ったインターフォンが事件の始まりだった。訪問者は青山署の刑事たち。彼らは開口一番、鳴沢のアリバイを確認してきた。前夜会っていた情報屋が殺され、その容疑をかけられたのだ。自らの疑惑を晴らすため立ち上がる鳴沢だが・・・。

ミノルンより借り読み。鳴沢了シリーズ、遂に完結した!(まぁ、またいつか復活するのかもしれないけどw) ええ~、こんな穴だらけの犯罪で「嵌められる」なんてことあるの?日本の警察ってそんなにバカ??って思わないでもなかったけど、これまでにチョコチョコ登場した人たちが出て来たり、了に新しい仲間・家族が増えたり、、まぁいわゆる大団円ってヤツかな。面白かった!

「久遠」

・・・余談だけど、鳴沢了シリーズ文庫本にいつも挟まっていたこのチラシ、、この写真の人が鳴沢了モデル?だとしたら、イメージ合わなすぎ!ガッカリだよ。。
「久遠」

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2008年9月30日 (火)

「疑装~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。鳴沢はどことなく勇樹と重なる彼を気遣うが、病院から忽然と消えてしまう。調査を進めると少年が日系ブラジル人であること、父親が罪を犯しブラジルに帰国したことが判明する。単なる失踪なのか、あるいは・・・。強引に捜査に乗り出した鳴沢は、一路群馬に飛ぶ。

ミノルンより借り読み。実際に日本にこういうブラジル人コミュニティ的なものが存在する、んだろうね?単なる警察モノとしてだけでなく、社会モノとしても興味深い話だった。決して、いい話ではない、むしろとても厭な事件だったけれど。。 そして苦さが残るものの一応の事件の解決を見た、が、『お前は狙われてる。気をつけろ』という警告で終わるラスト、、次に何かが起こるのでしょう。気になりまつ。早く読まなくっちゃー!

「疑装」

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2008年9月27日 (土)

「リアル鬼ごっこ」(山田悠介)

あらすじ:西暦3000年、国王がある日突然出した命令、それは・・・全国500万人の<佐藤>姓を皆殺しにせよ!生き残るためには、7日間の<リアル鬼ごっこ>を逃げ延びるしかない・・・!

鬼ごっこのシーン、自分が追われていると想像しながら読むと、本当に恐ろしかった。。 正直ラストはこんなことになるんだろうと予想していたし、思っていた以上にアッサリ終わってしまった感じだけど、とにかくすごい発想の小説だった。。 今日の夜、悪い夢を見そうだwobbly

「リアル鬼ごっこ」

本日の万歩計=11,125歩。

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2008年9月26日 (金)

「秘匿~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:西八王子署管内で代議士が不審死。ろくな捜査もないまま事故と断じられる。苛立つ鳴沢に地検から、死んだ議員が近々大規模収賄で事情聴取される予定だったとの裏情報が入る。捜査を始めた鳴沢は議員が当夜女と一緒にいたことを突き止めるが・・・自殺か?それとも他殺か?

ミノルンより借り読み。・・・しばらく鳴沢シリーズを休んで日明恩モノを読んでいたせいか(?)、なんだか本作は読みやすいというか軽いテイストに感じた。。 ドロドロの話が淡々と進行した感がある。読み終えて、長瀬を”友”と呼べるようになったのは、了もちょっと大人になったな~って感慨深かったかな。。(゚ー゚)

「秘匿」

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2008年9月21日 (日)

「そして、警官は奔る」(日明恩)

あらすじ:警視庁蒲田署に異動となった武本は、不法滞在外国人を母に持つ幼女監禁事件を追った。一方、かつでの上司・潮崎は、武本の力になりたい一心で独自に事件の調査を始める。そして浮き彫りになる子供の人身売買や虐待の現実・・・。

ミノルンより借り読み。武本&潮崎シリーズ第2弾、やっぱり面白かった!法律が及ばない、子供が犠牲になる社会の闇に考えさせられる、重い話だった。それだけに潮崎の言動にはやはり時々妙に心和まされるなぁ。。 今回の名言は、武本の現在の相棒・和田の「甘やかすのと、優しくするのは違う」かな。重く苦しい過去を背負いながら刑事を続ける和田、”冷血”だなんて呼ばれているが彼もまた立派な人間だった。主役だけでなく、登場人物1人1人が丁寧に描かれていて、本当に面白い作品だと思う。

「そして、警官は奔る」

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「血烙~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:NY市警で研修中の鳴沢の元にもたらされた凶報・・・勇樹がバスジャックに巻き込まれた。現場に駆けつけた鳴沢が見たのは射殺された犯人の遺体、そこに勇樹の姿はなかった。見え隠れするチャイニーズマフィアの大物マシンガン・トミーの影。勇樹の行方は・・・?

ミノルンより借り読み。鳴沢、遂にNYへ?ナニナニ?プロポーズ?happy01 と思ったらいきなり、ある意味これまで以上にディープな事件に巻き込まれたdespair 自分の家族を守りたいという気持ちは、刑事だろうと一般人だろうとマフィアだろうと同じ。でもそのためにどんな手段を使ってもいいのか、他人を犠牲にしてもいいのか。。 子供には罪はない、むしろ出来ることなら助けてあげたい、だけど、、これは難しい話だった。結果としては”結果オーライ”だったけれど、なんだかスッキリしないというか、終わってなお考えさせられるなぁ。。

「血烙」

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2008年9月16日 (火)

「それでも、警官は微笑う」(日明恩)

あらすじ:無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない年下の上司・潮崎警部補。2人は特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺。その背後に潜む巨悪とは・・・。

最近本当に、警察モノづいてるなぁ。。 また新たな名コンビ、ハケーンshine ストーリーの最後、皆それぞれの道を歩き始めたけど、このコンビは復活&どんどんシリーズ作品を出して欲しい!!武本のお父さんの「泣こうが喚こうが、明日は来る。ああすればよかった、こうすればよかったなんて後悔を積み重ねて生きていくなんて、つまらない。明日を待つんじゃない、自分から迎えろ」という教え、カッコよかった。。 ストーリーの随所随所で、古今東西(?)の警察モノ小説の個人名称が出てくるマニアぶりも面白いw 作者さん、これまでノーマークだったけど、気になるなぁ。「日明恩」と書いて「たちもりめぐみ」と読むらしい。そして「日本女子大学卒業」とあるから、、女性なのねー。文章から勝手に男性をイメージしていたので、驚いたcoldsweats02

「それでも、警官は微笑う」

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2008年9月15日 (月)

「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)

あらすじ:中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを”西の魔女”のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが・・・。

オカンより借り読み。これは映画観たかったのに、観そびれたの。。 原作、ジワリとよかった。最後の3ページが肝、ツボ、最高。おばあちゃん、大好き! その後のまいの物語「渡りの一日」も、読んでなんだか安心した。

「西の魔女が死んだ」

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2008年9月13日 (土)

「いま、会いにゆきます」(市川拓司)

あらすじ:大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。再び巡ってきた雨の季節の週末、いつもどおりの散歩に出かけた町はずれの森で、奇跡が訪れる・・・。

正直途中までは、な~んだ、”ありえない”系のストーリーかぁdownと思っていたんだけど、ラスト近くなってやっと、あれっ、いいかも・・・と思うようになった。最後の最後、隠されていたストーリーを知って(もっともこれまた”ありえない”ストーリーではあるんだけどcoldsweats01)、ほぉ~って。「いま、会いにゆきます」というタイトルそのものの文章が出てきた瞬間、感動・・・という単純な言葉で表すのはもったいないような気持ちになった。素敵な家族の絆だった。映画もよかったらしいので、是非観てみたい。

「いま、会いにゆきます」

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2008年9月10日 (水)

「讐雨~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。最後の裏付け捜査を担当した鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆破事件に巻き込まれる。怪我を押して署に戻った2人を待つ犯行声明、「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」―。

ミノルンより借り読み。・・・実はこの作品だけ、読むの2度目だったのだ。前に、シリーズ作品だと気付かずに買って読んだことがあったの。・・・でも犯人とか結末とか、正直最後までハッキリ思い出せなかったcoldsweats01 とは言うものの明らかに前回読んだ時より、了の人となりやこれまでの経緯が分かっている分、確実に面白かった。「時が経つに連れ、むしろ濃くなる憎悪。同じ立場の人間への同情。それはやがて強い共感へと昇華していく」―そして、讐雨は降った。「人はな、自分を不幸に陥れた人間が法で裁かれるだけじゃ納得できないんだよ。そいつが自分より不幸になるのを見ないと我慢できない」―私は、犯人を責めることは出来ない。むしろ弁護したいくらいだし、やり遂げさせてあげたかった。・・・復讐は、いけないことですか?そもそも憎まれるべき責められるべきは、復讐されるようなことをした人間じゃないですか? 余談だけど、「忘れたとは 言わせない」のCMがとても気になるので、映画「シャッター」は観たい・・・。

「讐雨」

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2008年9月 8日 (月)

「帰郷」(堂場瞬一)

あらすじ:父の葬儀の翌日、一人の若者が訪ねて来た。新潟県警鬼の一課長と呼ばれた父にとって唯一の未解決案件を再捜査しろというのだ。奇しくも時効は葬儀の当日であった。遺品の備忘録に綴られる捜査への飽くなき執念、不審な元同僚、犯人と名指しされた男、そして謎の記号・・・父が遺した事件を追って、雪の新潟を鳴沢が疾る!

ミノルンより借り読み。・・・正直この話は、事件としては若干お粗末だった気もする。誰が殺したのか、普通に分かるもん。。 むしろ、過去現在を通して、どうしてそこを疑わないの?どうして気付かないの??って不思議なくらいでつたcatface (皆さん、よっぽど心がキレイなんですかねぇ~) ・・・あれ?そういえば、父の書き遺してたアルファベット一文字は、何だったんだっけ?? ということで私的には若干不満の残るストーリーではあった(キ○ガイとバカに翻弄されただけだしgawk あ、海君の再登場は嬉しかった!)けど、読み終えて、やっと了が人間らしくなったなぁ~って感じた。惜しむらくは父が死ぬ前に気付いてほしかったけど、まぁ人間って、人生って、そんなもんだ。。

「帰郷」

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2008年9月 5日 (金)

「孤狼」(堂場瞬一)

あらすじ:一人の刑事が死に、一人が失踪した。本庁の理事官に呼ばれた鳴沢了は、新たな相棒・今と共に、消えた刑事の捜索を命じられる。調べを進めるうちの明らかになる刑事達の不可解な行動。不審を抱く了の前に謎の組織が立ちはだかる・・・。

ミノルンより借り読み。最後の最後まで全体の絵が見えなかったけど、終わってみれば、警察内部の派閥争い、違法捜査の残滓というお粗末で腹立たしい結末で。。 それだけに最後の了の一発は痛快だったsmile 冴ちゃんの再登場、そして彼女自身の過去にも正しい説明が付いて、よかった。そしてラスト、「相棒」という響きが嬉しかった。了はもう、独りじゃないね。

「孤狼」

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2008年9月 3日 (水)

「熱欲」(堂場瞬一)

あらすじ:詐欺師を追うなんて俺の仕事じゃないと思ってきた。だが奴等は老人のささやかな欲望と不安につけ込み金を奪い、生活も家庭も壊していく。この事件、仕掛け人を捕まえなければ意味がない。被害者が加害者でもあるマルチ商法の捜査は困難を極めた。そして事件の背後に浮かび上がる黒幕の存在は・・・?

ミノルンより借り読み。・・・やっと了がイヤじゃなくなってきたかもcoldsweats01 でも相変わらず堂場氏は、ムカつく人間を描くのが上手だ。途中まで、優美のことめっちゃキライだったもんgawk 今回登場の了の友達・七海、何かあるんだろうな~とは思いながら読んではいたけど、、なるほどそういうことか。。 毎度、秘められた過去と復讐に彩られたストーリーですな。面白かった(と言う言葉が適切かどうかは分からないけど)。そしてラスト、公私共に了が充実していく気配で、、次作が楽しみ!次行ってみよう!dash

「熱欲」

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2008年9月 1日 (月)

「破弾~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:故郷を捨てた男は、それでも刑事にしかなれなかった。警視庁多摩署で現場に戻った了は、刑事部屋で倦厭され孤立する美女刑事とコンビを組む。命じられたホームレス傷害事件に腐る二人だが、被害者の周囲にはなぜか公安の影が・・・。

ミノルンより借り読み。鳴沢了シリーズ2冊目。前作で刑事を捨て、家を捨て、故郷を捨て、哀愁漂わせて退場したはずの了、、あっさり戻って来たなぁ~coldsweats02 しかも結局、親のコネの香り漂う再就職だそうで(苦笑)。了と冴の”暴走”コンビはよく出来てたし、前作同様、深い過去を辿ることになるストーリー展開も面白かった。・・・でもやっぱり、了のこと好きになれないんだよなぁ。。 私的には、超ムカつく性格gawk

「破弾」

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2008年8月30日 (土)

「不運な女神」(唯川恵)

「道連れの犬」「不運な女神」「凪の情景」「枇杷」「ドール・ハウス」「桜舞」「帰省」「彼方より遠く」という8つの恋愛短編から成る1冊。・・・唯川恵、久し振りに読んだなぁ~。やっぱ女性心理を掴むの、巧いよなぁ~。8つも話があれば、誰でも1つくらいは、共感出来るストーリーを見つけるはず。。 私は「枇杷」が1番心に残った。あらすじは、、いわゆる略奪愛で手に入れたつもりだった幸せは結局また他の誰かに奪われ、男が出て行った家には毎年前妻から枇杷が送られ続けて来る・・・そして女は、男の名前を騙って前妻と文通を始める・・・ってな感じかな。面白そうでしょう?物語の最後は、気になったら読んでみてねconfident

「不運な女神」

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2008年8月28日 (木)

「雪虫~刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、50年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。了は2つの事件の関連を確信するが、捜査本部長の父はなぜか了を事件から遠ざけるのだった・・・。

ミノルンより借り読み。作品としては面白かった。見えない過去に1歩1歩近づいていき、少しずつ謎の糸が解けてくる過程を楽しんだ。・・・でもなぁ、私、今のところまだ、鳴沢了を好きになれないんだよなぁ。。 私自身、自分をかなりの”融通が利かない人間”と自覚してるけど、コイツにはかなわんわcatface とは言うものの、終わってみれば、祖父や父の選んできた”隠す”守る”生き方よりは好感が持てたか。。 鳴沢了シリーズ10冊くらい出てるみたいなので、、ミノルン様、続きも買われたらまた貸して下さい(-人-)

「雪虫」

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2008年8月26日 (火)

「警官の血」全2巻(佐々木譲)

あらすじ:帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒、そして不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」― 事件を追う清二は、ある夜、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子・民雄も警察官の道を選ぶ・・・。戦後闇市にはじまり、全共闘、そして現代まで、警官三代の人生を描く。

ミノルンより借り読み。ぶ厚い2冊だったけど、先が気になってどんどん読めた。清二、民雄、和也と安城家に3代続いた警官の血・・・、それぞれに興味深かった。ラスト近くの早瀬勇三の言には、イラッとしたなぁ。人としての生き様が違いすぎてんだろ、お前と清二・民雄を同列で比べんじゃね、っつーのannoy 安城家3代とも基本的にマジメな性格だけど、代が代わるたびに少しずつ要領が良くはなっているかな。でもやっぱり「町のお巡りさん」であるということを忘れない、そんな生き方、カッコイイと思った。自らが「正義」と信じるもののために生きればいい。

「警官の血」

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2008年8月24日 (日)

「ヨム マラソン」(吉田誠一)

私が所属させて戴いてるチームで、吉田誠一氏をゲストランナーにお迎えしての練習会があった(私は参加出来ず・・・)という繋がりで、読みまつた。吉田氏はそもそも日本経済新聞社のスポーツ担当記者さんなんだけど、2004年に「42歳であるうちに、42.195キロを走ってみよう」とふと思い立ってしまい(笑)、フルマラソンの魅力に憑りつかれたという。そして今では自己ベストが3時間22分だそうで、、スゴイ!本も、読んでて「あー、分かる分かるー」ってことがいろいろあった。まだ走ったことのない人へ、私も言いたい。「私はマラソンをまだ走ったことのない人が知らない世界を知っている」。ちなみに私は、完走の瞬間は、自分の抱える全ての憎しみや怒りを放棄してもいい、放棄出来る・・・と思った。(数日後には、やっぱり無理!と思い直したけどbleah) 「マラソンランナーは走りながら、その土地とコミュニケーションをとっている。いい関係を結んでいる。深い関係を結んでいる」「走っているうちに、その土地に愛着を抱いてしまう。また来ようかなと思ってしまう」って、実感として分かるなぁ。私もこれからは毎年、行ける限り、いろんな場所へ行って走りたい。そしていろんな土地と、いい関係を結びたいfoot

「ヨムマラソン」

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2008年8月22日 (金)

「理由」(宮部みゆき)

あらすじ:東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そしてベランダから転落した若い男。ところが4人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった・・・。

なかなかに複雑な話だった。あるマンションの一室で起きた殺人事件、でも亡くなっていたのはその部屋の持ち主ではなく、全員が身元不明の遺体となる・・・。サスペンスも数々読んできたけど、この展開は目新しかったなぁ。いろんな人が出て来て、でも正直納得出来る生き方をしている人は少なくて、、実感として私が一番理解出来たのは綾子だったかなぁ、、これも不本意だけどねcatface サスペンスとしてだけでなく、マンション購入とか競売とか占有とか、馴染みのなかった世界のことも少し分かったし、面白かった。

「理由」

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2008年8月16日 (土)

「翳りゆく夏」(赤井三尋)

あらすじ:「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」―週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ねる・・・。

第49回江戸川乱歩賞受賞作、だそうでつ。なるほど、読みやすくかつ読み応えのある、面白い作品だった。事件の謎が少しずつ解かれていく過程もよかったし、人間模様もよかった。哀しくも清々しいラストだったと思う。生きていてくれて、よかった。。

「かげりゆく夏」

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2008年8月12日 (火)

「マジックミラー」(有栖川有栖)

あらすじ:双子の兄弟が殺人犯? しかし兄の妻が余呉湖畔で殺された時、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。やがて第二の殺人。兄弟のどちらかが被害者らしいが、死体からは頭と手首が失われていた・・・。

有栖川有栖、久しぶりに読んだなぁ。有栖川作品は、私、好きな時と苦手な時とあるんだけど、これはよかった、好きだった。更に言えば、私、アリバイに時刻表が駆使される系のミステリーは基本的に好みじゃないんだけど、これはOK、アリ!(←偉そうだなcoldsweats01) 最初の殺人は双子の兄弟が犯人だってことは最初っから分かってるんだけど、どうしてもアリバイが崩せないんだよね。最後に謎が解けた時は、本当にスッキリした!そして第二の殺人は、、犯人が誰なのか、殺されたのは誰なのか、薄々気付いていた(そして実際その通りだった)んだけど、、なんだか悲しいね~。個人的な気持ちとしては、よく復讐してくれた!!って言いたいところもあるんだけどね。。

「マジックミラー」

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2008年8月11日 (月)

「クライシスF」(井谷昌喜)

あらすじ:引き算を間違えて死に至る事件が日本で同時多発!? 新聞社で閑職に就く自見弥一が察知しはじめた頃、サウジアラビアで航空機乗っ取り事件が発生。が、これも機長の飛行高度の計算ミスで炎上、全員死亡した。事件を追う自見は、国際的陰謀に直面することになる・・・。

引き算が出来ない?なんじゃそりゃ??と軽い好奇心で手に取った1冊だったけど、予想以上に読み応えのある作品だった。単純な奇病ではなく、世界規模の環境問題、食糧問題に繋がる話だった。。 ありえない、とは言えないなぁ。自分たちが何を食べているのか、食べさせられているのか、分からないもんね。怖い怖い。。 10年以上前の作品とは思えない、今読んでもいい作品だった。

「クライシスF」

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2008年8月 7日 (木)

「連理の枝」(井堀登)

あらすじ:久しぶりの外出から病院へ戻る途中のことだった。近くを通り過ぎた車の水しぶきが、私の真っ白なワンピースにかかった。頭に来た私は缶を車に投げつけた。それが私・ヘウォンと彼・ミンスとの出会いだった・・・。

映画のノベライズ。字が少なくて、分かりやす~い話で、読みやすかったw ベタな話だけど、多分、映画で観たら泣けるんだろうなぁ~。

「連理の枝」

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2008年8月 5日 (火)

「伏魔殿」(松岡圭祐)

あらすじ:煙草屋の榎木康之が神人に選ばれた。神人とは愛知県生稲市の布施宮諸肌祭りを彩る厄落としの神で、地元より毎年一人だけ選出される。榎木には、神人にならねばならない事情があった・・・。

松岡圭祐、こんなタイプの話も書くんだなぁ・・・。ゆっくりした、それでいて緊張感がある、不思議なテンポに引き込まれた。私は基本、勧善懲悪好き、裏切り大嫌い、なので、ラスト近くなっての二転三転には心を振り回されたわ。なんとか納得のいくラストになってよかったわ。人を陥れて、食い物にして平然と生きとるようなこっすい人間は、神罰が当たって死ねばええんよ。。(追記。この話の中では、名士ぶってたクソ野郎、死んでないっすよcoldsweats01

「伏魔殿」

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2008年8月 3日 (日)

「贋作師」(篠田節子)

あらすじ:生き過ぎた―この言葉を残して日本洋画界の大御所は自殺した。遺作の修復を依頼された成美は、彼の弟子となるため彼女のもとを去った美大時代の恋人の死に疑問を抱くようになる。危険をかえりみず、真相を究明する成美。彼女の心の中にあるものは、美術界のタブーへの挑戦なのか、昔の恋人への愛なのか・・・。

オーストラリアで読み捨てて来た本、アップし忘れてた。すごく現実離れした話なんだけど、ワリと引き込まれた。ただのサスペンスではなく、美術という特殊な世界、人間の愛憎、いろんなものがあった。

「贋作師」(篠田節子)

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2008年8月 2日 (土)

「千里眼 シンガポール・フライヤー」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:岬美由紀の衝撃の過去が明らかになり、彼女自身が罪に問われた裁判が結審してから数ヵ月後。最高機密を搭載したフランス空軍機の墜落を阻止するために疾走するオレンジ色のガヤルドの姿があった。世界中を震撼させる謎のステルス機アンノウンΣの出現と、新種の鳥インフルエンザの大流行。一見関係のない事件に隠された陰謀に、いまだ不安定な精神にさいなまれる美由紀はいかに立ち向かうのか?

あーあ、ついに新シリーズ、出てるとこまで全部読んじゃったーcatface(最後はもったいなくてゆっくり読んでたw) 美由紀が今度はF1レースに挑戦で驚いた・・・イヤ、ウソ、もう何が起こっても驚きませんcoldsweats01 専光寺との出会いはまた美由紀を裏切るのかと心配したけれど、思っていたより美由紀は強くなってた。専光寺を救った美由紀が、自身も女性として立ち直ったこと、嬉しかった。そしてラスト、まさかあの病気が世界を救う鍵になるとはなぁ~。やっぱすげーや、松岡圭祐!面白かった。

「千里眼」

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2008年7月31日 (木)

「霊柩車No.4」(松岡圭祐)

あらすじ:その遺体、自殺じゃないな・・・。騒然とする現場で、ちょっとした痕跡から死の真実を見破った男がいた。霊柩車ドライバー・伶座彰光、39歳。数多くの遺体を回収し運んできた長い経験で培われたその鋭い観察眼は、物言わぬ遺体に残されたわずかな手がかりを捉え死因を特定し、真実を看破する・・・。

「千里眼」や「催眠」とは全く違う雰囲気で、知らなかったら松岡圭祐作品だとは気付かないかも。。 霊柩車ドライバーが主役という設定は新しい、珍しい、面白い。でも実は作品途中までは、地味でちょっと退屈気味だったcoldsweats01んだけど、終わってみれば、アクション有りのハードボイルド系だったなぁ。ラスト近くの由梨華のくだり(正直驚いたcoldsweats02)から察するに、これも続編が出るんじゃなかろうか・・・。

「霊柩車No.4」

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2008年7月27日 (日)

「千里眼 美由紀の正体」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:記憶を失った女性が手にしていた国防機密の図面。それを巧妙に掠め取った男に対する岬美由紀の過剰な暴力に周囲は困惑する。その様子を分析した臨床心理士・嵯峨敏也は彼女の暴力に一定の傾向があることに気づき慄然とする。そんな中、時折フラッシュバックする相模原団地の風景の謎を解き明かすために現地に乗り込んだ美由紀が目にしたおぞましい情景とは・・・。

まさか、美由紀がこんな過去を抱えていたとは・・・。これまでに書かれてきた美由紀の過去が、偽りの記憶に基づいていたとは・・・。このストーリーまで最初から想定してこれまで書かれていたのか、それとも途中で思いつかれたことなのか、、いずれにしても驚きとしか言いようがない。とてもとても重い話だったけれど、最後、ダビデに救われたなぁ。「待ってました!日本一!」には思わず笑っちゃったし、「困難な過去を背負った人間は強くなる」という言葉を信じる。

「千里眼」

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2008年7月26日 (土)

「千里眼 堕天使のメモリー」(松岡圭祐)

あらすじ:渋谷の雑踏を切り裂く一台の異形の車・オロチ。その助手席に座っていたのは、死んだはずのあの女だった。完璧な美を手に入れた彼女の大胆不敵な計画に、岬美由紀は翻弄される。一方メフィスト・コンサルティングの仕掛ける人工地震が、震度7の衝撃となって都心を襲う・・・。

前々作(だったかな?)のラストで忽然と姿を消したあの女が帰って来た。。とは言うものの、彼女は前回ワクチンを返したところから察するに根っからの悪人ではないのだろうと思っていたのでconfident 美由紀にまた娘が増えた、よかった。さて今回も気になるのは、自己愛性人格障害。私、本当に、こういう人、知ってます(しかも2人)。「自分が特別な存在でなければならず、そういう自分にしか興味が持てない。でもそれは、ありのままの自分ではないと薄々感じている。だからまず自分を欺くために、他人の悪口を言ったりして徹底的に卑下することで、己の優越感を満たす。うまくいかないことがあっても、自分は特別な人間にしか理解されないと思いこんで、相手を責めることで不満を浄化してしまう」「自分が批判されると過剰に反応するため、トラブルも招きやすい」「限りない成功、権力、美意識、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。自分が特別でユニークな存在であり、ほかの特別または地位の高い人や団体からしか理解されないと信じてる。また、自分が関係を持つのはそのような人もしくは団体に限るとも考えてる。過剰な賞賛を求め、特権意識を持ち、自分の期待に沿うような取り計らいが自動的になされることを期待する」「他人の気持ちおよび欲求には気づかないか、気づいていたとしても認めない」「失敗しても真摯に反省することがなく、敗北の痛みや辛さに気づきにくい」「周囲への優越感を手にいれるために、休む暇もなく努力しつづける。休息をとることはたちまち不安に変わるから、耐えられない」「つきあう相手の価値で自分の価値も高まったと感じる。だから出会う相手をいつも理想化しては、意にそぐわないとたちまち軽蔑するという行為を繰り返す。いつも相手が強い立場で、自分がその強い存在から愛され保護されるか弱い立場となることをまず望んで、それが果たされないと反撃して相手をやりこめて、自分の理想の相手はこの人ではなかったと自分を納得させるの。あなたにしろわたしにしろ、長所と短所の両方を持っている普通の人間なのよ」・・・美由紀はいないんだから、自分で気付かない限り、平穏は一生訪れませんよ。。

「千里眼」

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2008年7月24日 (木)

「公安捜査」(浜田文人)

あらすじ:渋谷と川崎で相次いで起こった殺人。被害者は会社社長・松原と渋谷署刑事・坂東。詐欺・贈収賄などの疑惑が囁かれていた松原だが、常に追及の手をかわしていた。事件直後警察に届いた、松原と内通していた警察関係者のリストの中には殺された坂東の名が。北朝鮮への不正送金疑惑に関連して松原に接触していた公安刑事・蛍橋は事件の背後関係に迫る・・・。

社長室より借り読み(社長と作者さんが友達らしい?)。最近お気に入りの「警察小説」ジャンル。警察内部の腐敗、公安警察と刑事警察の関係、パチンコ産業の実態、在日韓国人や北朝鮮について、等、いろんな要素が盛り込まれた一冊だった。軽い娯楽ではなく、ガッチリ取り組んでる型の警察小説だった。・・・でも残念なことに、肝心の蛍橋が、私的にはダメなタイプだった。キャラがイラッとするgawk

「公安捜査」

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2008年7月22日 (火)

「千里眼の教室」(松岡圭祐)

あらすじ:酸素欠乏症を引き起こす時限式爆発物を追い、名古屋の中心街をF1で疾走する臨床心理士・岬美由紀は最悪の事実を突きつけられる。それが高校に仕掛けられたと。そして残された時間は1時間を切っていると・・・。

今日もサクッと読めた。部分的に「バトル・ロワイアル」だったり「ぼくらの七日間戦争」だったりを思い出す感じだったなぁ。。 高校生たちの独立国は本当に、社会の縮図だった。これから自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の足で歩いて行動出来る人間になるであろう彼らに、素晴らしい未来がありますように。

「千里眼の教室」

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2008年7月21日 (月)

「千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮」(松岡圭祐)

あらすじ:六本木に新しく建設されたミッドタウンタワーに美由紀の友人・由愛香がレストランをオープンさせることになった。ある日由愛香との約束に駆けつけた美由紀は、由愛香の様子がおかしいことに気付く。レストラン経営が順調だったはずの由愛香が、そのチェーン店のほとんどを閉店し、車まで売っていたのだ・・・。

今日もサクサク読んでまつw 中国関係者から苦情が出ないかしら、、って心配になるようなストーリーだったけど、面白かった!っていうかお友達のあばたさんも書かれてたけど、私もギャンブルってものには全く興味が持てない(むしろ嫌悪感がある)ので、由愛香にはイライラしたangry 友達が出来た美由紀、、喜ばしいことだけど、今作でも早速そうだったように、守る者が出来ることは弱さにもなる。。 願わくは今後この友情が、美由紀にとって弱さよりむしろ強さでありますように。。 しかし美由紀は偉いよなぁ。自分に不誠実な人間に対しても誠実であり続ける、、、私には無理だな。そんなに器、大きくないっちゃcoldsweats01

「千里眼」

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2008年7月20日 (日)

「千里眼の水晶体」(松岡圭祐)

あらすじ:戦後長らく忘れ去られていた旧日本軍の生物化学兵器。高温でなければ活性化しないはずのウイルスが、折からの気候温暖化により暴れ出した!罹患から死に至るまでわずか数十時間。感染した友の命を救うために、岬美由紀は唯一の手がかりを求めてハワイ・オアフ島へ飛ぶ。ワクチンを手に入れることはできるのか・・・。

しつこいようですが、、本当に、すぐに読めちゃいますcoldsweats01 気候温暖化、冥王星の惑星除外、、相変わらず時事ネタが見事に取り入れられたストーリー展開だったり、伏線ありきだったり、今回も面白かった。この話によって、不潔恐怖症の人が現実に少しでもいい方向に向かうといいなぁ。。 自己愛性人格障害、、私もそういう人、知ってまつcatface 「なにかが壊れることによって争いは始まる。橋とか、鉄道とか、あるいは均衡だったり、秩序だったり、友情だったり・・・」という言葉が心に残った。「原因を無に帰することができるのなら、そうしておいたほうがいい」、本当に。

「千里眼の水晶体」

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2008年7月19日 (土)

「千里眼 ファントム・クォーター」(松岡圭祐)

あらすじ:岬美由紀の元にロシア大使館より使いが。チェチェン難民支援の要請だった。時を同じくして、自衛隊からは日本を狙うステルス兵器の存在を明かされ、対策チームに入るよう要請される。傲慢な防衛省の態度に反発を覚えた美由紀はチェチェン行きを決行。しかし空港へ向かう途中で何者かに誘拐され、ファントム・クォーターと呼ばれる中世ヨーロッパ風の奇妙な街に連れ込まれる・・・。 

う~ん、やっぱりなんだか読み応えがないなぁ。すぐに読めちゃう。。 あ、面白くないワケじゃないんですよcoldsweats01 美由紀がゲームのような世界に入り込んだり、ハリーポッターの”見えないマント”のような物質が本当に出来てしまったり、面白かったですよcoldsweats01 先日来の「選択的注意」に続き、「認知的不協和」も覚えた。心理学って興味深いね。。 インチキ占い師をやり込めたり、楽しみにしていたコンサートを諦めても香苗を見送りに行ったり、やっぱり美由紀はステキだshine

「千里眼」

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「千里眼 The Start」(松岡圭祐)

あらすじ:トラウマは本当に人の人生を左右するのか。両親との辛い別れの思い出を胸に秘め、航空機爆破計画に立ち向かう岬美由紀・・・。

小学館から角川書店へ移っての「千里眼」新シリーズ。・・・個人的な好みから言えば、小学館文庫の方が好き(文字フォントやら、バランスやら)だったんだけどなぁ・・・(角川は、なんというか、軽い感じなのよねー。良く言えば読み易い、悪く言えば読み応えがない)。時代の流れ故、前シリーズで得ていた心理学的情報が覆されるのは、戸惑うけれど致し方ない。美由紀が臨床心理士になる理由も、友里への憧れからだと思っていたのが、本作では違う。。 やっぱり、続編というよりはあくまで新シリーズとして読むのが正解かも。美由紀は、自分の持つ特殊な能力(眼の動き等で、人の心理状態が読める)に戸惑うけれど、誰でも多かれ少なかれ経験的に獲得出来るかも、と思うこともある(もちろん美由紀は段違いにスゴイんだけどさ)。私も、付き合いの浅い人は分からなくても、ある程度知ってる人だったら分かることあるもんなぁ。あー、こいつ嘘ついてんな、ってのは特に。ちなみに、痛いところを指摘されると逆ギレもしくは逃げる人間ってのは最低ですねー。・・・おっと話がズレた。それにしても美由紀ってどうして、本当にいい相手に巡り合えないのか・・・悔しいなぁangry

「千里眼」

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2008年7月17日 (木)

「普通の愛」(尾崎豊)

BOOKOFFの100円コーナーで買って、まぁ正直全く期待せずに読んだんだけど、そのワリには(だからこそ?)意外と普通に面白かった。ヘタな作家よりはいいかも。私的には”懐かしの映像”的なTVでしか見たことない人だけど、才能というかオーラというか、何かあったんだろうなぁ~。「変貌それは距離。それが愛情。愛情は変貌とのレースだ」「大人になることって、もしかしたら嘘でもいいから人を元気づけることかもしれない」ってとこがよかった。余談だけど、実際にドラッグやってないと書けないよな~と感じる表現も。。

「普通の愛」(尾崎豊)

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2008年7月15日 (火)

「神様のボート」(江國香織)

あらすじ:昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。必ず戻るといって消えたパパを待ちながら、ママとあたしは引越しを繰り返す。「私はあのひとのいない場所にはなじむわけにはいかないの」「神様のボートに乗ってしまったから」・・・。

あー、久々に江國作品を読んだけど、相変わらずの不思議な世界。解説に「恋愛の静かな狂気に囚われた母・葉子と、その傍らで成長していく娘・草子の遥かな旅の物語」とあるが、正にそのまま。あのひとと再会するために引越しを続けなければ・・・と思い込んでいる葉子の姿は、美しいともいえるけど、痛々しかったなぁ。でも、人がああいうふうに、何かに囚われてしまう、っていう状態はよく分かる。誰でも多かれ少なかれ、何かに囚われることってある。他人から見れば迷信・妄信でしかないことなのに、本人にとっては大真面目に現実だから厄介だったり。私は基本的に占いやら神やら一切信じない超現実派だけど、それでもウッカリ自分だけの迷路にハマったこともある。。 人間って不思議だね。

「神様のボート」

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2008年7月14日 (月)

「千里眼 背徳のシンデレラ」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:耐震強度偽装をめぐる事件に仕掛けられた罠を看破したとき、岬美由紀は新たな陰謀の種を発見した。そこにはかつて日本を震撼させた天才女テロリスト友里佐知子の後継者・鬼芭阿諛子の壮絶な復讐が待っていた・・・。

長さもだけど、内容としても過去最高級の長編だったかも。。 途中ずっと美由紀の存在を忘れてたくらい、友里佐知子の一生が記録された日記はすごくすごく読み応えがあった。ハマった。図らずもマリオンやダビデの若き日の姿も垣間見ることが出来たし。友里も阿諛子もこれまではただ唾棄すべき存在としか思っていなかったが、ああなるには理由があったわけで、ある意味犠牲者だったのかと思うと気の毒な気も。。 惨劇は止められなかったけれど、美しくも哀しいラストになってしまったけれど、全てを正しい方向に導いてくれた美由紀に敬意を。・・・千里眼シリーズ、やっぱやめられない!何年か後にもう1度、読み直すのも楽しいだろうなぁ。。 ちなみにこの文庫版、私にとって美由紀のイメージそのものの釈由美子が表紙でhappy01 やっぱりみんな、釈ちゃんがピッタリだと思ってるのね~。

「背徳のシンデレラ」

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2008年6月30日 (月)

「千里眼とニュアージュ」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:史上最大のIT企業が設置した”48番目の都道府県”萩原県。そこはニートと呼ばれる無職の人々や失業者たちが、生活費も支給されながら暮らす最先端の福祉都市だった。だが住人たちは悪夢にうなされている。炎、地獄の骸骨、そして金縛り。ニート天国・萩原県には巨大な陰謀が眠っていた。イラクから帰国するや、不可解な速達を受け取った臨床心理士・岬美由紀はふたたび混乱の渦中へ・・・。

いつもながら、度肝を抜かれるストーリーだ。ジンバテックの壮大な陰謀、ポカーンと口を開けて、成り行きを見守るしかなかった。。 膨大な量の髪の毛の使い道、そして実際に使われている場面の描写には、鳥肌立ったshock 美由紀と恵梨香のストーリーにも、大きな大きな展開があった。2人の人生が、やっと正しく交わった。前半、恵梨香の暴走的な気持ちが、分かってしょーがなかった。どーせ私はダメな人間だもん、生きてたってしょーがないじゃん、死ねないから生きてるだけじゃん、的な恵梨香を、それはそれでいいじゃん、って受け入れる私がいた。でも播山を見てて、やっぱそーいうのダメじゃん、っていうかカッコ悪いし・・・って思った。美由紀の「人間が個々それぞれに思考も価値観も違うことを理解せず、世間というひとくくりでものを見て、非難を浴びたら社会全体を逆恨みする。たとえ妻子であっても自分に甘く接してくれることだけしか望まない。他人の気持ちを考えずに自分の本能に従っていても愛されるなんて状況は、子供のうちに親が注いでくれる愛情ぐらいのものなのに、その状況こそが理想と考えて、著名になって崇められることに執着する。呆れるまでに自分勝手な人だわ」という叱責に溜飲を下げた。・・・えっと、だから結局は、恵梨香が変わってくれて嬉しかった。「時間が記憶を薄らがせていくことを望んだこともあった。一方で、過ぎゆく時間を恐れたこともあった。いまはそのどちらでもない。幸せも辛さも、同じ時間のなかで共に歩んでいく永遠の伴侶のようなものだ。いずれかひとつだけを選んで受けいれることは許されない。切り捨てることもかなわない。いつもわたしとともにある。そして、だからこそ成長がある。責任を果たして、明日へと歩んでいくことができる」・・・清々しい青空のようなラストだった。 あ、余談だけど、美由紀の携帯着メロがTinaの「迷路」っていうのはちょっと嬉しかった(私もスキーhappy02

「千里眼とニュアージュ」

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「犬と私の10の約束」(川口晴)

あらすじ:あかりが12歳の時、子犬のソックスがやって来た。母はあかりに「犬を飼う時は、犬と10の約束をしないといけない」と語る・・・。

オカンより借り読み。「私にも心があることを忘れないでください」「あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません」「どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを」・・・犬と私の約束、ではあるけれど、人と人の約束としても大いに通じるところがあった。大切な気持ちを教えられた。自分で請うて手にした犬や人や物を、最後まで責任持って大事に出来ないような人間にはなりたくないですね。。 私自身は犬を飼ったことはないけれど、とても伝わるものがあった。飼っている人には特にお薦めしたい1冊!

「犬と私の10の約束」

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2008年6月25日 (水)

「千里眼 トランス・オブ・ウォー」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:混乱の続くイラクでまたしても発生した日本人人質事件。4名の人質のPTSDを考慮した政府は、現地に臨床心理士・岬美由紀を派遣。武装勢力の衝突の渦中で取り残された美由紀は、銃口を前に「戦争は必ず止められる」と説くが・・・。

いや~、今回も面白かった。考えさせられたし、ためになったし、感動した。どうしてこんな壮大な話を、まるで本当に目の前で見て来たかのように鮮やかに書けるのか・・・。やっぱり松岡圭祐自身が千里眼だ。松岡ワールドの他の話との絡みもスゴイ。思いもかけないところで一ノ瀬恵梨香の名前が出て来たり、「千里眼の死角」の最初でディフェンダーシステムにやられたはずの男が現れたり、本当に驚くことばっかりだった。ハッサンが美由紀を表した「孤独は弱さではなく強さだ。失うものがないのだから、恐れを知らずいかなる困難にもひとりで飛びこんでいける」という言葉も、分かるなぁ。。

「トランスオブウォー」

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2008年6月16日 (月)

「ヘーメラーの千里眼」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:航空自衛隊の演習中に発生した未曾有の過失事故。事故を起こしたのは戦闘機の精鋭パイロット・伊吹直哉だった。かねてからの麻薬密輸船の領海侵犯に加え、国家の威信に重大な波紋が生じ、頭を抱える防衛庁。かつての恋人でもある伊吹を守るため、岬美由紀は航空自衛隊基地に帰還。そして彼の精神鑑定に乗り出すのだが・・・。

自衛隊基地に入り込んだ少年が演習中のミサイルで死んだ可能性が・・・という衝撃的な事件に始まった話、とても興味深かった。上下2巻、先が気になってあっという間に読んじゃった。現在のストーリーだけでなく、美由紀の「愛と青春」時代を知る貴重なストーリーでもあった。当たり前だけど、美由紀も、普通の女の子だったんだな。。 こんな過去を経て、今の美由紀が出来たんだ、納得。しかし美由紀は魅力的な人間なんだけど、キレやすい性格だけはもうちょっとなんとかならんもんかね・・・(まぁアタシに言われたくないだろうけど。苦笑)。TVに八つ当たりして壊すとこは、本当に嫌だったなぁ。。 余談だけど、アルタミラ精神衛生は、あの企業の如く巨大な敵になるのかと思ったら、、案外ただのバカだった、拍子抜けcoldsweats01

「ヘーメラーの千里眼」

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2008年6月11日 (水)

「カウンセラー」(松岡圭祐)

あらすじ:家族四人惨殺。突然の惨劇が小学校の女性教諭・響野由佳里を襲う。その凶悪な犯行は13歳の少年の手によるものだった。法の壁で守られる重犯罪少年への憤りと憎悪を抑えきれない由佳里の心の中に宿った決意は・・・。

数日前に秋葉原で「誰でもよかった」殺人が起きたばかりというこの時に、この本を手に取ったのは偶然。でも改めて、不確かな動機による殺人に対する恐怖とやり場のない憤りという感情を覚えることになった。ネタバレになるが、登場人物の祖父母と孫2人は、自転車を自宅車庫の前に駐輪放置しようとした少年を祖父が注意したことで、逆ギレした少年のナイフで惨殺されることになった。それだけでも悔しすぎるのに、少年は13歳ということで無罪、、納得出来る方がおかしい。法が助けてくれないなら自らの手で復讐を、と考えた由佳里の気持ちはむしろ当然、、とは言うものの、それはまた法に背くことであり、、、結局何が正しい裁きなのか分からない。とりあえず、壊れていく由佳里を救ってくれた嵯峨に感謝する。

「カウンセラー」

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2008年6月 7日 (土)

「イリュージョン マジシャン第Ⅱ幕」(松岡圭祐)

あらすじ:少年の名は椎橋彬。家庭に恵まれず、唯一の趣味であるマジックだけが心の拠り所。両親に絶望し家を飛び出した彬は東京へ向かった。”万引きGメン”の活躍を知った彬はそこで悪魔的閃きを。マジックの知識で万引きを見破ることは容易い、つまりそれは万引きそのものも・・・。

マジシャン里見沙希シリーズ、とはいうものの、長編のほとんどが彬についてのストーリーだった。犯罪に流れていく、そしてそれを自分の中で正当化しようとする少年の心理、相変わらず見事だった。沙希の誠実な言葉が、舛城の「きみは人より優れているわけじゃない。劣ってるわけでもない」という言葉が、彬に伝わってよかった。1年後の2人が幸せでよかった。舛城とジーニー店主の〆も、オサレだったsmile

「イリュージョン」

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2008年6月 6日 (金)

「夜にその名を呼べば」(佐々木譲)

あらすじ:1986年10月、ベルリン。欧亜交易現地駐在員の神崎は、親会社の共産圏への不正輸出が発覚し証拠湮滅を図る上層部の指令で命を狙われる。殺人の濡れ衣まで着せられた神崎は壁を越えて東側へと亡命、そのまま消息を絶つ―。それから5年、事件関係者たちに謎の手紙が届き、全員が雨の小樽へと招き寄せられ・・・。

ミノルンより借り読み。う~ん、佐々木譲も面白いなぁ。・・・しかし悔しい話だった。どうして弱い立場の人間を捨て駒にして平気なんですか?立場や権力を笠に着ての弱い者苛め、許されるはずがない。そして正当な手段での反論が認められない状況に落とされたら・・・そりゃぁこういうことになるでしょう。正論なんか知らん、私は”殺人者”たちに復讐が成し遂げられたことを喜ぶ。そして神崎さん、後はもう、安らかに。。

「夜にその名を呼べば」

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2008年6月 5日 (木)

「熱波」(今野敏)

あらすじ:内閣情報調査室の磯貝竜一は、視察で沖縄を訪れた。米軍基地の全面撤去を前提にした復興計画が進む沖縄で、磯貝は沖縄知事の屋良と補佐官の比嘉に出会う。沖縄独立論者と噂される比嘉。彼の行動が気になり始めたある日、磯貝は台湾マフィアに拉致されそうになる。沖縄で何が起きようとしているのか?

ミノルンより借り読み。・・・なんだか、ある意味これまでで一番考えさせられる今野敏作品だったかもしれない。同じ日本人(←と、そもそも単純に思っていた。。)でありながら、沖縄のこと、沖縄の人の気持ち、全く分かってなかったなぁ。心情的にも、地理的にも、沖縄の目線で見ると、世界は違うんだなぁ。。 そういうことに興味を持たせてくれた事件だった。

「熱波」

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2008年6月 3日 (火)

「千里眼の死角」(松岡圭祐)

あらすじ:原因不明の人体発火現象が世界各地で多発。事態の深刻さに気付いた嵯峨敏也は真相究明のため、旧知の元航空自衛隊パイロット・岬美由紀に協力を求める。恐怖の事件の陰に、メフィスト・コンサルティングの巨大な世界統治の謀略が横たわっていた・・・。

謎の人体発火事件に、いきなり引き込まれた。シンシア妃を救った嵯峨の適切な行動、見直した!そして事件は美由紀を巻き込み、単純にコンピューターの暴走かと思えば、メフィストが糸を引いていたり、、とても読み応えのある1冊だった。メフィストとの最終(だよね?)対決、思わぬところで”ミドリの猿”の正体を耳にしたり、ダビデをちょっと好きになったり、面白かった。そして世界規模の問題と同時進行したもう1つの話、美由紀の恋・・・もどかしかったなぁcoldsweats01 嵯峨の言うことはもっともだけど、、でもやっぱ不満!この唐変木!!bearing って、すっごい不本意なラストになるのかと思ったら、みんな集まってくれて、、私まで嬉しくなった。美由紀、ガンガレ。今でも充分魅力的だけど、でももっと強く、もっと優しく、もっと大きくなーれ。物語の途中、美由紀の自殺は衝撃的だった、けれど理解出来る話だった。人は、嫌われたり憎まれたりすることよりむしろ、自分を「必要のない人間」と思わせられることで、生きる意志を失う。。 危なかったけれど、嵯峨の適切な言葉が美由紀を救って、嬉しかった。唐変木だけど、、とりあえず礼を言っておくかbleah

「千里眼の死角」

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「ブラック・ジャック・キッド」(久保寺健彦)

あらすじ:手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」をこよなく愛する小学生の和也。患者を探して団地を駆け回る毎日にも、否応なく現実ってやつが影を落とす。両親の離別、転校、いじめ―。そんな和也に、少女マンガに夢中の宮内君と、眼鏡を外すと超綺麗な泉さんという親友ができて・・・。

会社で借り読み。第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作、だそうで。・・・う~ん、まぁ、普通?中盤くらいまではワリと面白いんだけど、後半でダラダラしてきて飽きた。BJを始めとするマンガマニアにはクスリと笑える箇所も何度かあるけど、ストーリーとして特にスゴイとは感じなかったcatface まぁ私がファンタジー系は得意じゃない、ってだけかもしれませんが。。

「ブラックジャックキッド」

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2008年6月 1日 (日)

「蒼い瞳とニュアージュ」(松岡圭祐)

あらすじ:ギャル系ファッションで身を包んだ異色の臨床心理士・一ノ瀬恵梨香。新宿歌舞伎町雑居ビル火災の生き証人となった風俗店の女性たちとフランクな口調で対話する恵梨香に、内閣情報調査室の宇崎俊一は衝撃を受ける。そして宇崎は、日本列島を震撼させる手製爆弾テロを阻止するため、彼女に協力を求める・・・。

思いがけず、新キャラ登場!恵梨香ちゃん、こりゃまた強力キャラで・・・でもワリと最初っから好き系だった。彼女の言動や格好には何らかの理由があるのだろうとは思っていたけど、予想以上の重い過去を背負っていた。。 恵梨香の気持ちを、ただの自殺願望ではなく、「(人を)信じたい気持ちと、信じられない気持ちとが絶えず葛藤を繰り返している。きみは人のために死ぬことで、辛い人生に別れを告げると同時に、かつてきみを産んだ両親の存在も無駄ではなかったと証明したいんだ」と言った宇崎、彼の言葉が恵梨香を生きさせることになり、嬉しかった。宇崎、正直途中まではイラッとするウジウジ君だったけど、見直した。途中で出て来たウザ医者なんかよりずっと、弱者の気持ちが分かる良いカウンセラーになれると思う。。 これからまた恵梨香ちゃんシリーズもあるのかな?楽しみにしておこう。

「蒼い瞳とニュアージュ」

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2008年5月30日 (金)

「警察庁から来た男」(佐々木譲)

あらすじ:北海道警察本部に警察庁から特別監査が入った。監察官は警察庁のキャリア・藤川警視正。藤川は、半年前に道警の裏金問題で証言した津久井刑事に協力を要請した。一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルでの部屋荒らしの捜査を進めていた。被害者は、すすき野の風俗営業店で死んだ男の父親だった。佐伯は、部下の新宮と事故現場に向かう・・・。

ミノルンより借り読み。また新たな警察モノだーsmile 捜査が2方向から進み、多くの登場人物たちの名前と立ち位置を把握するまでちょっと時間がかかっちゃったcoldsweats01けど、真面目に面白かった。またもミノルンより先読みなので多くは書きませんが、、警察内部のとんでもない不祥事だったり、何の罪もない一般人が犠牲になったりで、ワリとブルーになっちゃうところはあった。でも、ラスト1行で笑っちゃった。グッジョブgood

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2008年5月29日 (木)

「千里眼 マジシャンの少女」(松岡圭祐)

あらすじ:休暇中の岬美由紀は吹雪で山頂に取り残された遭難者の救出に向かうが、現場に人影はなく雪崩に呑み込まれる。折しも政府は都知事の提唱したカジノ構想を実現すべくお台場に巨大施設を建設中だった。政府高官や警察官僚が招かれたオープニングセレモニーの日、数十人を超す武装勢力が施設を占領。VIPを人質に400億円と原潜引渡しを政府に要求した・・・。

700ページ近い長編だったけど、ワクワクドキドキで一気に読めた。読み終えてみたら、「千里眼」岬美由紀、「催眠」嵯峨敏也、「マジシャン」里見沙希の夢のコラボだったなぁhappy01 大いなるネタバレになってしまうので詳しくは書かないけど、この話は映像では成り立たない、小説だからこそ有り得る設定だったね。まぁ美由紀ファンなら誰でも、途中で「あれ??」って気付くよねsmile 「フランチェスカ。チャイニーズ・パスタ。伊藤洪庵」が嵯峨と蒲生に繋がった時は、嬉しくて楽しくて笑っちゃった。そしてラスト、お台場のあの娯楽施設が巨大カジノの残滓だった時は、もうビックリするしかなかったなぁ。松岡圭祐、恐るべし。。 余談だけど、警察のトップ三役は、勝手に「相棒」の官房室長・刑事部長・参事官の顔で脳内キャスティングしながら読んだ。ワリとピッタリで楽しかったw

「千里眼」

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2008年5月28日 (水)

「レッド」(今野敏)

あらすじ:環境庁の外郭団体に出向させられた元マル暴の刑事・相馬春彦は、ある日、山形県にある蛇姫沼の環境調査を命じられ、陸上自衛官の斎木明とともに戸峰町に赴く。だが、町の様子はどこかおかしい。何かを隠しているような町役場助役と纏わりつく新聞記者。そして沼からは、強い放射能が検出された・・・。

ミノルンより借り読み。久々の今野敏だhappy01 ミノルンがまだ読んでないので詳しくは差し控えますが、、これまでに読んだ今野敏シリーズとはまた趣が違う感じだった(ちょっと硬い感じ、かなぁ)。田舎町の地味なミステリーかと思いきや、政治問題有り、アクションシーン有りで、いやはや壮大な話になったeye

「レッド」

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2008年5月25日 (日)

「千里眼 岬美由紀」(松岡圭祐)

あらすじ:岬美由紀の言動をすべて看破する北朝鮮の謎の刺客・李秀卿が、身辺警護網を突破。その直後、日本海海岸で北朝鮮に拉致されたとみられていた少女・星野亜希子が思わぬ形で発見される。李の残した数少ない手がかりをもとに、美由紀は一路ニューヨークへ・・・。

続きが気になってガンガン読んだ。拉致事件の結末にはやられた・・・。そしてNYで、まさかあの事件がここで起こるなんて・・・。重く悲しい話だったけれど、美由紀と李に生まれた友情に、新しい気持ちに、喜びたい。

「千里眼」

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2008年5月23日 (金)

「千里眼 メフィストの逆襲」(松岡圭祐)

あらすじ:シーズンオフの日本海海岸。父親の目の前で、13歳の少女が忽然と姿を消した。海上には、時を同じくして北朝鮮の不審船が出没していた―。それから4年。北朝鮮人民思想省工作員と思われる謎の女が、岬美由紀の前に現れた。同時期、岬は奇妙な銃器事件に遭遇する。その陰には、かつて岬を苦しめた”メフィスト・コンサルティング・グループ”の密使の姿があった・・・。

話の設定もリアルだし、総理とか外相とかも実名で出てくるとこがスゴイよなぁ。。 自分の在り方に矛盾を感じ、迷い悩む美由紀の姿は、”千里眼”などではない一人の等身大の人間だった。相変わらず面白い。そして、、あー、またも続き物だったー。早く次巻「千里眼 岬美由紀」を読まなくちゃーdash

「千里眼」

本日のジョギング、いつものコース7.9km=47分。万歩計=17,591歩。

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2008年5月20日 (火)

「千里眼 洗脳試験」(松岡圭祐)

あらすじ:東京・奥多摩山中に忽然と出現した白亜の六角形の建造物。それは主宰も目的も不明な謎の自己啓発セミナー”デーヴァ瞑想チーム”のものだった。岬美由紀は、そこに4000人の人質が捕らわれ、爆弾テロに脅かされていることに気付く。その中核にはカルト教団教祖としてかつて日本を震撼させたあの女の存在があった・・・。

前作(運命の暗示)のラストでチラ見せされてた場面から始まった。やっぱり、例のあの人は生きていた・・・。そしてストーリーは、京都上空でのプロペラ輸送機の暴走と、とある高校での生徒による人質立てこもり事件から始まった。いずれも緊迫した状況でありながら、嵯峨と美由紀がそれぞれに”らしい”活躍を見せてくれた。特に”稲垣吾郎”登場には笑ったhappy02 今回の話は、何度か”伏線”に感心させられた。忘れた頃にまた現れるキーワード(選択的注意集中、とか)、、いろんなことが必然なんだと思わされる。 今回も面白く読み応えのある作品だったけど、、ラスト、なんだか心の中を寂しい風が吹いた。。

「洗脳試験」

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2008年5月18日 (日)

「後催眠」(松岡圭祐)

あらすじ:嵯峨敏也は謎の女からの電話を受けた。嵯峨にとって、かつて催眠療法の教師でもあった精神科医・深崎透の失踪を木村絵美子という患者に伝えろ。女の声は一方的にそう指示し、電話は切れた・・・。

薄め(=短め)の本だし、「催眠」の続きっぽいし、一気呵成に読んでしまおう~!と思ったんだけど、、なんかちょっと傾向が違くて戸惑った。特に他の作品との繋がりは無い感じで、しかもなんかラブ系??ま、番外編ってことで?coldsweats01 ちなみに途中で、私も神経症的なところがあるなーと思った。そして、街角でよく見かける「神経症は治る」っていうポスターを思い出した。。 しかし嵯峨は、良くも悪くも人間的で弱いなぁ。。

「後催眠」

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「千里眼 運命の暗示」(松岡圭祐)

あらすじ:捕らわれた岬美由紀を救い出すため、嵯峨敏也と蒲生誠は東京湾唯一の無人島・猿島に向かう。しかしそこには既に、メフィスト・コンサルティングの罠が張り巡らされていた。中国15億人を一斉に操り日本侵攻に向かわせるメフィストの集団マインドコントロールのからくりとは?

「ミドリの猿」の続き。・・・本当に「ミドリの猿」でビックリしたcoldsweats02 それはさておき、想像を遥かに超えた壮大なスケールの話だったなぁ。長い年月をかけて、国民皆をゆっくりマインドコントロール・・・怖ろしい。でもそこを逆手に取っての美由紀のあのシーン、緊張感と不安が一気に吹っ飛んだ、最高に痛快だった!やっぱり美由紀はカッコイイhappy02 そして例のあの人は、えらくアッサリ片付けられた、、と思ったらラスト近くで再登場?やっぱり終わってない、んだよね?coldsweats01

「運命の暗示」

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2008年5月16日 (金)

「7億稼ぐ企画力」(平田進也)

会社後、書店と、治療院へ。今日は走りたかったのに、先生に「今日はやめときましょうね」って言われた・・・ううぅcrying 黙って走ったろか、、と帰宅後5回ぐらい思ったけど、ガマンして読書タイムにした。

本日発売。お馴染み、日本旅行のカリスマ添乗員・平田進也さんの本。・・・先週会ったばかりの人が表紙で微笑んでいるというのは、なんだか不思議な気分smile サックリ読めた。平田さんらしい本だった。「7億稼ぐ企画力」、、私は商売人では全くないけれど、生き方として役に立つ言葉があった。皆さんも是非読んでみて下さいねー。 個人的には、今では大の仲良し・T本さん&O本さんと知り合ったあの日の写真も掲載されてて、嬉しかった。。

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本日の万歩計=9,193歩。

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「千里眼 ミドリの猿」(松岡圭祐)

あらすじ:嵯峨敏也は悪夢にうなされていた。多重人格と判断した入絵由香の恐るべき夜叉の顔をまのあたりにしたからだ。ミドリの猿、その言葉の真意は?嵯峨はかつての恩師・倉石を連続変死事件の犯人と疑い極秘調査に乗り出した。一方、いまや『千里眼』の異名をとるの至った岬美由紀は、見えざる敵の存在を察知する・・・。

「催眠」と「千里眼」の世界が合体した!深いなぁ~。・・・はいいんだけど、このシリーズの読み方、「催眠」→「千里眼」→「千里眼 ミドリの猿」で合ってるの?「催眠」にも「千里眼」にも出て来なかった(と思う)話がサラリと出て来る(連続変死事件だったり、嵯峨の自殺事件だったり?)んだけど、もしかして私は「ミドリの猿」の前に何か読むべき作品を飛ばしてる?それとも私の洞察力の問題?? そしてこの作品、この1冊で完結してなかった。美由紀は、嵯峨は、由香は、知美は、どうなるのか??とても気になるところで終わってしまったので、早く先へ進みたいと思います。。 (でもその前に、この前に読むべき作品は無い??)

「千里眼」

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2008年5月13日 (火)

「鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~」(ハセベバクシンオー)

あらすじ:爆弾テロ予告事件が起こった東京ビッグシティマラソン。鑑識官・米沢守は、そのマラソンの参加者に、自身の逃げた女房を見つけてしまう。特命係の杉下右京、亀山薫が犯人を追うなか、逃げた女房の行方を捜していた米沢は、その女性が変死体で発見されたという知らせを受ける・・・。

ハタピーより借り読み。「こんな本がありましたよ。お先にどうぞ」と、右京さんのように紳士的に貸してくれたhappy01 映画のストーリー後半と同時進行で進む、米沢守ストーリー。ハタピーがまだ読んでないから詳しい内容は書かないけど、、米沢さん、大活躍だよhappy02 もちろんお馴染みの皆さんも時々チラリと顔を出してくれるし、ワクワクする。せっかくだから、「裏相棒」ロングバージョン的に、映像作品も作ってほしい~。

「鑑識」

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2008年5月12日 (月)

「催眠」(松岡圭祐)

あらすじ:ある嵐の晩、ニセ催眠術師・実相寺則之の前に突然現れた色白の女。稲光が走り雷鳴がとどろく中、突如女は異様にかん高い声で笑い出し、自分は宇宙人だと叫び始めた。肝を潰す実相寺の前で、その女が見せた異常な能力とは?そして女の前に現れた東京カウンセリング心理センターの催眠療法科長・嵯峨敏也が見抜いた女の秘密とは?

ということで、順番が逆になったけど、オリジナル版も読んでみた。・・・難しいことは分からんけど、きっと「完全版」の方が普通にスゴイんだろうけど、私はこのオリジナル版の方がイイと思った。由香を「治る」と言ってくれて、嬉しかった。こっちの結末の方が、好きだった。・・・とりあえず私は基本、松岡シリーズはオリジナル版で読んで行くことにしようと思う。

「催眠」

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2008年5月11日 (日)

「催眠 完全版」(松岡圭祐)

あらすじ:インチキ催眠術師の前に現れた無気味な女性・入絵由香。突然大声で笑い出しては、自分は宇宙人だと叫ぶ彼女が見せる予知能力は話題となり、日本中のメディアが殺到した。その頃、二億円もの横領事件の捜査線上には、ある女性が浮かび上がっていた。臨床心理士・嵯峨敏也が催眠療法を駆使して見抜いた真実とは?

本当は元々の作品を先に読みたかったんだけど、完全版が先に手に入ってしまったので、ついつい・・・。Wiiとか、そういう小道具が21世紀風になってるのは想像がつくけど、ストーリー自体はどこが改訂されてるのか?? 途中、先日「千里眼」で出て来たあの人の名前もさり気なく出て来たけど、これは元々なのか?とりあえず、早くオリジナルの「催眠」を読んで、比べてみたい。。 ちなみに今回のラストは、なるほどだった・・・(映像ではなく本だからあり得るタイプの結果だった)。

「催眠」

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2008年5月10日 (土)

「夢をかなえるゾウ」(水野敬也)

ナベッチより借り読み。夢をなくしたサラリーマン・僕と、関西弁を喋るゾウの神様・ガネーシャが繰り広げる、話題の実用書的エンターテイメント小説。ガネーシャが自分自身で言っていた通り、ここに書かれている内容は決して目新しいことではない。でもなぜかガネーシャと僕を通すと、これまでに読んだ言葉よりもスッと心に入って来る。言葉じゃなくて、感覚的に伝わるっていうか。。 「『すべての責任は自分にある』。他人が起こす出来事、身の回りの環境で起きる出来事は全部自然の法則どおりに発生しとる。だとしたら自分が望む結果を出すには、自分を変えるしかあらへん」 「どれだけ人を幸せにできるか、そのことにどれだけ喜びを見出せるか。それこそが、たった一つの成功の秘訣」 「何にでもええから、感謝するんや。足りてない自分の心を『ありがとう』て言葉で満たすんや」・・・私も、傍にガネーシャがいると思って生活しなくちゃなぁ。そしてしっかり、やりたいことをやろう。。 「僕」の語るラストにちょっとジ~ンと来て、更にガネーシャの最後のセリフで、、なんか嬉しくて泣きそうだった。

「夢をかなえるゾウ」

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2008年5月 8日 (木)

「千里眼」(松岡圭祐)

あらすじ:横須賀基地から突如、最新鋭のミサイルが都心に向けて発射された。着弾を阻止するには10桁のパスワードを解読しなければならない。最強のカウンセラー・岬美由紀が解読にかかる。一方、千葉の南房総では巨大な観音像に魅せられる不審な少女の姿があった。その陰には世界を震撼させる”催眠”の罠が待ち受けていた・・・。

ハラハラ、ドキドキ、、これまた先が気になってどんどん読めちゃう作品だった。面白いサスペンスというだけではない、ハンパない知識に裏付けされた内容で、読み応えがある。松岡圭祐、すごい作家だと再確認。 正義は勝つ!と言いたいところだけど、ラストおそらく教祖(あえて名前は書かないでおく)は逃げおおせたんでしょ。。 でもこれからの岬美由紀シリーズで、きっとなんとかしてくれるよね。人の心を裏切るような人間は、滅びるべきだもの・・・(っていうかそもそも、人間と呼ばれる資格すらないねgawk)。

「千里眼」

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2008年5月 7日 (水)

「バグ」(松岡圭祐)

あらすじ:「黒いコートの男が殺しにくる!」と叫び、小学6年の少年が自らの腹をナイフで刺す事件が起きた。その後、小中学生による同様の自殺未遂、事故が続出。事態を重く見た政府機関は、ゲーム会社フォレストの新製品・アクセラⅣに着目した。子供たちは事件前にこのゲームで遊んでいたのだ・・・。

長編だけど、先が気になってサクサク読める。いろんな要素が詰まってる1冊で、面白かった。異常事態の原因は、そしてそれを引き起こした犯人は・・・・・・なるほど、そうだったのかー。でも、動機がいまひとつ納得いかなかったなぁ。。 少年と津久井の問答も、頭ではなんとなく分かってるつもりだけど、私にはこういう考え方、感覚はないなぁ。。catface

「バグ」

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2008年5月 2日 (金)

「東京湾景」(吉田修一)

あらすじ:品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトで知り合った”涼子”と初めて出会ったのは、25歳の誕生日だった。嘘と隠し事で始まったゲームの行方は・・・。

あー、なんか普通のラブストーリーを読んだなぁ、、って感じ? 月9あたりで映像化したらワリとハマりそうな話だったかもw →余談。今「w」って書いてて思い出した。先日NETニュースで読んだんだけど、「『www』とはなんでしょう?」って聞かれて「ワールドワイドウェブ」って答えるのはオッサンなんだってw 30代までの世代は「大笑い」「大爆笑」と答えるのが過半数だったらしいww

「東京湾景」

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2008年5月 1日 (木)

「ただ雪のように」(新津きよみ)

あらすじ:兄夫婦が交通事故で死んだ。10年前、家出同然で単身ニューヨークへ渡った高森真琴は、一人残された姪と暮らすために帰国する。”雪のように色が白い小さな白雪姫”小雪と名付けられた赤ん坊は12歳。人目を惹く美少女に成長したその姿を思春期の自分と重ね合わせた真琴が抱いた感情は・・・。

真琴の小雪に対する歪んだ愛情とも嫉妬とも呼べる感情、そしてそれに伴う言動、、そういう心理描写的ストーリーでよかったのに、なんか後半で無理矢理サスペンスになった感が・・・。それでチープになった気がして、ちょっと残念。

「ただ雪のように」

帰宅後、ジョギング30分。本日の万歩計=17,127歩。

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「ビート 警視庁強行犯係・樋口顕」(今野敏)

あらすじ:警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないかという疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く・・・。

ミノルンより借り読み。警察モノでもあり、家族モノでもあり、面白く一気に読めた。でも”不祥事”そのものについて、且つそれを隠蔽することについては、警察モノとしては正直良いとは言いたくないなぁ・・・。家族話、人情話としては、分かるけど・・・。

「ビート」

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2008年4月29日 (火)

「スイートリトルライズ」(江國香織)

あらすじ:この日常に不満はない、と瑠璃子は思う。淋しさは人間の抱える根源的なもので、自分一人で対処するべきで、誰かに―たとえ夫でも、救ってもらえる類のものではない。瑠璃子と、2歳下の夫・聡。一緒に眠って、一緒に起きる。どこかに出かけてもまた一緒に帰る家。そこには、甘く小さな嘘がある・・・。

江國作品、久々に読んだ。うん、江國さんの香りだ。。 「テディベア」と「ソラニン(もしくはトリカブト)」が同居するスイートホーム、、フフフ、そんなもんでしょう。

「スイートリトルライズ」

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「天使の卵」(村山由佳)

あらすじ:19歳の予備校生の僕は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。ガールフレンドの夏姫に後ろめたい気持ちはあったが、僕の心はもう誰にも止められない・・・。

第6回「小説すばる」新人賞受賞作品、だそうです。特にどうということはないストーリーなんだけれど、なんというか自然に読める感じで、どこがというわけではないけどなんとなく好き、という感じ。。 ちなみにこの表紙から察するに、映像化されたのでしょうね?春妃=小西真奈美は、さぞピッタリだったことでしょう。。

「天使の卵」

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2008年4月28日 (月)

「震度0」(横山秀夫)

あらすじ:阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が複雑に交差する・・・。

ミノルンより借り読み。舞台、視点が次々に変わって行く、読みやすいとは言い難いが、面白い構成のストーリー展開だった。そして、人間って自分勝手だな~と思わずにいられなかった。最後に不破の奥さんも言ったけど、失踪した不破自身のことを心配する人はいなかった。不破が失踪したことで発生した問題にどう対処するか、どう隠蔽するか、そういう心配ばかりだった。。 ストーリーの最初に起こった阪神大震災もそう。不破のことで頭がいっぱいで、誰も震災のことなんか考えていなかった。読んでる私も、忘れていた。人間って、自分に関係のないことに対しては、こんなもんなんだろう。。

「震度0」

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2008年4月27日 (日)

「夜明けまで1マイル」(村山由佳)

あらすじ:憧れの先生と深い仲になってしまった大学生の僕。先生と生徒、おおっぴらにできないのは、それだけじゃない。マリコさんには夫がいるってこと。さらに問題は、僕はマリコさんに恋してるけど、彼女はどうなのかってこと。一方、バンド仲間で幼なじみのうさぎは、恋をしては泣きをみる恋愛下手。傷つくうさぎが僕には気になる・・・。

好きな人が出来るのは素晴らしいことのはずなのに、失うことを怖れるあまり弱い人間に、つまらない人間になっていく僕、、分かるだけに歯がゆいなぁ。。 「憎いとか、恨んでるとか、そういう攻撃的な感情はもうないの。ただ、何ていうか・・・赦せないの」というマリコさんの気持ちも、うさぎを受け入れられなかった直樹の気持ちも、それぞれに分かる。人はみんな弱くて、傷ついたり、傷つけたりしてしまう。悩んでも仕方ないことを悩んだりしてしまう。。 だからこそ最後の「この先出会うかどうかわかんない人のことをあれこれ考えるより、まずは、出会えた相手を大切にしなきゃと思うわけ。恋人とかに限らず、あたしに関わってくれる人みんな」といううさぎの言葉、いいなーと思った。当たり前に聞こえるけど、なかなか出来ない、出来てないと思いますよ?過去を、今を、大切に出来ない人間に、未来は無い。

「夜明けまで1マイル」

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2008年4月26日 (土)

「夜の果てまで」(盛田隆二)

あらすじ:2年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、密かに『Mさん』と呼んでいる女性と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜11時過ぎにやって来ては、必ずチョコレートの『M&M』をひとつだけ万引きしていくのだった・・・。

長編。途中でなんか疲れちゃった。。 理解出来ないというか、多分、なんか不本意だったからgawk しかしストーリーとは全く関係ない箇所で、なるほどと思うことがあった。電車のホームや車内での『最近、スリや置き引きの被害がたいへん増えております。皆さまには十分お気をつけください』というアナウンスを受けての、スリの言葉。「JRは我々の仕事の手助けをしてくれる。このアナウンスが流れると人は反射的に財布のある場所をさぐるのだ」・・・確かにbearing

「夜の果てまで」

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2008年4月24日 (木)

「ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人」(今野敏)

あらすじ:東京・新宿の公演で若い男の変死体が発見された。そしてまた不可解な変死事件が発生し、STの面々が動き出した。事件の背後には、宗教にも似た自己啓発セミナーの存在が浮かんできた。テレビ局の有名女子あなの身に危険が迫る・・・。

ミノルンより借り読み。STシリーズ2作目の作品なので、百合根のドンクサさにかなりイラッとしたangry 私でもそのくらい分かるよ!ってことしばしば(苦笑)。でもストーリーとしては、とても面白い事件だった。ネタバレになってしまうので多くは書かないけど、少なくとも白鷺の「あなたが本当に癒されたいと思ったら、他人の痛みを受け入れるしかないんですよ」という言葉は真だった。”他者の苦しみなど眼中になく、ただ自分のストレスのことばかり気にして生きている。それは犯罪ではなく法律で罰せられることこそなけれど、他人を傷つけ苦しめている。その自覚があればまだましだが、自覚もない”、、誰もが自分をきちんと見つめることが出来れば、犯罪は減るのでしょうね。

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2008年4月21日 (月)

「カノン」(篠田節子)

あらすじ:学生時代の恋人が自殺する瞬間まで弾いていたバッハのカノン。そのテープを手にした夜から、音楽教師・瑞穂の周りで奇怪な事件が繰り返し起こり、日常生活が軋み始める。失われた20年の歳月を超えて託された彼の死のメッセージとは?

・・・全体的には、よく分からなかった。興味を持てず、正直途中で何度か投げ出しそうになったcatface まぁ部分的には、人間心理を巧く捉えてあると思う箇所もあったけど。特に、「人は愛そうと努力して愛することもできるし、感動しようとして感動することもできる。人格も感情も意志によって作り上げることができるし、心の深部に何かを封印し、墓の中まで持っていくこともできる。しかしそうして作り出した情緒は、一時的な気分に過ぎない。気を抜けばたちまち虚無の海に沈む」「日々を駆け抜けることはできても、積み重ねていくのは難しいんですよ」という言葉が心に残った。これは、分かる。。

「カノン」

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2008年4月15日 (火)

「ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル」

あらすじ:大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は捜査の過程で、封印していた自らの過去と対峙する・・・。

ミノルンより借り読み。・・・これまで読んだSTシリーズの中で最もST色が薄い作品だったような気がする(面白くないという意味ではなくて、正統派の医療ミステリー作品だったから)。医療モノとして純粋に面白く、大学病院や医師について憤ったり考えさせられたりした。STモノとしても、特殊能力を駆使しての活躍ではなかったけれど、STの結束が固まったいい話だった。STとしてではなく、人間としての赤城が見えた。

「赤の調査ファイル」

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2008年4月14日 (月)

「イコン」(今野敏)

あらすじ:マニアを熱狂させるバーチャルアイドル・有森恵美。主役が登場しない奇妙なライブで、少年が刺殺された。警視庁生活安全部少年課の宇津木真は、仮想現実の世界で生まれたリアルな殺意の真相を探る。電脳メディアに宿る、現代の”聖画”とは?

ミノルンより借り読み。長編だけど、長さは感じない1冊だった。宇津木警部補中心の捕り物かと思っていたら、安積班も出て来て嬉しかったり。そしてどちらの警部補殿も、NET界を理解出来ないオサーンで笑ろたw このストーリー展開だと、「イコン」は「遺恨」でもあるのかなぁ。黒木の「殺人は、親しい順番に疑えというのが鉄則ですよね。殺人者は、一度は被害者を愛したことがあることが多いというのも鉄則です」という意見には、当たり前なんだけど改めて納得した。人は、どうでもいい相手を殺したりしない。殺人は良くない、なんて一般論はとりま置いといて、誰かを殺したいと思う人間は、そこまで深く人と関わろうとしない人よりよっぽど人間的でしょ。。(最近よく聞く「誰でもよかった」殺人は例外。)

「イコン」

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2008年4月11日 (金)

「黒いモスクワ ST 警視庁科学特捜班」(今野敏)

あらすじ:ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ―。モスクワに到着したSTの百合根と赤城を待ち構えていたのは、ロシア正教会で起きたマフィア怪死事件だった。さらに日本人フリーライターも変死して・・・。

ミノルンより借り読み。百合根と赤城、2人だけでロシア出張~?どんな話になっちゃうの~?と勝手に心配していたが、うまいことみんな合流したsmile ロシアへ行ってもSTは相変わらずSTで、それぞれに活躍だったけど、今回は百合根が主役という印象を受けた。全体的な事件の解決だったり、黒崎(というかST)に対する素直な心情吐露だったり。ST5人と比較すると、百合根のことをついつい”無能な普通の人間”なんて見てしまいがちだけど、この良くも悪くも人間的な存在がやっぱりSTには必要なんだなぁ。6人揃ってこそのSTshine そして最後、もう忘れてたSATの面々の登場には笑ったcoldsweats01

「黒いモスクワ」

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2008年4月 9日 (水)

「ST 警視庁科学特捜班」(今野敏)

あらすじ:多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STの青山は一人これに異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾とは・・・。

ミノルンより借り読み。・・・これがSTシリーズの始まりか、なるほど。初対面から気になっちゃう人たちだー。青山君いきなり大活躍で、ちょっとグロいかもだけど、映像化したら面白そうな事件だった(キャスティングに異を唱える可能性は大だけどねcoldsweats01)。そしてやっぱり私的には、登場人物や事件そのものより、彼らが語る言葉が多々印象的だったわけで。「日本人には無神論者が多いなどと言われますが、それは大きな間違いで、宗教心があまりに深遠で日常と結びついているために、表面的に無神論に見えてしまうのです。日本人はみな祟りを恐れています。日本は治安がいいと言われますが、もともとはそうした宗教観のせいかもしれません。神社を汚すと祟りがあると感じるのが普通なのです。祟りを恐れる気持ちは、現実の法律よりも人々に強く作用することが多いのです」。「社会を営むためにルールを定める。でもそのルールがすべての個人にマッチしているわけじゃない。犯罪というのはすべての個人に内在している。だから、犯罪というのは反社会的ではあるけれど、反人間的ではないんだ」。「人は煩悩から逃れられません。煩悩から離れることを悟りと言いますが、なに、本当の悟りは、煩悩からは決して逃れられぬ我が身の悲しみを知ることなのです」。今野敏、すごい人だ。。

「ST」

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2008年4月 8日 (火)

「マジシャン」(松岡圭祐)

あらすじ:「目の前でカネが倍になる」。参考人らが口を揃えてこう証言する奇妙な詐欺事件が多発。事件を追う警視庁捜査二課の警部補・舛城徹の前に、マジシャンを志す一人の少女が現れる。その少女が語ったカネが倍に増えるトリックとは?

詐欺師、奇術師、、これまで全く馴染みのなかった世界の話で、とても興味深かった。主な登場人物はみな個性的というか特徴的(すぎるほど)で、特に舛城、恵子、飯倉、沙希、マリは、個人としての人となりも、それぞれの人間関係も面白かった。。 ストーリー進行も、ラストまで失速せずに二転三転し、いい意味で裏切られた。・・・いや、悪い意味でも裏切られたかな。ある人物には、ガッカリさせられたdespair あと、自分の頭の固さにもガッカリしたcoldsweats01 「以前に俺は外国の、街灯もなければ民家の窓あかりひとつない曲がりくねった山道を、ヘッドライトも点けずに時速百八十キロで駆け抜けたことがある。だが、事故ひとつ起こさなかった。なぜだかわかるか」「有名な音楽プロデューサーと、新人のアイドル歌手のあいだに子供ができた。だが、そのアイドル歌手の男性ファンたちは、まったくショックを受けなかった。なぜだかわかるか」・・・この質問に答えられない人は、この本を最後まで読むといいよsmile

「マジシャン」

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2008年4月 4日 (金)

「ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル」(今野敏)

あらすじ:携帯のワンクリック詐欺に遭った役者志望の男が、チャイニーズマフィアの名を騙り、悪徳業者に逆襲を謀る。そのマフィアのボスは、歌舞伎町の覇権を巡り別組織と暗闘を繰り広げていた。そして歌舞伎町での連続放火事件に出動したST・・・。

ミノルンより借り読み。”沈黙の男”黒崎の声を初めて聞いたような、姿を初めて少しじっくり見ることが出来たような気がする(今私が抱いてる勝手なイメージ画像は、セガール的な感じ?ww)。「こちらが無言でいると、他人のことをよく観察できるのだ。何かをしゃべろうとしたとたんに、自我が前面に出る。そうすると、とたんに相手の影が薄くなるような気がする。黒崎は、おそらくしゃべらないことで、自我を抑え、周囲の人間をじっと観察しているのではないか」・・・地味だけど、1番カッコイイかも。。 捜査に限らず、自分のことばかりしゃべる”オレオレ主義”人間は、周りのことが見えてないもんね。ワシも黙って周りを見つめる人になろうっと。

「」

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2008年4月 3日 (木)

「ST 警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル」(今野敏)

あらすじ:1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST・翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる・・・。

ミノルンより借り読み。翠の話だったんだけど、私的には青山の公私に渡る活躍(?)が印象に残った話だった。「数が合わない」ことは、ありえない・・・。説明されれば確かに盗難でも密室でもなくて、目からウロコだったけど、私は百合根と同じ文系人間だと再認識coldsweats01 ラスト辺り、私がツッコミたかったセリフを青山がまんま言ってくれて、笑ろた。「心を盗まれた、だって・・・。それって『カリオストロの城』じゃない」ww 菊川と翠も微笑ましカタsmile

「緑の調査ファイル」

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2008年4月 1日 (火)

「ST 警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル」(今野敏)

あらすじ:密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆、新興宗教団体の信者だった。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う・・・。

ミノルンより借り読み。今回の主役は、僧籍を持つST・山吹。穏やか且つ、良い意味で厳しい人だと感じた。今回は事件そのものは若干お粗末かと感じた(検死官も刑事も単純なことを見落としたり、また犯人の殺意の動機も、、)が、私にとっては相変わらずそれ以外の部分が興味深いのです。・・・心の平安を得るためには、何もかも捨て去ることだそうだ。それは私ももう薄々は分かっていたことだけど、「それが出家です。金や家屋敷も捨て、肉親も捨てる。捨てて捨てて、己も捨てる。最後には捨てようという思いさえも捨てる。そうなれば、心は穏やかになる」、、なかなかここまでは到達出来ないよなぁ~(´~`;) 人はなぜ宗教団体に入るのか、に関する塚原と山吹の会話も心に残った。「宗教は、人の弱みにつけ込む。病気がちの人に、悪霊がついているせいだといえば、ころりと騙される。家族や親戚の争いが絶えない人に、先祖の霊が祟っていると言えば、信じてしまう。本当は、別にちゃんとした原因があるはずだ。それなのに、人は不合理な説明のほうを信じようとする。いったいなぜなんだろう」「本当の原因から眼をそらしたいからでしょう。不治の病にかかったような場合、原因がわかっても対処のしようがない。家庭内に争いが絶えない人は、たいてい、原因はその人の性格にある。でも、人はそれを認めたがらない。自分が悪いとは思いたくない。だから、悪霊だの先祖の霊だののせいにしたがる」・・・あ、別に私は(新興)宗教が全てそんなもんだと思ってるわけでもないし、否定してるわけでもないですよ。ただ、人間って弱いな~って改めて感じただけ。正直私も、去年何度か、歩いてる途中で見かけた金ピカの建物に「・・・入ってみちゃおうかな」と思ったことがあった。それが正しいか否かはともかく、すがるものというか、無条件に信じられるものがあるのは、本人にとっては楽で幸せなことなんでしょうねぇ。。

「」

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2008年3月31日 (月)

「讐雨―刑事・鳴沢了」(堂場瞬一)

あらすじ:連続少女誘拐事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。最後の裏付け捜査を担当した鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆破事件に巻き込まれる。怪我を押して署に戻った二人を待つ犯行声明、「間島を釈放しろ。さもないと、爆破は続く」・・・。

最近、警察モノにすっかりハマっており。。 この作品はシリーズ物の何作目かだったようだけど、人間関係は想像で補って読めた。予想以上に重い話で、不快感を覚えるような描写もあるが、読んでよかったと思う。感想を書くと、いきなりネタバレになってしまうけど、、あなたは復讐を、復讐したいと願う人間を、完全に否定することなんて出来ますか?「人はな、自分を不幸に陥れた人間が法で裁かれるだけじゃ納得できないんだよ。そいつが自分より不幸になるのを見ないと我慢できない」「自分の手で始末する。社会の悪を確実に一人減らす」、、彼の気持ちを否定することは、私には出来ない。人間って、キレイゴトじゃ済まない。・・・ただ、復讐の雨が通り過ぎた後、復讐を終えた気持ちが清々しいかどうかは、、なんて言うのもキレイゴトかな。

「讐雨」

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2008年3月29日 (土)

「やさしい訴え」(小川洋子)

あらすじ:夫から逃れ、山あいの別荘に隠れ住む「わたし」が出会った二人。チェンバロ作りの男とその女弟子。深い森に『やさしい訴え』のひそやかな音色が流れる。挫折したピアニスト、酷いかたちで恋人を失った女、不実な夫に苦しむ人妻、三者の不思議な関係が織りなす愛の物語。

小川洋子作品はおそらく「妊娠カレンダー」を読んで???だった時以来の挑戦だけど、、やっぱり???だったthink イヤ、分からないというよりは、興味がなかったという感じ。今の私には、この静けさが退屈だったのかも。

「やさしい訴え」

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2008年3月28日 (金)

「ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル」(今野敏)

あらすじ:心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。密室での出来事は事故死と処理されかけたが、警視庁科学特捜班=STは殺人の可能性を追う。スタッフ間の反目、霊能者、タレントらの人間関係が入り組む事件の真相は・・・。

明日から海外出張のミノルンが、「FUH、先に読むか?」とSTシリーズ4冊を置いて行ってくれた。ありがとうございますーhappy01 ・・・全体的な感想としては、最近読んでた安積警部補シリーズより読みやすい。登場人物の性格も軽い、気がする。あっという間に読んじゃった!しかしST の面々、クセモノ揃いだわー。キャラ立ち過ぎww とりま、この1冊は様子見だったので、具体的な感想は次からにしましょ。

「青の調査ファイル」

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2008年3月25日 (火)

「虚構の殺人者」(今野敏)

あらすじ:東京湾臨海署―通称ベイエリア分署の管内で、テレビ局プロデューサーの落下死体が発見された。捜査に乗り出した安積警部補たちは、現場の状況から他殺と断定。被害者の利害関係から、容疑者をあぶり出した。だが、その人物には鉄壁のアリバイが・・・。

ミノルンより借り読み。TV局や芸能界という華やかな世界での泥沼抗争だったり、相変わらずの警察内部でのメンツをかけた主導権争いだったり、そういう人間関係が興味深い。安積チーム内の人間関係も、安積はいつも気をもんでいるけど、、心配しすぎだね。みんなしっかり育っている、育てている。緊迫した事件の後には、安積と速水のショートコント(笑)に和んだり、家庭の方もなんだかいい方向に進みそうな気配にほっこりしたり、でした。

「虚構の殺人者」

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「最前線」(今野敏)

ミノルンより借り読み。東京湾臨海署安積班シリーズ 短編集(「暗殺予告」「被害者」「梅雨晴れ」「最前線」「射殺」「夕映え」)。どれも普通に面白かったけど、次はちょっと腰をすえて長編が読みたいなぁ~という気持ちにさせられるかも。。 いろんな犯行があるけれど、「誰かを傷つけたのなら、それを反省してちゃんと謝らなければいけない。肉体的な傷もそうだが、心理的な傷ならなおさらだ。それがどんな小さなものでも、遺恨を残すことがある」という言葉は真理。たったひと言で救える命もある。起こらないで済む犯罪もある。他人事じゃない。気付け。

「最前線」

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2008年3月24日 (月)

「川の深さは」(福井晴敏)

あらすじ:少女を守り、傷だらけで追っ手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは・・・。

「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」も然りだけど、どうしてこの人はこんなに壮大なテーマを手中に収めてしまえるんだろう。頭の中を見てみたい( ̄▽ ̄;) この作品を思う時、国家、組織、サスペンス、アクション、熱さ、爽やかさ、、いろんなキーワードが思い浮かぶ。憤り、寂しさ、微笑ましさ、感動、、いろんな感情に出会う。ちなみに最近読みまくっている今野敏と雰囲気は違うんだけれど、ストーリーの面白さに加えて、心理的真理を教えられることが多いのは共通している。「あれほど渇望した余暇も、腐るほど与えられれば本当に腐らせてしまうもので、自由を満喫するには、その何倍もの不自由が必要不可欠である」「他人に自分を任せちまうってのはよくねえ。疲れるばっかりで、いつか空っぽの自分と向き合わされることになる。そん時になって、初めてわかるんだ。自分を救えるのは自分だけだってな」・・・いちいち、深いのです。タイトルの意味も。さて、私の目の前を流れている川の深さは?もちろん。。

「川の深さは」

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2008年3月20日 (木)

「警視庁神南署」(今野敏)

あらすじ:渋谷で銀行員が少年数人に襲われ、金を奪われる事件が起きた。新設されて間もない神南署の安積警部補たちは、男の訴えにより捜査を開始した。だが数日後、銀行員は告訴を取り下げてしまう。そして今度は複数の少年が何者かに襲われる事件が・・・。

ミノルンより借り読み。安積警部補シリーズ。最初は出来心の”のぞき”に始まった事件が、気付けば、銀行という大きな組織の抱える問題と絡んでいた。流れるようなストーリー展開、相変わらず読みやすくて面白かった。現実を踏まえてというか、時代背景を巧く活かして書かれた作品だと思った。・・・しかしまだそんなに昔でもないはずなのに、もう既に「オヤジ狩り」「チーマー」「住専関連不良債権」なんて言葉が耳懐かしい感じだったなぁ。。

「警視庁神南署」

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2008年3月19日 (水)

「硝子の殺人者」(今野敏)

あらすじ:東京湾岸で乗用車の中からTV脚本家の絞殺死体が発見された。現場に駆けつけた東京湾臨海署の刑事たちは、目撃証言から事件の早期解決を確信していた。だが、即刻逮捕された暴力団員は黙秘を続け、被害者との関係に新たな謎が・・・。

ミノルンより借り読み。安積警部補シリーズ。芸能界、暴力団、麻薬、、更に政治家や警察関係者の家族といった関わりもあったりして、面白くサクサク読めた。 しかし今回はなぜかいつにも増して、安積の、よく言えば”気ぃ遣い”、悪く言えば”小心”な性格が目についたなぁ。相手がこう思ってるんじゃないか~的なことを気にしすぎたり、こう言わなければよかった~と勝手に反省したり、独りで疲れてるというか・・・ま、そーいう刑事らしくないとこがいいんだけどさcoldsweats01

「硝子の殺人者」

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2008年3月18日 (火)

「二重標的<ダブルターゲット>」(今野敏)

あらすじ:東京湾臨海署の安積警部補のもとに、殺人事件の通報が入った。若者ばかりが集まるライブハウスで、30代のホステスが殺されたという。女はなぜ場違いと思える場所にいたのか?疑問を感じた安積は、事件を追ううちに同時刻に発生した別の事件との接点を発見。繋がりを見せた二つの殺人標的が、安積たちを執念の捜査へと駆り立てる・・・。

事件の謎解きそのものも純粋に面白かったし、警察内部の上下関係とか意地とかプライドとかの競り合いも面白かったし、安積の私生活についての考察も同時進行し、なかなか読み応えのある話だった。ネタバレになってしまうけど、交換殺人っていうのは、挙げる側にとっては相当厄介でしょうね、動機がないんだもん。。 TVや小説では、名刑事さんがキッチリ片付けてくれるけどさw そして相変わらず、人間モノとしても興味深かった。今回は、須田のセリフ。「男にとって仕事が何であるか、遊びが何であるか―そういうことは、女には絶対に理解できないんです。そして、男にも女の気持ちは絶対に理解できません。男は社会的な生き物なんです。どんな場合でも、女は社会的には生きられないんです」「男と女は、互いに根本的なところで理解できない。なのに、それぞれのやりかたで相手を求める。だから、いつまでたっても、痴情のからむ犯罪が減らないんです」・・・なるほど。須田さんが「絶対」と言うなら、絶対なのでしょう(^^; でも理解できなくても、理解しようとする努力さえあれば、犯罪には至らないと思うんですけどねぇ。。

「二重標的」

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2008年3月17日 (月)

「七つの危険な真実」

ミステリー系オムニバス短編集。「透き通った一日/赤川次郎」「マッチ箱の人生/阿刀田高」「返事はいらない/宮部みゆき」「福の神/乃南アサ」「過去からの声/連城三紀彦」「襲われて/夏樹静子」「眠れる森/北村薫」・・・・・・あれ?ほとんど、読んだことある作品だったcoldsweats01 でもやっぱり何度読んでも面白い作品は面白い。「返事はいらない」と「福の神」が特に好き。ミステリーなだけじゃなくて、人情モノっていうか。。weep

「七つの危険な真実」

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「残照」(今野敏)

あらすじ:東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、風間の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める・・・。

ミノルンより借り読み。今回は、速水が大活躍だった。カーチェイスにはハラハラしたーcoldsweats02 「大人は、手取り足取り教える必要はない。何かを子供に示せばいいのだ。生きる姿勢を見せてやるだけでいい。子供を光で照らしてやらなければならないのだ。それが、残照のようなかすかな光であってもかまわない」というところが心に残った。速水の姿勢は、風間の心を、そして安積をも動かし、いい連鎖に繋がった。信じるべきものを信じ、自信を持って生きる姿勢は美しい。「美しい残照だった。」という終わり方がまさにピッタリの、読後感爽やかな話だった。

「残照」

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2008年3月14日 (金)

「神南署安積班」(今野敏)

昨日、ミノルン@読書中に「何読んでるんですかー。あー、今野敏だー。いいなー」と言ったら、まとめて6冊貸してもらったhappy02

本作は短編集(「スカウト」「噂」「夜回り」「自首」「刑事部屋の容疑者たち」「異動」「ツキ」「部下」「シンボル」)なので、読み応えがある、という感じではないけれど、各ストーリーそれぞれ、短いながらもしっかりまとまっていて、そこにちゃんと”話”がある。それぞれの話を通じて、安積、須田、黒木、村雨、桜井、速水といった面々のパーソナリティーが次第に見えてきて、面白かった。いいチーム、いい仲間だー。警察モノとしてだけでなく、人間モノとして面白い。「思い出は時として安積を苦しめる。その苦しみを戒めとして受け入れることで、何らかの贖罪をしているような気分になれる」という表現が心に残った。

「神南署安積班」

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2008年3月11日 (火)

「ゴールドラッシュ」(柳美里)

あらすじ:風俗店が並び立つ横浜黄金町。14歳の少年は、中学を登校拒否してドラッグに浸っている。父親は、自宅の地下に金塊を隠し持つパチンコ店経営者。別居中の母、知的障害を持つ兄、援助交際に溺れる姉など、家庭崩壊の中、何でも金で解決しようとする父に対し少年が起こした行動とは・・・。

この世界へ、私はどうも入り込めず、途中で何度も読むことを放棄しようとした・・・。裏表紙の「生きることはゲームだと思っていた少年が、信じるという心を取り戻すまでを描く感動的長編」という解説を頼りに、なんとか最後まで読んでみたけど、、結局分からんかった。いや、頭ではなんとなく分かるけど、感覚として・・・despair

「ゴールドラッシュ」

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2008年3月 6日 (木)

「空腹力」(石原裕實)

ミノルンより借り読み。・・・いわゆる健康本って、読む本によって説が違いすぎて、どれを信じればいいんだよ!?って思うことしょっちゅうですが、、この本は最近私が感じていたことに近かったので、信じることにするconfident 私の簡単な理解だと・・・「朝食は必要」というのがあてはまる人たち(成長期の子供など)も確かにいるけれど、「食べたくない」と感じる人は無理に食べる必要はない。健康のためには、空腹の時間が必要である(但し、一食抜いた分、他の二食で多く食べる、ということをしては太る)。空腹にすることで白血球の働きがよくなり、免疫力が高まる。胃腸に血液が絶えず集中していると、体の他の器官は絶えず血液の供給不足になり代謝が低下し、その結果として体温の低下をもたらすことにもなる。水分(特に、冷たい水分)の摂り過ぎも、体を冷やすので良くない。・・・というようなこと。面白かった。

「空腹力」

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2008年3月 5日 (水)

「ストロボ」(真保裕一)

あらすじ:走り、ひたすらに走りつづけ、いつしか写真家としてのキャリアと名声を手にしていた。情熱あふれた時代が過ぎ去った今、喜多川は記憶のフィルムをゆっくり巻き戻す・・・。

読み始めた時は、この本が「第5章」から始まったことに気付かなかった。主人公の現在から始まり、40代、30代、20代と遡って行く構成、面白かった。

「ストロボ」

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2008年3月 3日 (月)

「リオ 警視庁強行犯係・樋口顕」(今野敏)

あらすじ:警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の刑事の直感は”否”と告げた・・・。

ミノルンより戴いた本(-人-) 「相棒」の影響か、最近、警察モノが面白い。とは言うものの、ストーリーそのものより、随所での樋口と氏家との問答が面白かった、私的には。「何を手に入れても満足しない。自分の持っているもののことは忘れて、すぐに他に眼がいってしまう。常に後悔し、飢えている。それが餓鬼だとしたら、まさにおとなになりきれない人間が餓鬼だ」、、なるほど。「どんな選択をしても、あとには必ず後悔する。そういうもんなんだよ。その後悔とどうやって折り合いをつけていくかってのが、まあ、言ってみれば人生ということさ」、、なるほど。「両親が子供に与える影響というのは、すごく大きい。だからといって、すべてを両親のせいにして生きていくわけにはいかない」「梅本玲治は被害者意識の固まりだ。自分はこれまで思いどおりに生きたことがなかったという考えに凝り固まっており、それを親や他人のせいにしている。思いどおりに人生をやっている人間なんていないのだが、それに彼は気づいていない」、、なるほど。 樋口警部補シリーズ、この後も続いているようなので、また読んでみたい。

「リオ」

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2008年2月28日 (木)

「ガンに生かされて」(飯島夏樹)

先日読んだ小説「天国で君に逢えたら」の著者・飯島氏。末期ガンの宣告を受け、2005年2月28日、妻と幼い子供4人を残して38歳で旅立った彼の手記・・・私の感想としては、正直、小説よりよかった。鬱で苦しんだ時期もあったそうだけれど、「まだ生かされている。僕にはまだ何か、人のためにやることがあるのかもしれない」と、「無理に頑張る必要もないけれど、諦めるのはやめようかな」と、そんなふうに思えるようになった彼を、眩しく思った。「どんな苦痛でも、それに少しの罪も混じっていなければ、耐えられるものである」、いい言葉だと思った。胸を張って神様の元へ行ける、そんな生き方をすれば、きっとまた天国で笑顔で逢えるんだな。

「ガンに生かされて」

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2008年2月27日 (水)

「あなたを忘れない」(和佐田道子)

あらすじ:大きな夢を抱いて日本に留学したイ・スヒョンは、音楽という夢にかける星野ユリと出会う。まっすぐに人に向かうスヒョンに戸惑うユリだったが、いつしか友情は愛情へ変わっていく。そして運命の日。コンテストの決勝ステージを控えたユリに届いたのは、あまりにも辛い知らせだった・・・。実話を元に描く、感動の物語。

・・・この小説、どこまでが実話なんだろう?事故の部分だけなのか、亡くなった青年の生い立ちもある程度、もしくは大部分、なのか?? あ、ちなみに事故というのは、新大久保駅で線路に転落した人を助けようとした青年たちも亡くなった、という2001年の事。事故当時も思ったけれど、咄嗟に人のために体が動く人というのはすごい。。 私も、ここまでとは言わなくても、人のために自分が出来ることを見極め、しっかりやろう・・・と改めて思った。

「あなたを忘れない」

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2008年2月23日 (土)

「天国で君に逢えたら」(飯島夏樹)

あらすじ:ガン患者の心の叫びを代筆する”手紙屋”を病院内に開業した精神科医・純一。彼の元には嘘つきな陸サーファー、放蕩を尽くした眼科医、失職しそうな元ヤンキー板前など、ひと癖もふた癖もある面々が依頼に訪れる。そんなある日、家族のもとで最期を迎えようとハワイに帰った患者の妻から手紙が届いた・・・。

プロウィンドサーファーだった著者は、末期ガンの病床でこの作品を書き、亡くなっている。感慨深いものがある。。 読み始める前に予想していたよりずっと軽い感じでストーリーが進み始め、正直前半はちょっと、あれ??という感じだったけど(^^; 愛ちゃんという少女の存在、心に残った。なんというか、天使のように感じた。「天国に行けばまた逢えるよ」、、温かい言葉。シュージさんの気付いた「結局自分が死んでからも残るものって、”人に与えたもの”それだけだ」ってこと、本当にそう思う。私も、与えて、優しくして、愛せる人になろう。・・・少なくともまず、求めない、怨まない、憎まない人になりたい。

「天国で君に逢えたら」

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2008年2月17日 (日)

「陰の季節」(横山秀夫)

あらすじ:警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた・・・(「陰の季節」)。第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。

シリーズ4作品。刑事が主役の派手な捕り物だったり推理だったり、ではなくて、人事や監察の人間が主役で警察内部の問題に焦点を当てた作品なのが新鮮だった。

「陰の季節」

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2008年2月14日 (木)

「きみのためにできること」(村山由佳)

あらすじ:新米の音声技師・高瀬俊太郎には夢がある。憧れの人・木島隆文の音を超える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メールが2人を結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の輝きに俊太郎は引かれていく。2人の間で揺れる俊太郎は・・・。

あらすじのどの単語に反応して私がこの本を読んだのか、分かる人には分かるでしょうw とりま、さっくり読める話だった。「人が自分以外の誰かを好きになるのは、しょせん自分は独りなのだということを知るためでしかないのかもしれない」、、確かに。「人がもしほんとうに独りなのだとしたら、誰かの心を救うことなんて、誰にもできないのかもしれない」、、確かに。「でも・・・痛みをいくらか和らげてやることくらいなら、できるんじゃないだろうか」、、確かに。そんな感じ。俊太郎という人間は、見る側面によって、勝手とも言えるし優しいとも言えるのかもしれない。多分私は好きじゃないけど。

「きみのためにできること」

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2008年2月 8日 (金)

「胸の香り」(宮本輝)

短編集。・・・ファンの方には申し訳ないけれど、私には、少なくとも今の私には、魅力が分からなかった(--; 淡々と、読んだだけ。。

「胸の香り」

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2008年2月 1日 (金)

「たまご猫」(皆川博子)

裏表紙に「夢とうつつの狭間に生じる不条理を題材とした、妖しくも美しい10篇の恐怖のかたち」と解説されているけど、、本当に、不条理。というか、平たく言えば、さっぱり分からんかった(--;

「たまご猫」

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2008年1月31日 (木)

「笑う介護。」(松本ぷりっつ、岡崎杏里)

あらすじ:父は若くして認知症、母は卵巣ガン、そして愛犬までも要介護状態に。会社勤めをしながら介護、看病と奔走する娘・杏里は心労のあまり心療内科をさまよう日々。こんな不運続きの岡崎家に明るい明日は来るのか?

オカンより借り読み。これでもか、これでもか、と襲って来る試練に負けない、一家の明るさ・・・素晴らしい。カリスマH田さんの「泣いても一日、笑ろても一日。笑わなあかん」という言葉を思い出した(ちなみに私は、この言葉を2回言われた( ̄▽ ̄;)。前向きに、前向きに!

「笑う介護。」

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2008年1月25日 (金)

「聖域の殺人カルテ」(由良三郎)

あらすじ:昭和30年代、予防研ウイルス・リケッチ部は、日本脳炎ワクチンの実験に成功、隆盛をきわめていた。そんな折、博士号を欲しい医師が、権力を握る教授を金銭の買収により籠絡しているという噂が・・・。

著者は東大医学部卒で、ウイルス学の権威だそうで。なんせ昭和30年代の話なので、リアルタイムの医学ミステリーと比べると当たり前だけど古臭い(^^;けど、そこに慣れてしまえばあとは面白い。昔も今も、人間の醜い欲望とか嫉妬(特に男同士だからタチが悪い・・・)とかってのは変わらないんだな。そしてそういう人たちが医者だったり研究者だったり、なまじ死を操れる立場にいたばかりに、こういうことになってしまった。。 私も醜くて弱い人間なので、うっかり心が滑ったとしても何も出来ない立場の凡人でよかったー。(そんな感想か!(--;)

「」

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2008年1月19日 (土)

「ホテルウーマン」(山崎洋子)

あらすじ:コロンビア大学でMBAを取得した柊子は、熾烈な競争をくり広げる日本のホテル業界に挑む。華やかな巨大ホテルの内側は厳しい男性社会であり、秘密を抱えて入社した彼女には、画期的なプロジェクトの実現を目前に、苦悩も耐えない・・・。

最初の最初からいきなり目まぐるしい展開で、勢いに飲まれて一気に読んだ。主人公・柊子は未婚の母で、子供は難病で、その子の存在を隠したままホテルの総支配人を目指して働く女性、という驚きの設定。ストーリー展開も含め、ちょっと「ありえない」系ではあるけど、話として読む分には普通に面白かった。最後、新しい道を見つけた柊子の「個性豊かに生きる女性を応援したいのです」という、自身をも含め不器用でも頑張る女性たちへのエール的な言葉は、私も素直に受け取っておこう。

「ホテルウーマン」

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「真冬のマドンナⅡ」(花井愛子)

普通に面白い、んだと思うけど、、花井愛子作品は、もう私の年齢になっちゃうと、ノリが合わないなぁ。。と確認。φ(..)

「真冬のマドンナ」

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2008年1月15日 (火)

「依頼人は死んだ」(若竹七海)

あらすじ:念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。健診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持ち込まれる様々な事件の真相は・・・。

ひとつひとつの事件、それなりに面白かったけど、、読み終えてみると、特に思うこと無し。。 というか、ちょっと後味悪し?

「依頼人は死んだ」

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2008年1月12日 (土)

「真冬のマドンナ」(花井愛子)

今日は、昼間はジョギングのつもりで張り切っていたのに、雨でガッカリ(´Д`) しかも寒いので、家でダラダラ。。 「真冬のマドンナ」、暇つぶしには面白かったです。

「真冬のマドンナ」

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2008年1月 9日 (水)

「ささら さや」(加納朋子)

あらすじ:事故で夫を失ったサヤは、義姉から赤ん坊のユウ坊を養子にしたいと圧力をかけられ、ユウ坊を連れて佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの、愛しく切ない日々・・・。

ミステリー連作集ではあるんだけど、サヤが非常~におっとりまったりした人なので、緊迫感はどこかへ行ってしまう( ̄▽ ̄;) 現実的には、こんなお人好しの弱虫さんじゃまともに生きていけないよ、、って思う(イラッとすることもある)んだけど、小説の中でならまぁ悪くないか(´~`;) 面白い、ハートウォーミングミステリーだった。サヤは大好きな夫を亡くしたけど、可愛い子供がいる、素敵な隣人・友人たちも出来た。きっと大丈夫!泣き虫サヤ、しっかりしぃ、強くなるんだよ~!

「ささらさや」

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2008年1月 6日 (日)

「動物園の鳥」(坂木司)

あらすじ:ひきこもり探偵シリーズ完結編。春の近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんが働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事とどうつながるのか。鳥井は外の世界に飛び立てるのか・・・。

読み終わるのがなんだかもったいなくて、ゆっくり読んだ。・・・本当に、この本は、私の心にピッタリ来ることが多かった。何かを思っていても、上手く言葉に出来ない、そんな私の心の中を見通すかのような。。

「お前らは結果的に相対的な幸福しか感じることができなくなった。自分の中に幸福の基準を見つけられないから、他人の目や言葉で測ったものしか実感できない。周囲の評価に振りまわされてばかりいる」「のっぺらぼうだよ、そういう奴は。自分で考えることをせずに、世間体というおばけで身体をすっぽり包んどるんじゃ。何を聞いても、一般論を持ち出して、相手にもおばけを背負わせようとする」・・・相田みつをの言葉にもあったと思う、「幸せは 自分の心が決める」と。自分らしい幸せでいいじゃないか。自分を信じられれば、それでいいじゃないか。・・・あなたの幸せは何ですか?そして、私の幸せは何だろう?

動物のことも、私がいつも言っている、思っていることと全く同じことが書かれていた。「命を買うんです。飽きて捨てるくらいなら、下手な同情などしないで殺して欲しい」「自分の手にかけるだけの責任を持て」・・・全く同感なのです。私は、動物は大好き。でもよく見ていれば分かると思うけれど、野良猫に餌をやったり撫でたり、ということはしない。その場限りの愛情は、彼らを却って寂しくさせると思っているから。。

そして今回一番心に響いたのは、ここだった。「あいつは、守っているつもりでその相手にすがっている」・・・「こころが弱くて、とても弱くて。いつも誰かに喜ばれたりありがたがられていないと不安で。僕はこうやって生きてきた。僕を手放しで必要としてくれる人の手をとって。その人に支えられて。そうやって生きてきた」・・・私のことだ。坂木の姿は、ずっと自分とダブっていた。そしてそれを、”分かる”とも”違う”とも思っていた。。 それだけに、最高に納得できる終わり方で、嬉しかった。鳥井も、坂木も、頑張った。”2人で1人”ではなく、”1+1=∞”になったと思う。時間はかかっても、私も、頑張ろう。もっと成長しよう。「お土産をくれる人がいて嬉しい。お土産をあげる人がいて、もっと嬉しい。誰かを思い、誰かに思われる。そんな美しい円を僕も描くことができたら。そう思うんだ」・・・いい本だった。ありがとう。

「動物園の鳥」

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「仔羊の巣」(坂木司)

あらすじ:ひきこもり探偵シリーズ第2弾。自称ひきこもりの友人・鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕・坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は・・・。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見かけた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。

3つの話、相変わらずそれぞれに面白かった。謎解きが面白いだけではない。必ずどこかに、考えさせられたり、心が温かくなったりする言葉があるのです。坂木の”歪んだ”友情も、その心情、分かる。。 人間って複雑です。今回も、印象に残ったセリフ、抜粋:

「人生に、結末なんてないのよね。いつでも何かが終わりながら始まり、始まりながら終わってる。区切りをつけることに意味なんかないのよ。関係に、区切りは不必要だって今わかったわ。恋人だとか、友人だとか、同僚だとか、言葉で関係を限定するから、不自由になるのね。だって、一人で全部を背負っちゃう人だっていると思うし」

「差し出した手は、何があっても離さない。たとえ、どんなにひどく噛みつかれたとしても」

「優しくしてあげればいいんだよ。困っている人には、声をかけてあげればいい。簡単なことじゃないか。一番近くにいる人からはじめて、まだ手が届くようだったら、もう少し先の人に優しく。そういう風にしていけば、いつか遠くにも届くだろう?」

・・・どの言葉も、なるほどだった。。 ちなみに有栖川有栖氏の解説も興味深かった。そうか、普通は鳥井に対して「嫌い」という感情を持つのか。。 私はどうやら、変わった人間だったようです(´~`;)

「仔羊の巣」

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2008年1月 4日 (金)

「ザ・シークレット」(ロンダ・バーン)

ミノルンより戴いた。・・・正直この本、書店店頭で見た時は、怪しい~~と思ってた(´~`;) 裏表紙に書いてあるのは、こんな言葉―「この『秘密』は、代々伝えられる中、人々に熱望され、隠され、失われ、盗まれ、莫大なお金で買われたこともありました。歴史上最も著名な人々は、何世紀も前から存在していたこの『秘密』を理解していたのです。プラトン、ガリレオ、ベートーベン、エディソン、カーネギー、アインシュタイン等の発明家、理論家、科学者、偉大な思想家達です。この『秘密』を理解した暁には、あなたは欲しいものを手に入れ、なりたい人物になれ、やりたいことが何でもできるようになるでしょう。また、あなたは、真実の自分を知る事ができます」、、、ね?胡散臭いでしょ?( ̄▽ ̄;)

ということで、マユツバで読み始めたんだけど、、意外と、なるほど!だった。結局のところ、言ってることはひとつ(「引き寄せの法則」)なんだけど、中でも気になったフレーズを抜粋しときます:

「『秘密』と『引き寄せの法則』が作動した例をご紹介しましょう。皆さんも富を手にした後に、全てを失い、また短期間で富を取り戻したという人の話を知っているかもしれません。この場合は、彼らが気が付いていようといまいと、その人たちの思考は、先ず富に集中していたのです。それで最初は富を手にすることが出来ました。しかし、次に富を失うかもしれないという恐怖心を抱くようになり、失う事ばかりを考えてしまったのです。富を持っている事よりも、失う事を考える時間が多くなりました。それで全てを失ってしまったのです。しかし、全てを失い、失う事への恐怖がなくなると、再び富を持つ事を考える時間が多くなりました。その結果、再び、富が戻ってきたのです」

「人は良い感情も悪い感情も抱きます。あなたは両者の違いを識別できます。なぜなら、一方はあなたの気分を良くし、他方は、あなたの気分を悪くするからです。後者は鬱、怒り、後悔、罪悪感などです。そういう気分でいれば、あなたには力が湧いてきません。それが悪い感情なのです」「あなたの気分が良ければ、それはあなたが良い思考を抱いている証拠です。その時あなたは正しい道を歩んでいて力強い周波数の波動を放射しています。そしてそれが更に良いものを引き寄せます。気持ちの良い瞬間を捉え、それをもっと充実させましょう」

「愛はあなたが放射することのできる最高の波動です。愛を強く感じれば感じるほど、また、愛を発すれば発するほど、あなたはより大きな力を利用することができるようになります」「あなたがすべきことはあなたのことなのです。自分を大切にすることです。あなた自身が充足していなければ、人に分け与えることは出来ません。自分自身を愛と尊敬を以て扱ってください。そうすれば、あなたを愛し、尊敬してくれる人々を引き寄せます」「人間関係を良くするためには、人の欠点ではなく、感謝できる点に焦点を合わせて下さい。その人の長所に焦点を合わせると、もっと長所が見つかることでしょう」

「プラシーボ効果は『引き寄せの法則』が作動したいい例です。患者がその錠剤に本当の効能があると信じて飲めば、その信じるものを受け取り、病気が治癒されるのです」「笑いは喜びを引き寄せ、否定的なものを消し去り、奇跡的な治癒を起こします」

・・・要するに、望ましい状態をいつも心に描いていれば、本当にそういう状態になる、ってことですよね。悪いことばかり考えて、どんどん鬱にハマっていく、、という傾向の強い私には、大事なことかな。。 私が怒ったり泣いたりしていたら、悪い”引き寄せ”が起こるよね。怒りも悲しみ失望も全て、愛に変えられればいいな。たとえ嘘でも笑っていれば、いつの間にか、心から笑えているかもしれないね。そして私が笑っていたら、笑ってくれる人が増えるよね。。 「お願いする→信じる→受け取る」かぁ~、、やっぱりちょっと宗教っぽい感もあるけど(^^; ま、頑張ろう。

「」

追記:ミノルンが1番なるほど!と思ったのは、「反戦運動をすると戦争をさらに増大させます」「あなたが戦争に反対であれば、平和を願うようにして下さい」「マザー・テレサは聡明でした。彼女は『戦争反対の集会には出席しません。平和のための集会を開くのでしたら、私を招待して下さい』と言っていました。彼女は『秘密』を理解していたのです」という辺りだったそうです。なるほどです。。

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「青空の卵」(坂木司)

あらすじ:僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか・・・。

実はBOOKOFFの100円コーナーで買ったので、期待してなかったんだけど、、とても面白かった。本文中に「好きな探偵小説は御手洗潔シリーズ」とあるけど、本当にズバリ!この鳥井と坂木の関係は、御手洗と石岡を思い出させるところがあるわけで。。(御手洗の方がずっと尊大ではあるけどw) 坂木の鋭い洞察力による数々の事件の解決も面白かったし、鳥井と坂木の友情や成長もよかった。。 感動屋の坂木と一緒に、私も泣いちゃった(´~`;) 特に、最後の話「春の子供」にはヤラれた。「お前が幸せになるためには、心の中に棲んでるマリアとマリオがきちんと笑ってなきゃいけない。二人と暮らせば、幸せも不幸せも、本物が手に入るぞ。父親の覚悟とか、重圧なんて考えるな。要は、いかに心を満たすかどうかなんだよ。あんたには、満たすべき器ができてんだよ。それって、シアワセなことだぜ?器すら作れないで、寂しがってる奴も多いんだからさ」「心に自分以外の誰かが棲んでいる人は、孤独じゃない。たとえその人が、現実には目の前にいないとしてもだよ」って、すごく心に沁みた。大切にしたい人たちがいること、その人たちが笑っていること、そして誰も泣いてないこと、、そういう状況こそが本当の幸せかな。。 そして鳥井と坂木を、もっと見ていたい!と思ったので、さっき、続きの2冊を買いに行っちゃった、普通の書店へ!(←これは私的には最高の賛辞なのですよ。基本、中古でしか買いませんから( ̄▽ ̄;)

「青空の卵」

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2007年12月31日 (月)

「星になったサン=テグジュペリ」(新井満)

「星の王子さま」の次はこれ!と、オカンが(^^; すぐに読めちゃえる1冊だった。”書く飛行士”であり”飛ぶ小説家”だったサン=テグジュペリ、飛んで行ったまま消息を絶ち、そのままなのですね・・・。きっと今でもどこかを飛んでいるのでしょう。。 「人間は、必ず死ぬ。自分も、必ず死ぬだろう。しかし、かろうじて今はまだ生きている。だから、死ぬその瞬間までは、いっしょうけんめい生きることにしよう」というサン=テグジュペリの気持ち(もちろん新井満氏の推測だろうけどw)に倣おう。「いっしょうけんめい生きる」とは「困難なことに遭遇しても簡単には諦めないということ。そして、自分の”役割”を果たすということ」と、新井氏はまた書いている。・・・昨日今日と読んだ鎌田實氏の本とも通じているのを感じた。。

「星になったサン=テグジュペリ」

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「星の王子さま」(サン・テグジュペリ)

子供の頃から家にあった本。昔読んだ時は、何が面白いのかサッパリわからなかった。なんで世界中で人気がある本なのか、意味が分からなかった。・・・でも今改めて読んでみると、、よく分かった。これは、子供よりむしろ大人のための童話だったんだ。。 この小さな1冊は、人生の縮図だった。サックリとではあるけど、生きていく上で大事なあらゆるエッセンスが詰まっていた。王子さまが旅した星々の人たちも、きつねも、「ぼく」も、、みんなが教えてくれた。とても良い本だと、やっと気づいた。

「星の王子さま」

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「それでもやっぱりがんばらない」(鎌田實)

オカンより借り読み。「がんばらない」続編。相変わらず、素晴らしい医師たち、素晴らしい患者たち、素晴らしい医療現場で、心動かされること多々。「優しくなくちゃあ医療じゃない」、、ホントにね。逆に、心ない医者と巡り会ってしまったばっかりに辛い思いをした患者さんたちの話もあったけど、本当に腹が立つ。「医者が人傷つけて、人殺してどないすんねん」、以前、傷ついた私にもそう言ってくれた医者がいたことを思い出した。本当に、嬉しかった。。

とても良い本だったので、抜粋が多くなることを許してほしい。そしてあえて、私の拙い感想を挟むまでもないだろう。。

「夢なんか実現しないことが多い。それが人生。それでいいんだ。夢を持つことが大切なんだ。そしてじっと待つ。待ちながら、じわーっと命のぬくもりを感じる。自分で自分の心をあたためることが大切なんだ」

「楽しみに待つものがあることが大事なんだ。いつでも、どんなときでも、夢をあたためて生きていこう」

「誰かの役に立っていると思えるとき、人は生きる意味が見えてくる。誰もが、誰かのために生きたいと思っている」

「命は一人では生きられない。つながりながら、自分の小さな夢が持てる場があったら、人はお金がなくても、障害があっても、苦難のなかにいても、生きていける」

「自分に正直に生きればいい。がんばりすぎなくていい。無理しない。無理しない。なんとかなるさ」

・・・これらの言葉を貰おう。そして来年の私に、そして”がんばっている”私の大切な人たちに、贈ろう。

「それでもやっぱりがんばらない」

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2007年12月30日 (日)

「がんばらない」(鎌田實)

オカンより借り読み。著者はお医者さんで、諏訪中央病院の院長として地域医療に携わり、またチェルノブイリの救護活動にも10年間参加した方。たくさんの体験談を基に書かれたこの本、とても興味深く面白く読んだ。鎌田先生、こんな人が近くにいてくれたら、闘病者の気持ちはだいぶ違うと思う・・・。

癌に罹った青年が「俺がときどきわからぬことをいうのも、また家族にあたりちらすのも生への闘いなのだ。生きたいからがんばっているのだ。怒る気持ちも消えて、何もいえなくなってしまったときは、病気との闘争心をなくしてしまったときなのだ」という言葉を残していた。彼の気持ちを思い、また自分のことをも思った。知ってる人は知ってる話だけど、私は鬱で通院していたことがあります。今でもふとした瞬間、症状が出ることがあります。このブログは親も読んでいるので詳しいことは書かないけど(^^; ただ私が言いたいのは、私が病気に罹るのは、一生懸命生きているが故だということ。いいかげんに生きていたら、ガッカリすることもないでしょう。そして分かってほしいと思うのは、心の病気も、体と同じように病気だということ。「あなたは頭もいい。見た目も悪くない。友達だってたくさんいる。それなのに鬱になるのは贅沢だ」「あなたよりもっと悲惨な状況の人もいるでしょう。見てごらん」的な励ましや叱責は、的外れなんですよ。そう思える人なら、最初っから病気になんてならない(--; 自分の力ではどうしようもないから、病気なんですよ。でも私は、本当は、生きていたいんですよ。。

おっと、話が脱線した(^^; この本はとにかく、医療や死の現場にありながら、そこにあるのは悲しみや辛さ以上の優しさや明るさなのです。「がんばらない、がんばらない。これまでよくがんばってきた、もうがんばらなくていいよ、きみはきみのままでいいんだよ」という鎌田氏の言葉は、私自身も待っている言葉です。「がんばらない」は、本当に頑張らない人のための言葉ではない。本当に頑張った人だからこそ、与えられる言葉ですよね。

「がんばらない」

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2007年12月29日 (土)

「失われた物語を求めて~キッチン・テーブルの知恵」(レイチェル・ナオミ・リーメン)

オカンより借り読み。筆者は、医学博士であり、自らが闘病者でもある。なるほどな、、と思うことがいろいろあった。いくつか書き留めると、、

「愛は獲得するようなものではなく、たがいへの思いやりです。完全主義者には愛と是認のちがいがわかりません。すべての愛は無条件ではないでしょうか。そうでないものは、是認にすぎません」・・・どこがどうとは上手く言えないけれど、ハッとするところがあった。

「幸福でいたいから、自分の苦しみも、他の苦しみも無視することを決意したと語った患者さんがいます。でも苦しみにたいして感覚を麻痺させても、幸福にはなれません。なぜならわたしたちが苦しみを感じる部分は、喜びを感じる部分と同じなのですから」・・・これも、今の私にとってとても必要な言葉だった。そしてさらに、人生をジグソーパズルになぞらえて「人生はすべてのピースを与えてくれます。人生のある部分だけを受けいれ、気にくわない部分は拒否し無視するなら、それは人生のピースを一つずつ、関連のない物として見ているということです。でも、人生というパズルに必ずある暗いピース、悲しいピースは、苦痛であっても、ピースそのものを超えたより大きな何かの一部です」と。その通りだと思った。苦しいからと逃げていても、何も出来上がらない。逃げるのでなく、目を背けるのでなく、きちんと向き合って消化しなければ、何も変わらないのですよ。。

「自分はさびしく孤立していると感じる人びとは、他の人びととのつながりや共同体に属していると感じている人びとに比べて、あらゆる病気で早死する率が三倍から五倍も多い」ということが、たくさんの研究で明らかにされているそうです。納得・・・。「物語をすることは癒しになります」「物語に耳をかたむけることも癒してくれます」、、そうだと思う。私はもっと、独り言ではなくて、大切にしたい人たちとしっかり話をしなければいけないのだと思う。話しかけたら、向き合って下さいね。。

「失われた物語を求めて」

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2007年12月25日 (火)

「別離の条件」(笹倉明)

あらすじ:単身赴任に始まる6年の別居生活の果て― 「自由になりたい」という夫の言葉の裏に潜む真実と、実家で息子を育てながらあくまでも離婚を拒み続ける妻の心理。壊れてしまったものにしがみつく自らの愚かさに気付きながら、どうしても離婚に合意できなかった妻が最後に出した条件とは・・・。

寂しい話と感じた。。 「いくら夫婦といえども、お互いの魂を支配することなんてできやしない」、、その通り。だからこそ、結婚していても、思いやりや努力を忘れてはいけない(この本の妻は、それが出来なかったのですよ・・・)。でも、たとえ努力していても、相手の気持ちが変わることもあり、変わったことを責めてももう意味がない。。 そう分かっていても、しがみつこうとしてしまう。。 「出会うことより、別れることのほうが難しい。だから、いい出会いよりいい別れのほうが何倍もの価値がある」、、そうなのかもしれないけれど、それが出来ないのが人間。。 変わらない愛が欲しい。みんな願いは同じはずなのにね。。 それだけのことが、どうして叶わないんだろう。。

「別離の条件」

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2007年12月21日 (金)

「死神」(篠田節子)

あらすじ:市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事は一筋縄ではいかない。難病、家庭問題、労働意欲の喪失、そして犯罪・・・社会の基準からはみだした”弱者”にとって最良の道とは何なのか。

「死神」というタイトルと表紙を見るとホラーみたいだけど、全く違うのです。マジメに面白かったですよ。しかし、「生きたい」と思ってない人を生かすこと、自分が”当たり前”と思っている理屈が通用しない人と話をすること、、難しすぎる。。他人事に対しても必要以上に熱くなりがちな私には、この仕事、向いてないだろうな・・・と思った(--; (多分、血管キレる。。)

「死神」

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2007年12月20日 (木)

「白い少女」(桂千穂)

あらすじ:うだつのあがらない新進カメラマンの正彦が、踏切事故の現場で会った不思議な少女・裕美子。彼女をモデルに写真を撮るうちに、正彦は写真家として成功していく。しかし・・・。

あー、久々に読んじゃった、角川ホラー文庫(しかも10年以上前の作品・・・)。基本的に、角川ホラー文庫は私の中で、”読んでも得るところは大してないが、娯楽としては面白い”ジャンル(「リング」等の良作も時々ありますがね)。本作も、そんな感じ( ̄▽ ̄) あー、でも、気持ち悪い不幸な最後じゃなくてよかった!というかむしろ、ハッピーエンド?可愛くオサレに終わって、よかった(・∀・)

「白い少女」

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2007年12月18日 (火)

「雨鱒の川」(川上健一)

あらすじ:東北のとある寒村。母親ヒデと二人暮らしの小学3年生・心平は、川で魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には、心の通い合う少女・小百合がいた・・・。

心平も小百合も、なんというか、言葉では言い表せないほどピュアな人間なのです。心に一点の曇りもない、美しい魂の持ち主なのです。誰に馬鹿にされても、邪魔されても、壊れることのなかった、幼なじみ同士の初恋、、美しかった。けど正直、世俗の垢にまみれきってる私にとっては、美しすぎて気恥ずかしくなるような感覚もあった(´~`;)

「雨鱒の川」

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2007年12月16日 (日)

「脳が冴える15の習慣」(築山節)

KSより借り読み。小さな習慣の積み重ねが、大きな差になるようです。家事や雑用を積極的にこなすことも前頭葉の体力を高める訓練、、頑張りましょー(^o^)/

「脳が冴える15の習慣」(築山節)

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2007年12月15日 (土)

「優しい子よ」(大崎善生)

オカンより借り読み。帯によると、「少年との出会いから始まり、ひとつの命の誕生で終わる、実話をもとに描く感涙の作品集」。・・・なるほど、表題作は、とてもよかった。死の床にありながら、他人の幸せを願い続けた少年の姿に、その美しい心に、涙した。これを本当の優しさと、強さと言うのだろう。私も、かく在りたい。。

「優しい子よ」

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2007年12月 9日 (日)

「深い河」(遠藤周作)

あらすじ:愛を求めて、人生の意味を求めて、インドへと向う人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりに佇む時、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包み込む・・・。

いろいろな人生があった。そしてそれらが、交差したり、平行したままだったり、それが人の世かな。人生の意味は、ひとりひとりの、自身の心の中だけにある。。突然プッツリと断ち切られたようなラストも、驚くというより、ああ・・・ってストンと落ちた感じだった。この作品のロケーションはガンジス河だったけれど、そしてその場所に深い流れが、深い意味があったけれど、人によってその場所は違ってもいい。自分を包み込み、何かを考えさせてくれる場所が、誰にでも、どこかにある。だから私も、時々、旅に出るのかなー。

「深い河」

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2007年12月 6日 (木)

「行きずりの街」(志水辰夫)

あらすじ:女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は、失踪に自分を追放した学園が関係しているという意外な事実を知った・・・。

日本冒険小説協会大賞受賞作、とのこと。解説の言葉を少し借りれば、センチメンタル・ハードボイルド・ミステリー、といったところか。個人的には特に好みというほどではないけれど、なかなか読み応えのある1冊だった。。

「行きずりの街」

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2007年12月 2日 (日)

「チーム・バチスタの栄光」全2巻(海堂尊)

KSより借り読み。医療モノのミステリー、久しぶりに読んだ。最近「医龍」を見てるので”チーム・バチスタ”そしてそのオペ風景がはっきり目に浮かぶようだったし、田口&白鳥という強烈なキャラの謎解きも面白かった。とにかく登場人物全員が個性的で、読み終わる頃には1人1人がリアルに自分の中で出来上がっていたなぁ。。大学病院の現場事情も面白かった。海堂氏は実際、医者なんでしょ?なるほどです。

「チームバチスタの栄光」

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2007年11月25日 (日)

「恋空」全2巻(美嘉)

Kちゃんより借り読み。恋愛、友情、青春、成長、、美嘉と一緒に悩み、笑い、少し泣いた。美嘉をこれ以上悲しませないために、自分の気持ちを騙し、美嘉を騙したヒロの優しさは、優しさであって優しさでない。本当に愛し合っていれば、悲しみも辛さも分かち合いたいはずだから。。病院でヒロが改めて告白した時、私も嬉しかった。そして自分の幸せより相手の幸せを心から思ってくれた優さん、本当に名前の通り優しい人で眩しかった。私はどんなふうに生きられるかな。。

「恋空」全2巻(美嘉)

追記。ネタバレになってしまいますが・・・本編のラストで、心から、ああ~よかったなぁ、神様ありがとう、、って思った。それだけに、あとがきを読んで、ショックだった。。 と共に、作者さん、本当にすごいと、頑張ってほしいと思った。

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「睡蓮の長いまどろみ」全2巻(宮本輝)

あらすじ:イタリアのアッシジで、42年前に自分を捨てた母・美雪に身分を隠して再会した順哉は、帰国後、喫茶店のウエイトレス・千菜がビルから飛び降りるのに遭遇する。家を出た美雪の事情が次第に明らかになる一方で、死んだはずの千菜から手紙が届くようになる・・・。

解説によると、『人間が自らの「宿命」を見据えつつ、なお幸せに生きようとするとはどういうことかを問う純文学巨編』だそうだ。分かるような、分からんような・・・(特に、順哉の秘めた性癖?は、私には正直、キモチワルイとしか思えなかった)。「宿命」なんてそもそも思い込みのような気もするし。。 とりあえず、順哉の両親に隠された秘密が分かって、実は2人とも優しい人たちで、安心した、すっきりした。

「睡蓮の長いまどろみ」

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2007年11月24日 (土)

「英国式 ありがとうの会話術」(西出博子)

オカンより借り読み。うん、その通りと言えばその通り、当たり前と言えば当たり前、な内容だった( ̄▽ ̄;) お互いにHappyになれる言葉”Loveワード”(「After you」「Sorry」「Thank you」「Excuse me」「Please」)を、私ももっと使えるようになろうっと。「Give&Take」でなくて「Give&Give」の精神で、というのも、私もいつも思っていること。受け取ってくれる人さえいれば、いくらでもGive&Give&Give&Give......するさ(^-^;

「ありがとうの会話術」

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2007年11月21日 (水)

「連鎖」(真保裕一)

あらすじ:チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた!厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相究明に乗り出した羽川に、やがて死の脅迫が・・・。

↑あらすじから見ても分かるように、10年以上前の作品だけど、ちっとも古臭い感じはなかった。第37回江戸川乱歩賞受賞作品だそうです。こういうテーマの作品は初めてで新鮮だったし、組織同士の関連、人間同士の関係、見事に構築されていたので、読み応えがあった。グッドハードボイルドミステリー。

「連鎖」

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2007年11月19日 (月)

「殺人の門」(東野圭吾)

あらすじ:倉持修を殺そう、と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には未だ、殺すことができないのだ・・・。

あーーー、イライラした!(><) 主人公の男、どんだけお人好しだよ!これだけひどい目にあわされたら、殺さないまでも、少なくとも離れようとするでしょ!?・・・それとも”悪魔”っていうのは、傍にいてはいけないと頭では分かっていても離れられない、そういうものなのかねぇ。。 まぁ私は、もし自分が誰かからひどい目にあわされたとしても、その相手を「殺したい」より自分が「死にたい」と思うタイプの人間なので、他人事として読んだけど・・・。ああ、でも自分の大切な人がひどい目にあわされたら、、「殺したい」と思うのかもしれないね。。 おっと、話がそれた。とにかく、読んでて本気でイライラするほどに、田島和幸と倉持修という人間が、そしてその歪んだ関係が、巧く描かれていたわけですよ。。

「殺人の門」

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2007年11月15日 (木)

「ファースト・プライオリティ」(山本文緒)

あらすじ:1番大切なのは、何をする時間ですか?今、1番したいことは何ですか?絶対手放せない、私の最優先。それは、人が見れば笑ってしまうようなこだわり。恋だけでも家庭だけでも仕事だけでもない。31歳、初めて気づく、ゆずれないことの大きさ。揺らぎ惑う大人たちを描く短編集。

↑という裏表紙のあらすじを見て買ったんだけど、読み始めてから気付いた。この本、読んだこと、ある・・・(--; ま、普通に面白いです。たまに、わかる・・・って思う。「ボランティアなんて余裕のある人がすることで、君がしているのは、人を救うことで自分も救われたいと逃げてるだけなんじゃないか」というセリフは、1番、痛いところを突かれた気がする。。

「」

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2007年11月 5日 (月)

「すぐそばの彼方」(白石一文)

あらすじ:次期首相の本命と目される大物代議士を父に持つ柴田龍彦。彼は、4年前に起こした不祥事の結果、精神に失調をきたし、父の秘書を務めながらも、日々の生活費にさえ事欠く不遇な状況にあった。父の総裁選出馬を契機に、政界の深部に呑み込まれていく彼は、徐々に自分を取り戻し始めるが、再生の過程で人生最大の選択を迫られる・・・。

政治の世界を舞台にしてあるから難しい話のように見えるけど、要するに、ダメな男と、彼を取り巻くしたたかな女たちと、優しい女たちの話。一度きりの人生で本当に欲しいもの、そこで何を選ぶのか・・・私にとっては、至極簡単な選択ですがね。。 ということで、基本的にはあまり得るところはなかったんだけど、「私は誰かのために生きることができればいいんです」「幸せは今にしかないと思うんです。明日や明後日や何ヵ月先や何年先の幸福を願うのは、ずるい人のすることだと思う」「自分のことを考えすぎると、きっと誰かのことをひどく傷つけてしまう」といった薫の言葉はよかった。「愛の反対は憎しみではなく無関心」というのがマザー・テレサの言葉だと知ったのも収穫だったかな。あと個人的には、ちょっとした偶然に失笑するところ有り(苦笑)。

「すぐそばの彼方」

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2007年11月 3日 (土)

「犯人に告ぐ」全2巻(雫井修介)

あらすじ:川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まり、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒業に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、六年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―。
KSより借り読み。先が気になって、一気に読んでしまった。警察と犯人、警察とマスコミ、そして警察内部同士の駆け引き、面白かった(正確には、やきもきした)。誘拐事件での警察の対応(所轄がどーだとか?捜査本部がなんだとか?)、小説やドラマではよく聞くけど、実際こうなのかな。これじゃ被害者はたまらない。。 そして警察官が逆恨みされて、、ってことも実際にあるのかな?だとしたら、もっと慎重になるべきじゃないの?ってラスト近くでちょっとイラッとした。・・・ネタバレになるといけないので、とりあえずこのくらいで(^^;

「犯人に告ぐ」全2巻(雫井修介)

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2007年10月28日 (日)

「ちいろば先生物語」(三浦綾子)

オカンより借り読み。榎本保郎牧師の一生を、2週間ほどかけて少しずつ読んだ。20年以上も前に書かれた作品だが、古い話ではなく、とても身近に感じた。何度となく感動し、涙した(先日亡くなった祖母のことを思い出す箇所もしばしば・・・)のに、今いざ感想を書こうとすると何も言葉が見つからないのはなぜだろう。。 信仰は人それぞれ、信じるものは人それぞれ、違って当たり前だし、違っても構わないと思う。でもそれが何であれ、信じられるものがあるということは、それだけで幸せなことだと感じた。信ずる者は救われる、というのは、心の平安を得られるということだ。・・・やっぱり、病床にあっても嬉しそうに賛美歌を歌っていた祖母を思い出すなー。

「ちいろば先生物語」

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2007年10月22日 (月)

「あふれた愛」(天童荒太)

あらすじ:ささやかでありふれた日々の中で、たとえどんなに愛し合っていても、人は知らずにすれ違い、お互いを追いつめ、傷つけてしまうものなのか・・・。夫婦、親子、恋人たち。純粋であるがゆえにさまざまな苦しみを抱え、居場所を見失って、うまく生きていくことができない― そんな人々の魂に訪れる淡い希望を、やさしくつつみこむように描く4つの物語。

やさしい話、ではあるけれど、やっぱり天童荒太作品。誰にでも、いずれかの作品のどこかに、心の奥をえぐられるようなシーンがあるのではないだろうか。私は「とりあえず、愛」「やすらぎの香り」、どちらも”分かる”ところがあった。人間は、脆い、弱い、ものなのだ。それを強引な強さで隠すのではなく、脆さ弱さを上手く認め、受け入れ、上手に付き合うことが、本当の強さだと思う。「人には、酒に強い人、弱い人がいるよね。ストレスに強い人、弱い人というのも、同じようにいるんじゃないかと思うんだ。酒に弱い人に、それは根性がないからだと、無理やり飲ませたら、どうなる・・・・・・倒れたら、その人が悪いかい?」という医者の言葉が心に残った。「わたしだって、苦しいんだよ。悩まない日はないよ。でも、罪悪感にとらわれるのは、よくないことでしょ。またつらいほうへ進むだけじゃないか」と叫ぶことができた香苗の姿は、弱くて、強くて、前向きで、まぶしかった。

「」

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2007年10月19日 (金)

「千利休とその妻たち」全2巻(三浦綾子)

信長~秀吉という面白い時代が舞台でもあるし、利休を中心とする人間関係も興味深かったし、淡々と、面白かった。どこまでが史実で、どこからが作り事なのかなぁ?利休の後妻おりきは、本当にキリシタンだったのかなぁ?そして本当にキリスト教の作法が茶の湯に通じていたりしたら、面白いなぁ。。 利休とおりき、こんなに通じ合える関係があったら、本当に素敵だと思う。とても美しく強く優しい人たちだった。惚れた!

「千利休とその妻たち」

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2007年10月15日 (月)

「予知夢」(東野圭吾)

KSより借り読み。「ガリレオ」シリーズ、第2弾。う~ん、やっぱり、普通に面白いレベルかな。湯川氏がもっともっと強烈な個性だったら面白いのになぁ(島田荘司の御手洗潔くらい!w)。ちなみに本日TVシリーズも始まったようですが、見ておりません。。

「予知夢」(東野圭吾)

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2007年10月13日 (土)

「探偵ガリレオ」(東野圭吾)

あらすじ:突然燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年。説明のつかない難事件にぶつかった時、警視庁捜査一課の草薙俊平が必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリー。

とりあえずドラマ化で話題になってるということで、KSより借り読み。・・・普通に面白かった。私はそこまでこのキャラに思い入れは持てないなー。っていうか読んでる時、私の脳内では、湯川氏がでんじろう先生の顔に変換されてるしww

「探偵ガリレオ」(東野圭吾)

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2007年10月 5日 (金)

「家族狩り」全5巻(天童荒太)

いろんな家族、人物の話が絡み合ってるから、あらすじを書くことは難しい・・・省略。天童荒太作品は、毎度、重いな。。 一生懸命読んだ。人の心に正解も不正解も無いのかもしれないが、”病んでる”としか思えない言動を見続けていると、、人間が分からなくなる。ああ、とても、疲れた。。

「家族狩り」

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2007年9月27日 (木)

「終戦のローレライ」全4巻(福井晴敏)

あらすじ:昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む、この国に「あるべき終戦の形」をもたらすと言われる特殊兵器・ローレライとは・・・。

あー、やっぱり福井晴敏作品、好きだー。全4巻、ずっと、没頭してた。読んでいるうちに、登場人物1人1人の顔が、目に浮かぶようになった。伊507の乗員1人1人、全員を知っているかのような気持ちになって読んでいた。最後、伊507の最後の戦いには、泣けた・・・。皆の歌う「椰子の実」が、私の耳にも聴こえた。それは、悲しくて、切なくて、でも清々しくて、、本当に心に沁みた。ありえない話、と言われればそれまでだけど、こんな話があってもいいんじゃない?「終戦のローレライ」、お薦め本であります。

「終戦のローレライ」

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2007年9月23日 (日)

「世界を変えるお金の使い方」

KSより借り読み。あまりに壮大な話を聞いても「ふぅん」としか思わないけど、「100円でこんなこと出来る」って言われると「おっ?」って思う。やってみようかな、って気になる。この本、面白いよ。お薦め。

「世界を変えるお金の使い方」

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2007年9月 6日 (木)

「柔らかな頬」(桐野夏生)

あらすじを書こうとすると、あまりにもチープな感じになる。。 ひと言で言えば、北海道で失踪した幼い娘を探す母の話で、そこにいろんな人間関係が絡んで来る、と。直木賞受賞作だそうだけど、私はあまり好きじゃない。特に、こういう”想像にお任せします”的なラストは好きじゃない。。

「柔らかな頬」

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2007年9月 3日 (月)

「亡国のイージス」全2巻(福井晴敏)

あらすじ:在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。最新のシステム護衛艦<いそかぜ>は、真相をめぐる国家間の策謀に巻き込まれ、暴走を始める。「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」―守るべき国の形を見失った<楯(イージス)>が日本にもたらす恐怖に、国家はなす術もなく立ち尽くす・・・。

自衛隊だったり艦船だったり、専門用語が多くて最初は正直読みづらかった。でも、登場人物1人1人のキャラクターや思想が丁寧に描かれていて、だんだん1人1人の顔までハッキリ見えるような感覚になって、自然と物語に入っていった。国家の無力さ、弱さにガッカリしつつも、1人1人の人間の力の大きさ、逞しさに勇気付けられた。登場人物たちを、単純に「良い人」「悪い人」に分けて括ることは出来ない。間違った行動を取った人を、ひと言で「悪い人」とは言えない。いろんな考え方があって、時には我を忘れることがあって、でも結局はみんな一生懸命生きているだけの人間なんだと思う。面白かった。

「亡国のイージス」

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2007年8月24日 (金)

「99%の誘拐」(岡嶋二人)

あらすじ:末期癌におかされた男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける・・・。

そんなに期待してなかったんだけど、予想外でーす、めっちゃ面白かった!先が気になって、あっという間に読んじゃった。。 大筋からディテールに至るまで、完璧な構成。スリリングなだけでなく、考えさせられるところもあり・・・よく出来た作品だー。後から気付いたけど、第10回吉川英治文学新人賞受賞作だそうです。

「」

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2007年8月22日 (水)

「泥流地帯」(三浦綾子)

あらすじ:大正15年5月、十勝岳大噴火。突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も全て、泥流が一気に押し流してゆく・・・。上富良野の市街からさらに一里以上も奥に入った日進部落で、貧しさにも親の不在にも耐えて明るく誠実に生きている拓一、耕作兄弟の上にも、泥流は容赦なく襲いかかる。

一生懸命な人、心優しい人、真面目な人、心ない人・・・いろんな人を見た。いろんな人生を見た。「まじめに生きている者が、どうしてひどい目にあって死ぬんだべな」と兄に問いかけた弟の言葉、真面目に生きている人間なら誰でも一度は思う疑問だと思う。どうしてだか、私にも分からない。でも兄の「あのまま泥流の中でおれが死んだとしても、馬鹿臭かったとは思わんぞ。もう一度生れ変わったとしても、おれはやっぱりまじめに生きるつもりだぞ」という言葉に、何か見えた気がした。

「泥流地帯」

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2007年8月13日 (月)

「紅花」(井上靖)

正直、私的にはイマイチだったかな。。 長いページを費やしてあるけれど、要するに、「恋愛がうまく行くと仕事なんかどうでも良くなり、恋愛がうまく行かなくなると仕事に生きようとしてみる」、女とはこういうものなんですよ、というだけの話じゃない?

「紅花」(井上靖)

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「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」(島田紳助)

借り読み。これが予想外に面白かった!紳助ってきっと守銭奴的な商売をしているんだとばかり思ってました、ごめんなさい。従業員の満足が、お客様の満足に繋がる。本当にその通り。活き活き働く社員のことを書いてあるとことか、とても微笑ましかった。別に、自分で商売をやってるとかやろうとかいう人間でなくても面白く読める本だと思います。お薦め!

「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」(島田紳助)

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2007年8月 3日 (金)

「斜陽」(太宰治)

戦後の没落貴族の家庭を舞台に、”最後の貴婦人”である母、”恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒の直治が、それぞれに滅びていく姿を描いている作品。要約すれば、正に「斜陽」のひと言かな。。 予想外に読みやすかった。正直、戦後とか没落貴族とかリアルには分からないけれど、それでも彼らの心の有様が理解出来る気がした。なかなか興味深かった。

「斜陽」

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2007年8月 2日 (木)

「MOMENT」(本多孝好)

あらすじ:病院でバイトをする大学生の「僕」。ある末期患者の願いを叶えた事から、彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。ひとは人生の終わりに誰を想い、何を願うのか・・・。

正直、表紙のあらすじ↑に期待したほど面白くはなかった。連作の中では「FIREFLY」が1番好きではあったかな・・・。自分の人生が終わる時に自分が何を思うか、それはまだ分からないけれど、その時がいつ来ても、それがたとえ今日であっても、「悔いは無い」と微笑めるように、1日1日を大事に生きたいと思っている。今日出来ることは、今日やる。あなたはそれが出来ていますか?

「MOMENT」

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2007年7月31日 (火)

「ステッキな人生」(川崎正明)

オカンより借り読み。「出会いはいつも不思議です。そして出会いが人生を豊かにするのです」―。出会った多くの人々と、喜びや悲しみ、笑いや涙を共にしてきた中で、この境地に辿り着いた著者が語る、牧会の現場、関西学院中学部での教師生活、ハンセン病元患者との交流など、心温まる記録。

「ステッキな人生」

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2007年7月26日 (木)

「ブとタのあいだ」(小泉吉宏)

もうだい~ぶ前に社長が「読むか?」と置いてってくれた本。「自分って何?」「生きるって何?」的なことが、簡単に、分かりやすく書いてあった。「そのまんまを生きる」こと、当たり前のようで、忘れがち。。 時々ハッとさせられる本だった。可愛い4コママンガ付きなのもイイ(^^)

「ブとタのあいだ」

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2007年7月24日 (火)

「君の名残を」全2巻(浅倉卓弥)

あらすじ:幼馴染みで、剣道部員の高校生、白石友恵と原口武蔵は、雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。2人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった・・・。歴史の非情な歯車と闘いながら、必死に運命に挑む友恵と武蔵。時が自分たちを選び、この時代に運んだことに、果たしてどんな理由があるのか・・・。

久しぶりに、ワクワクする本だった!全部で1000ページを超える長編だったけど、読み終わるのがもったいないくらい楽しんだ。・・・友恵と武蔵、この名前で分かるでしょう?タイムトリップ(という表現をするとチープな感じがするけど(--;)した2人が、歴史上のどの人物になったのか。。 源平のこの争乱の時代は、日本史上で私が最も好きな時代の1つ。史実を詳しく知ってる(つもり)ので、この話にとても入り込みやすかったし、「おお、そこをそう解釈するか!」的な楽しみ方が出来た。面白かった。大満足。

「君の名残を」

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2007年7月17日 (火)

「女性の品格」(坂東眞理子)

Kちゃんより借り読み。うーん、まあ大体は、当たり前のことでしょ、って感じだった(自分が出来てないことはあるけど。っていうか、分かっててもわざとそうしないこともあるし)。しかし、、「勝負服をもつ」とか「無料のものをもらわない」とかは、オイラには納得も実行も出来んなあ(--)

「女性の品格」(坂東眞理子)

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2007年7月16日 (月)

「天空の蜂」(東野圭吾)

Kちゃんより借り読み。600ページちょっとあるけど、今日の午後で読んじゃった(^^) ヘリコプターがハイジャックされて、「日本中の原子炉を止めろ」と政府に要求が来る・・・そんな話。社会派ミステリーとでも言えばいいのかな。。 Kちゃん本人がまだ読んでないようなので詳しい感想は控えとく(^^;けど、犯人も悪い人ではなくて・・・。難しい問題だとは思うけど、日本はこの警鐘をどのように受け止めるのか、受け止められないのか・・・。折しも今日の大地震で柏崎原発火災が起こって、考えさせられた。

「天空の蜂」(東野圭吾)

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2007年7月13日 (金)

「つめたいよるに」(江國香織)

短編集。「デューク」と「鬼ばばあ」はちょっと泣ける系で好きだった。他は、、普通に面白かった。1篇1篇が非常に短いなりに、江國香織っぽさを感じる1冊ではあった。

「つめたいよるに」

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2007年7月12日 (木)

「息づかい」

ミノルンより借り読み。オムニバス(官能w)時代小説集ww ・・・正直濃すぎて、3日に1話くらいしか読めなかった(^^; 話によっては「・・・うへえ(-_-)」という感じだったけど、「借り腹」(阿部牧郎)、「振袖地獄」(勝目梓)あたりは普通に面白かった。

「息づかい」

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「走れメロス」(太宰治)

短編集。私は「走れメロス」がもう一度読みたかっただけなんだけど、まぁせっかくなので全部目を通す。。 イエスとユダのことを描いた「駈込み訴え」は面白かったけど、他は正直読みづらかった(^^; 「女生徒」は、私的には、読みにくいの極致。ダラダラと区切り無く続く文節が、、ムリ(--; 「東京八景」や「帰去来」のような自伝的小説も、太宰本人の研究者でもないし、あまり興味持てず(--; あ、そうそう、肝心のメロスは、やっぱり面白かった。感動話なのに、最後に笑わせてくれるところがまたなんともw

「走れメロス」

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2007年7月10日 (火)

「広き迷路」(三浦綾子)

へー、三浦綾子さんって、こんなサスペンス(上司の娘との結婚話が浮上し、それまで付き合っていた女を殺そうとする男の話でしたー)も書いてたのか。ちょっとビックリ。・・・しかし正直、こーいう作品になると、特に三浦さんらしさは出てなかったような・・・(^^;

「広き迷路」(三浦綾子)

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2007年7月 4日 (水)

「金哲彦のランニング・メソッド」

N村さんより借り読み。・・・昨日の運動の結果、気持ちイイ筋肉痛と、気持ちよくナイ痛の両方が出ている私。。 気持ちよくナイ痛みの原因は、この本を読んでよく分かった!「アキレス腱の痛みは、アキレス腱自体から発生しているのではなく、ふくらはぎの筋肉が張り、アキレス腱を引っ張ることで生じます。ふくらはぎの筋肉を使い過ぎる要因は、足首を返すことで推進力を得ようとして、足で地面を蹴り過ぎているという正しいフォームでないことが挙げられます」「正しいフォームを身につけていないのに、体力があるために走りすぎてしまうからです」って、なるほど!ホントその通り!次はそこに気をつけて走ろうっと。あ、ちなみに昨日走った距離は、さっき地図で目測したところ、片道6km強、というところでしたー(^^)

「金哲彦」

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2007年7月 2日 (月)

「もうひとつの冬のソナタ」

みー子さんより借り読み。TVの「冬ソナ」最終話、すっごく駆け足でアッサリだったので、若干物足りなかった、その部分を補ってもらえてよかった(^^) やっぱいい話やなー。

「もうひとつの冬のソナタ」

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「寒椿」(宮尾登美子)

芸妓として生きた女4人、それぞれの生涯を描いた小説。女流文学賞受賞作だそうだけど、、正直、私にはそこまでの価値は分からなかった(--; 4人の女の性格や生き様の違いがよく書き分けられているな~とか、風景が目の前に浮かぶような美しい描写だな~と感じたりはしたけど。。

「寒椿」

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「続 氷点」全2巻(三浦綾子)

「氷点」ほどの満足感はなかったけど、陽子のその後は気になるところだったので、興味深く読んだ。”ゆるす”というのは難しいことで、そもそも人が人を”ゆるす”などということは傲慢なのかな。罪を犯さない人間はいない。罪を認め、その上に立って、どう生きるかということが大事・・・。

「続氷点」

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2007年7月 1日 (日)

「鈍感力」(渡辺淳一)

オカンより借り読み。・・・なるほど、面白かった。ここであまり詳しくは書かないけど、「鈍感力」「睡眠力」「図にのる才能」、、いずれも興味深い話だった。皆さんも読んでみるといいですよ!・・・私にももっと必要だな、鈍感力。

「鈍感力」

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「雪のアルバム」(三浦綾子)

オカンより借り読み。私生児として生まれた少女が、悩み苦しみを乗り越えて成長していく姿が描かれていた。・・・正直”出来すぎやろ!””こんないい人、こんな物分かりのいい子、普通おらんやろ!”(^^; と言いたくなるような話だけど、まぁそれは小説だしね(^^;; 神様がいるかいないかではなく、「かみさまは のきの小すずめまで おやさしく いつもまもりたもう」そう信じること、信じられること、それだけでも救いかな。

「雪のアルバム」

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2007年6月29日 (金)

「夏の庭」(湯本香樹実)

あらすじ:町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは”観察”し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ・・・。いつしか少年たちの”観察”は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが・・・。

出会うこと、別れること。手に入れること、失うこと。死ぬこと、生きること。。 おじいさんとの出会いをきっかけに、いろんなことを学んで行く少年たちの心の成長が、見ていて清々しかった。なかなか良い本でした。

「夏の庭」

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2007年6月20日 (水)

「陰陽師」(夢枕獏)

今更ながら、読んでみた。「陰陽師」は映画のイメージが強かったので、自然と、清明=野村萬斎、の顔で読み進めてしまった。っていうかホント、ピッタリだと思う。。 人も、鬼も、物の怪も一緒に住んでいたという、平安というこの不思議な時代。清明の持つ不思議な力、雰囲気、魅力。源博雅との絶妙なコンビ。改めて、面白かった。

「陰陽師」

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2007年6月10日 (日)

「仕事と人生」(城山三郎)

KSより借り読み。今年3月に亡くなった城山氏の、最後の連載エッセイ。「趣味は、本と旅」、という最初の一行で、いいなと思った。「仕事あっての人生」ではなく、「人生あっての仕事」という言葉も、ハンパな人間が言うと薄っぺらいけど、このような人が言うと重みがある。。 対談中の「伏龍」の話は衝撃的だった。城山氏のような、戦争を知る作家が亡くなってしまう時が来ているのは残念なことだけど、作品は永遠に残る。この人の作品を、もう少し読んでみたいと思った。

「仕事と人生」(城山三郎)

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2007年6月 6日 (水)

「推定恋愛」(森浩美)

J-POP好きなら誰でも一度はこの名前を目にしたことがあるはず、作詞家・森浩美。その森さんが書いた短編集ということで期待して読んでみたんだけど、、う~ん、正直、普通やった(--; 中では「水撒き」が、なるほどだったかな。。

「推定恋愛」

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2007年6月 3日 (日)

「母」(三浦綾子)

小林多喜二の母・セキの一生を描いた小説。貧しい時も辛い時もただ懸命に生き、多喜二を信じて見守ったその愛情に感動した。「貧乏人のほうが、金持ちよりよく笑う」という言葉が素直に心に染みる、そんな家族の姿が描かれていた。小さなことに幸せを感じられる心、素晴らしいことだと思う。特高の拷問で多喜二を奪われた後の母の姿には、泣けた。一度は「神も仏もいるもんか」と言ったセキが、キリスト教に心を開き、天に召されるその日も「山路越えて」を歌っていたという話(実話)にも、泣けた。いい話だった。・・・『蟹工船』も読みたくなってきた。。

母

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2007年5月28日 (月)

「新編忠臣蔵」全2巻(吉川英治)

淡々と、ただ淡々と書かれていて・・・私的には、アッサリ、サッパリすぎ、物足りなーい!o(><)o 忠臣蔵は、もっと人情話ベッタリ、濃厚じゃなきゃイヤー。・・・やっぱり、本より映像なのかな。1985年に日テレでやったドラマ「忠臣蔵」が最高傑作と思う!(私は中学生の時に、再放送で見てハマった。。) ・・・先日の引越しでビデオ捨てちゃったよ(´Д`) DVD買っちゃおうかなぁ( ̄~ ̄)

忠臣蔵

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2007年5月16日 (水)

「婚約式」(曽野綾子)

短編10編。「弥生の空は」の朝子は少し好きだったけど、後は特にピンとこなかった。。

婚約式

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2007年5月15日 (火)

「日野原重明 いのちと勇気のことば」(日野原重明)

ミノルンが「じっくり読むと、イイぞ」と貸してくれた。日野原先生は聖路加病院理事長。95歳を超えてなお現役医師。いい言葉、たくさん戴きました。その中から3つ、メモらせて戴こう。

「不幸に気づくことには敏感。幸福に気づくことには鈍感。それが人間です。」

「心の平静は、災難で脅かされがちです。人はそれを、不幸などと呼びます。しかし本当の不幸は、災難それ自体にはなく、災難を契機に、一切の望みを持てなくなってから始まるのです。」

「人生のよい終わり方とは 最後に「ありがとう」と言って 死ねるかどうか、です」

私は最近、眠ると夢をたくさん見る。それはいつもいい夢で、目覚めるたびに、「なんだ、、夢か、、」ってちょっと落胆する。・・・私は、落胆しない方法も知っている。それは、他人にも自分にも期待しないこと。心のスイッチを切ってしまうこと。そうすれば、何があっても何がなくても、落胆などしない。・・・でもそれでは寂しいと思う。「本当の不幸は、一切の望みを持てなくなってから始まる」という日野原先生の言葉、その通りと思った。私は、期待するし落胆もしよう。私は、自分に負けない。強く優しく生きて、「ありがとう」と言って死にたい。

日野原

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2007年5月 9日 (水)

「コミックエッセイ劇場(別ダ)」

ミノルンが時々デスクに置いといてくれる、雑誌ダ・ヴィンチ付録「コミックエッセイ劇場」、密かに楽しみにしている。 今日は「たのきん」という名前の由来に、今更ながら、へぇ~~( ̄~ ̄)

メモ

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「注文の多い料理店」(宮沢賢治)

童話19編。何度読んでも、「言葉が生きてる」と感じる。「どんぐりと山猫」「注文の多い料理店」、何度読んでも大好き。「狼森と笊森、盗森」「ざしき童子のはなし」「気のいい火山弾」も好き。

注文

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2007年5月 8日 (火)

「送り火」(重松清)

あらすじ:「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ・・・」。女手ひとつで娘を育てた母は言う。そんな母の苦労を知りつつ反発する娘が、かつて家族で行った遊園地で若かりし日の両親に出会う・・・(「送り火」)。大切な人を思い、懸命に生きる人々の風景。街と暮らしが織りなす、幸せについての9つの物語。

9篇のうち、「送り火」と「家路」が心に残った。「家路」で、帰宅途中に駅で心不全で亡くなったサラリーマンの幽霊が語る「ひとは出て行ったから帰るんじゃないんだと思うんです。帰るために、出て行くんですよ。『ただいま』って言いたいから、毎朝『行ってきます』って言って会社に行ってたんです」「『ただいま』って言ったり、『お帰り』って言ったり、それ、家族しか言えない言葉じゃないですか、だったらいっぱい言いたいし、いっぱい聞きたいし、いっぱい言わせてやりたいし、いっぱい聞かせてやりたいし・・・もっと言いたかったなあ、ただいま、ただいま、ただいま・・・」という言葉が切なかった。帰る場所があることは、誰かを待つ場所があることは、幸せなことだね。。

送り火

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2007年5月 7日 (月)

「うたかた/サンクチュアリ」(吉本ばなな)

実は、吉本ばななって「TUGUMI」ぐらいしか読んでなかったかも。。 「うたかた」も「サンクチュアリ」も、出会いやら別れやら愛のかたちやらが、淡々と描かれてる感じだった。普通に心地よい系。「無理とかしなくても。だめなもんは何してもだめになるし、うまくいくものはどうやっても、うまくいくよ」とか、「幸せっていうのはな、死ぬまで走り続けることなんだぞ。それに家族はどこにいてもひとつだけど、人は死ぬまでひとりだ」とか、いいと思った。

うたかた

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2007年5月 2日 (水)

「Gocco」010 April。

フリーペーパー。「BJとコルダが並んで載ってる!」とN藤しんが見せてくれた。 「金色のコルダ」(呉由姫)、もう今更私が宣伝するまでもない人気だけど(^^; FUHの可愛い妹分の作品です。今8巻まで出てます。皆様、応援よろしくです!

G

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2007年4月30日 (月)

幻夜(東野圭吾)

あらすじ:1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。

「すごく長いけど、面白くて一気に読める」という噂通り、一晩で一気には読めた。でも、内容が薄い。空しい。。 美冬という女の描写が巧いし、相変わらずキッチリ計算して書かれてるストーリー、と思ったけど、ラストの展開はちょっと都合が良すぎないかなぁ。。

幻夜(東野圭吾)

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2007年4月24日 (火)

「モルヒネ」(安達千夏)

あらすじ:在宅医療の医師・藤原真紀の前に、元恋人の倉橋克秀が7年ぶりに現れた。真紀には婚約者がいたが、かつて心の傷をただ1人共有できた克秀の出現に心を惑わせる。やがて、克秀は余命3ヶ月の末期癌であることが発覚。悪化する症状に、真紀は彼の部屋を訪れた・・・。

上記あらすじと、「すばる文学賞作家が描く、究極の恋愛小説」という宣伝文句に釣られて購入。・・・私の理解力が足りないのかもしれないけど、正直、恋愛小説としては普通かと。。 ただ、真紀の心理描写、死についての思いには納得出来るところが多々あった。真紀が医者になった理由、その気持ち、”普通”ではないけど、分かる。特に、真紀の「飛行機に乗るたび、墜落を心待ちにしていた。」に始まる心情描写には、ヤラレタ。。と思った。・・・結論。私にとってモルヒネは 「必要ない」のではなく、心の中に隠し持っているから強くいられる物かな、やっぱり。

「モルヒネ」

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2007年4月22日 (日)

「大阪ルール」。

新大阪駅構内の本屋さんで発見した本。超ウケた。私が特に「納得!!!」と思ったのは、以下の3つ( ̄▽ ̄)

・値切り倒したものは「これなんぼやと思う?」と自慢する。
・炭水化物をおかずに炭水化物を食べる。
・オモロないこと言う奴はたとえ誰でも許さない。

「大阪ルール」笑ろた。

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2007年4月20日 (金)

「号泣する準備はできていた」(江國香織)

12編の短編集。「号泣する準備はできていた」・・・すごいタイトルで、そしてこのタイトルがイイと思って買ったんだけど、表題作よりも「そこなう」という話が巧いと思った。江國香織作品は、平均的に好き。

本

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2007年4月19日 (木)

「花婚式」(藤堂志津子)

・・・これを面白いと思う人もいるのだろうけど、少なくとも今の私にとってはboringとしか言いようがない話だった(--) 薄っぺらい。

花婚式

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2007年4月16日 (月)

「二十四の瞳」(壺井栄)

昭和初年、師範学校を卒業して小豆島の分教場に赴任してきた大石先生と12人の教え子たちの物語。・・・大昔に読んでいたはずだったが、すっかり忘れていた。こんな話だったかー。大石先生が40歳になる頃まで描かれていたんだったかー。。貧しさ、家庭の事情、戦争に負けずに生きようとする教え子たち。それを見守る、強く優しく泣き虫な先生。皆の姿が目に浮かぶようだった。

瞳

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2007年4月13日 (金)

「トワイライト」(重松清)

あらすじ:小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再会した同級生たち。夢と希望に満ちていたあの頃、未来が未来として輝いていたあの時代―しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生のトワイライトに生きる彼らの幸せへの問いかけとは?

ガキ大将が冴えない営業マンに、天才少年がリストラサラリーマンに、転校生は不治の病に、そして担任教師は恋愛に破れもうこの世にはいない・・・。時の流れは平等で、でも不平等で、厳しい。。 現在が、幼い頃に思い描いた未来とは違っていても、自分は自分、これが”未来”。そして現在から見ても、まだ先に未来はある。あきらめないで頑張ることが、人生。死ぬまで青春。かな。

トワイライト

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2007年4月 9日 (月)

「海岸列車」㊤㊦(宮本輝)

あらすじ:幼い日、母に捨てられた兄と妹、夏彦とかおり。愛を求めてさまよう青春期の2人は、折にふれて海岸列車に乗り、山陰の海沿いの小駅に降り立つのだった。その理由は?生きることの拠りどころを希求する兄と妹に、何が啓示されるのか。

恋愛、ビジネス、家族の愛、友情、、いろんな要素が詰まった作品だった。「このようにしたいと望むのと、こうしてみせると決意するのとでは、結果が違う」ということ、確かにそうだと思う。何においても、決意して事に当たらなければ。。 育ての親である叔父がかおりに「馬鹿な娘」と言わずに「運が悪い娘」という表現を使った箇所には、なんか愛情を感じたなぁ。 「明るいところには、不思議に、花が咲いたり、きれいな生き物が集まって来たりします。いやなことがあればあるほど、明るく笑ってて下さい」ってのも、いいね。そうありたい。

海岸列車

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2007年4月 5日 (木)

「雨はあした晴れるだろう」(三浦綾子)

「雨はあした晴れるだろう」「この重きバトンを」「茨の蔭に」の3篇。主題はいずれも”人間の罪”について、であるらしい。。特に好きというほどでもなかったけれど、普通に面白く読んだ。「今まで晴れなかった雨があったかい」・・・確かに。晴れる日を信じて、雨の日も明るく生きればいい。

雨

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2007年3月29日 (木)

「念ずれば花ひらく」(坂村真民)

詩集。「念ずれば花ひらく」、愛媛に住んでいた頃、お墓参りに行くたびに、この言葉が書かれた石碑を目にしていた。子供の頃はなんとなく眺めていただけだったけど、今になって分かる。この人の言葉は、温かい。「二度とない人生だから」「本気」「今」、、とてもいい詩です。「本気になると 世界が変わってくる 自分が変わってくる 変わってこなかったら まだ本気になってない証拠だ」・・・本当にそうだ。もっと本気になろう。そして、「念ずれば花ひらく」、そう信じて、生きていよう。

花

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「旅の恥はかき捨てですか?」(吉門憲宏)

あらすじ:JAL国際線フライト歴35年。2万時間、世界の空を飛んだチーフパーサーが遭遇した”機内の異邦人”と、日本人の恥ずかしい話。

ミノルンより借り読み。最後のページに、機内で手塚治虫にサインしてもらったという著者のパスポート写真が載ってるので。・・・そこのページだけ読むつもりが、全部読んでしまった。普通に面白かった。マナー、日ごろのふるまいについて、気をつけようと思った。。

旅

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2007年3月28日 (水)

「シェエラザード」㊤㊦(浅田次郎)

あらすじ:昭和20年、嵐の台湾沖で、2300人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく。いったいこの船の本当の正体は何なのか?

この話、第二次大戦中に実際に民間人多数を乗せて沈没した「阿波丸」事件をベースにしているのだそうだ。最初は正直、ラブ的な要素が邪魔だと感じたり、殺人が起こるのがチープだと感じたりしたけど、読み終わってみたら、そんな些末なことはどうでもいいな。興味深い話だった。戦争は人間を集団単位で変えてしまうけれど、1人1人を見たら、何も変わってなんかない。強く優しい人たちを見た。ラスト、弥勒丸の進む姿が(沈む姿ではなく、進む姿が)、目の前に見えるような気がした。聴いたこともない「シェエラザード」の調べが、聞こえてくるような気がした。

シェエラザード

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2007年3月21日 (水)

「姫椿」(浅田次郎)

あらすじ:飼い猫が死んでしまったOL。経営に行き詰まり、死に場所を探す社長。30年前に別れた恋人への絶ち難い思いを心に秘めた男。妻に先立たれ、思い出の競馬場に通う大学教授・・・。凍てついた心を抱えながら日々を暮らす人々に、冬の日溜りにも似た微かなぬくもりが舞い降りる。全8篇の短編集。

浅田次郎、好き。この人の作品には泣かされることが多い。今回の8篇中では、私的には2篇が当たり。優しい話、好き。「獬」、よかった。シエ、賢くて優しい生き物。私のところへも来てくれればいいのに・・・。「姫椿」も、よかった。人間は「忘れる」ことも出来るし、「思い出す」ことも出来る。どちらも生きていく上で必要なんだな。そして人は、やり直すことが出来るんだな。。

姫椿

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2007年3月20日 (火)

「塩狩峠」(三浦綾子)

明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして暴走列車を止め、大勢の乗客の命を救った一青年の生涯を描いた小説。・・・この話が実話に基づいていたということ、知りませんでした。信仰に目覚め、自分を取り巻く者たちへの愛を貫いた信夫・・・なかなか出来ることではない。「自分を偉いと思う人間に、偉い人はいないのですよ」という、信夫の母の教えも、心に残った。今ちょっと聖書を読んでみたいと思っている。。

塩狩峠

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2007年3月18日 (日)

「神のふたつの貌」(貫井徳郎)

あらすじ:「神の声が聞きたい」―牧師の息子に生まれ、一途に神の存在を求める少年・早乙女。彼が歩む神へと到る道は、同時におのれの手を血に染める殺人者への道だった・・・。

神の教えについて書かれている部分で「なるほど」と思うことは時々あった。でも全体的にはいただけないなぁ(--; 信仰が間違った方向へ行ってしまう例は現実にもあるけれど、この話もどう考えても後味が悪い。ちなみに、三部構成に隠されたトリックにも、早い段階で気付いていた。ネタバレになってしまうけど、、主人公を『早乙女』と書き続けることが不自然だもん( ̄▽ ̄;) ちなみに、「人は多くを求めれば不幸に近づく」という言葉が1番心に残った。その通りだと思った。

神

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2007年3月12日 (月)

「卒業」(重松清)

悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの”卒業”を経験する家族を描いた4編、「まゆみのマーチ」「あおげば尊し」「卒業」「追伸」。 どの話もそれぞれによかったけど、個人的には、「まゆみのマーチ」に特にグッときた。♪まゆみが好き、好き、好き、まゆみが好き、好っき♪―『悟空の大冒険』の替え歌でまゆみを励まし続けた母の愛情に、そして「おかあちゃんに一生かかっても使いきれんほどの『好き』を言うてもろうたけん、どげんつらいときでも元気出せた」と言うまゆみの言葉に、感動した。。 「卒業」で書かれていた、「『卒業すること』と『捨て去ること』や『逃げてしまう』こととは違う」という言葉も、心に残った。

卒業

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「ダ・ヴィンチ」4月号

Image240Image241 先週発売された「ダ・ヴィンチ」内、「今月の新風舎注目本14」に、私の「風のつぶやき」が掲載されてます。立ち読みでもいいので、見てやって下さいね。ちなみに、ページNo.220ですw

・・・てゆーか、改めて宣伝もしていいスか?「風のつぶやき」(FUH) 新風舎より先月出版されました。ジャンルは詩集、かなぁ。画はSho様に、あとがきは神戸クリニック吉田圭介理事長に、快くお引き受け戴きました、、ありがたいことです(-人-) 定価840円(税込)です。お近くの書店やAmazon等でご注文いただけます。よろしくお願いしまーす。

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2007年3月10日 (土)

「生きていることを楽しんで」(ターシャ・テューダー)

オカンから貰った本。91歳のおばあちゃん、ターシャ・テューダーの”言葉”を集めた本。「生きていれば、落ち込むこともあります。状況を好転できると思ったら、ぜひ努力すべきです。でも、変えられないなら、それを受け入れて歩み続けるしかありません。何があっても『生きていることを楽しもう』という気持ちを忘れないで」という言葉が、心を温かく強くしてくれる。。

言葉

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「この胸いっぱいの愛を」(梶尾真治)

あらすじ:もし、もう一度、あの時間に戻れるとしたら。そして、やり直すことができるとしたら・・・。 1986年、門司。”あること”をきっかけに、過去に戻ってしまった登場人物たちそれぞれの群像劇。

不思議な話(特に、問題の”装置”が・・・(^^;)だけど、ストーリーそのものに違和感はない。登場人物それぞれの”過去”に片がつくたびに、なんか感動した。少し哀しい、切ない、でも優しい奇跡だった。泣き笑い。。

この

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2007年3月 9日 (金)

「博士の異常な健康」(水道橋博士)

ミノルンより借り読み、パラ読み。「バイオラバー」のとこ、熟読。水道橋博士の肩凝りをふっ飛ばし、ポリープや癌にまで効果有りという”魔法の布”。とても高価なものだけど、本当に効くんだったら高くないよね。。「近視矯正手術」のとこも読んだ。私がオペを受けた神戸クリニックのこともチラリと出てたー。

博士

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2007年3月 7日 (水)

「海猫」㊤㊦(谷村志穂)

あらすじ:白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた薫。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ、冬の峠を越えて嫁いできた。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟・広次の真っ直ぐな気持ちに惹かれてゆく・・・。

映画を先に観ていたんだけど、原作の方がやっぱり広いな。映画は、原作のダイジェスト版だったように感じる・・・(あ、でも映画もなかなかよく出来ていたことも再確認。キャスティング、バッチリだったんだなぁ)。 薫の生き方、よく言えば本能に忠実で正直、情熱的、悪く言えば短絡的で流されやすい。結局はその”情”故に自分の身を滅ぼしてしまったわけだけど、愛して愛されて、本人としては悔いはなかっただろうな(残された者たちにしたらたまらんけど・・・)。邦一の、よく言えば野性的、悪く言えば粗暴で身勝手なところ、私は許せないでいた。でも最後には、あれはあれで彼なりの愛し方だったんだなぁ、と思えた。遭難した邦一が海猫に薫を見た時は、感動した。。

海猫

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2007年3月 5日 (月)

「流星ワゴン」(重松清)

あらすじ:死んじゃってもいいかなあ、もう・・・。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅・・・やり直しは叶えられるのか?

正直、文庫裏のあらすじ(↑)を読んだ時は、なんじゃそりゃ??と思った。でも読んで行くうちに、なるほど・・・に変わった。主人公父子(×2)、ワゴンの父子、どの父子の話もそれぞれによかった。人生にやり直しはきかない・・・そんなふうに自分で決めてしまったら、本当にそこで終わりだ。魔法を信じても、奇跡を信じてもいいじゃないか。もしこの不思議なワゴンに出逢ったら、、私も乗せてもらおう。私にとっての大切な場所は、どこ?連れて行ってほしい。自分ではよく分からないから。。

流星

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「天使の代理人」㊤㊦(山田宗樹)

あらすじ:生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。過去、数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・桐山冬子はある日、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔を見、その時から罪の償いのために半生を捧げる決意をする・・・。

重いテーマだったけれど、興味深かった。いろんな立場、境遇、考えの人がいて、誰が正しいとか間違っているとか一概には言えない。私の考えも、それが全ての人に当てはまるとは思わないし、押し付けることも出来ない。・・・いろんなことを思いながら読んだけど、とりあえず嬉しいラストでよかった。

天使

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2007年3月 1日 (木)

「ちび象ランディと星になった少年」(坂本小百合)

9bff58f9先月実家に帰ってた時に、オカンから借り読み。映画化もされてた話だけど、映画も観てなかったし、原作本があることも知りませんでした。象と心が通じていた少年の短い一生、、実話なんだね。。 いい本だった。特に、少年が亡くなった後の象の行動が綴られている箇所、泣けた。

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2007年2月28日 (水)

2007・2 読書記録。

「命」「魂」「生」「声」(柳美里)

「命 四部作」、全4冊。・・・本当に、重かった。読むのがしんどくて、なかなか進まなかった。途中、気持ち的には拷問に近かった。読んでしまおうか、やめようか、、こんなに本気で迷った本は初めてかもしれない。柳さんに自分と似た部分を見つけるたびに、そして苛酷な現実を目の当たりにするたびに、苦しくなった。東さんをもっと早く検査に連れて行かなかったことを悔やむ柳さんの姿に、そして「わたしはあと二年で死んでもいいですから、東由多加をあと二年生かしてください。なんとか丈陽と東由多加と三人で二年間生きたいです。神さま、どうかわたしの祈りを叶えてください」という柳さんの祈りに、本気で泣いた。・・・読んでる間、ずっと苦しかったけど、苦しみの中に、真実の言葉も見つけた。「幸福というのは、自分を説き伏せ納得させて実感するものではない。なにも考えなくても、感じるものなのだ」。「あるひとの存在をこころにとどめる。愛するということはその思いを行為に変えることではなく、思うことそのもの。待つ時間を経ても色褪せず、萎れない花をこころに咲かせる人は、花を持たないひとより多く裏切られ、疵ついているはずだ」。東さんが柳さんに言った「おれにとって 好きだということは話したいということなんだよ。おれはあなたと話したい。話すことがなくなったら 話したくなくなったら その関係はおしまいだと思うけど おれとあなたはずっと話しつづけると思うよ」という言葉にも、静かに感動した。

「氷点」㊤㊦(三浦綾子)

あらすじ:辻口病院長夫人・夏枝が青年医師・村井の思慕の言葉に耳を傾けている間に、3歳になったばかりの娘ルリ子は殺害された。夏枝への屈折した憎しみと、「汝の敵を愛せよ」という教えへの挑戦とで、辻口は殺人犯の娘を養女に迎える…。

なんとなく話は知っていたけれど、下世話なところが全く感じられない文章で、読んでみてよかったと思った。辻口、夏枝はじめ登場人物皆の葛藤やら屈折した感情やらも興味深いものだったが、何より私は養女・陽子にいつも心引かれた。つらい時はいつも、「汗と涙は人のために流しなさい」という言葉を思い出して、にこっと笑ってみる陽子。「わたくしは少し困難なことにあいますと、すぐにおろおろしたり、あわてたり、べそをかいたりいたします。けれども、それはちょっと雲がかかっただけで、その雲が去ると、太陽が再び輝くのだと知っておれば、わたくしたちはどんなに落ちついて行動できることでしょうか」という大人びた言葉、、私は陽子からいろいろ教えられた。

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2007年1月31日 (水)

2007・1 読書記録。

「愛死」(瀬戸内寂聴)

エイズという病、やがて訪れる確実な死よりも、今生きている命の瞬間の輝きを信じようとする人たち…。血友病の治療で感染した人、性交渉の結果感染した人、、過程は様々だったけれど、それぞれに対し思うところがあった。「自分が辛い想いをしたことのない人間は、他人の不幸に鈍感なのよ。悲しいめや辛い想いはしたくないけど、自分が苦しんで流した涙の量だけ、人間誰だってやさしくなれるんじゃないかしら」という言葉、その通りと思った。…リアルなところでは、潜伏期間の長さに改めて驚いた。

「天国までの百マイル」(浅田次郎)

バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男が、心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるという病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける・・・。久々に随所で泣かされた1冊。母子の愛情だけでなく、男女の愛情も平行して描かれているんだけど、どちらも本当に感動的だった。エゴに溢れた人たちもいる中、自分のことよりも他の人のことを愛せる優しい人がいっぱいで、胸がいっぱいになった。特にマリの生き方、すごいと思った。普通はこんなに強く優しい女にはなかなかなれないだろうね。。

「13階段」(高野和明)

犯行時刻の記憶を失った死刑囚、その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は前科を背負った青年・三上と共に調査を始める・・・。噂には聞いていたが、なるほど面白かった。謎解き物としても、人間模様的にも興味深い。自分が殺した男の遺影を前にした時の「心は空白になった。自分が何を考え、何を感じるべきなのかは分からなくなった。これまで心の中で繰り返してきた自己憐憫や正当化、さらには運命というものへの諦観はすべて消え去り、なす術もない空白に、ただ狼狽するばかりだった」という描写、巧いと思う。そして独居房でいつか来る死刑の日を待つ(正確には待っていないと思うが)死刑囚の描写に、怖くなった。毎日「今日ではなかった」と束の間の安堵、そしてまたすぐに「明日なのか」と怯える、そんな繰り返し、とても耐えられない。死刑囚でなくても、同じだ。私は、真綿でじわじわと首を絞められるようなのは嫌だよ。長く苦しいのは嫌だよ。ひと思いにバッサリ斬られたい。っていうか本当は死にたくない・・・誰でもそうか。

「涙」㊤㊦(乃南アサ)

刑事である婚約者・勝が突如謎の失踪、殺人事件の容疑者となっていることも判明するが、真実を知るため萄子は一人で彼の行方を追う・・・。 心理描写を得意とする乃南アサらしさが随所に溢れる作品で、スピード感もあった。勝が失踪した背景にどんな複雑な事情が隠されているのか気になって、一気に読んでしまった。真実を知るまでは他の道は見えない、という萄子の割り切れない気持ち分かるし。それだけにラストは、若干物足りないというか、ええ~~??と思ってしまった。どう考えても、勝の行動は過ちで、そのためにどれだけの人が苦しんだことか。。私は悔しい。

「不信のとき」㊤㊦(有吉佐和子)

大手商社に勤める浅井義雄は結婚して15年、銀座のホステス・マチ子の、妻にはない淑やかさに惹かれて行くが・・・。 ドラマ化もされてる作品だしとりあえず読んでみようと思ったんだけど、、これは読む必要なかった、というかちょっと読まなきゃよかったと思った。男の弱さ(ずるさ)、女の強さ(したたかさ?)を、イヤな形で見た気がする。しかし1箇所、浅井の心理状態に関するあまりに的確な分析が、皮肉なほどリアルに分かるところがあった。あえてここに抜粋はしないが、そこはナルホドだった。

「解夏」(さだまさし)

視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し故郷・長崎に帰った隆之、そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる・・・。最近ワイドショーを通してその名を広く知られるようになったベーチェット病だが、これはもし自分が宣告されたら、、と思うと1番ツラい病気の1つだと思う。徐々に視力を奪われる、、考えただけで怖ろしい、悲しい。2人がお寺で会った老人の「失明した瞬間にその恐怖からは解放される。その日があなたの解夏です」という言葉は、切なく、でも温かくあった。目の話に限らない、人は何かを持っている限り、永遠に「失う」ことの恐怖に付きまとわれる。それは苦しいことだけれど、「失うことが怖い」ものがあるだけ幸せなのかもしれない。そんなことを思った。 この本には他に『秋桜』『水底の村』『サクラサク』の3話が収録されていたが、どの話もそれぞれによかった、思うところがあった。人間っていいな、諦めなければ心はいつか通じる。。『秋桜』、「恋愛は良いとこばっか見せてするもんだが、結婚は悪いとこばっか見せるようなもんだ。恋愛ではなく、結婚をしてくれ」というようなセリフ、いいと思った。っていうか、さだまさし、すごいね。『精霊流し』も今後是非読んでみたい。

「散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道」(梯久美子)

水涸れ弾尽きる凄惨な戦場と化した本土防衛の最前線・硫黄島、その絶海の孤島からの手紙、死よりも苦しい生を生きた烈々たる記録・・・。先日映画「硫黄島からの手紙」を観たばかりだったし、リアルに入り込んでしまった。映画を観ていたから本が分かりやすかったし、本を読んだことで映画では伝わりきれてなかったことが分かった。食べ物どころか水すらない、あまりに苛酷な戦場の様を思って苦しくなった。皆、自分のことだけを思ったら、長く苦しむよりもいっそひと思いに楽になりたかったと思う。でも本土に住む愛する者たちを守るため、勝ち目のない闘いを長引かせることだけに命を懸けた男たちの強さ、優しさに胸がイッパイになった。私も、守るべきもののために強く優しくありたい。硫黄島はじめ戦場で命を落とした人たちは、遠くから思い、見守るだけしか出来なかった。でも私は、傍で守りたい。だから何度でも思う、当たり前のことを思う。二度とこんな悲しい戦争をしてはいけない。平和を失ってはいけない。愛する人が無事生きていてくれる、それだけのことがどれだけありがたく幸せなことか、改めて心に刻んだ。 ・・・ちょっと話が逸れたかな。栗林忠道、人間として本当に魅力的な人だった。家族はもちろん、自分を取り巻く全てのものに対して真摯な態度で接する姿が印象に残った。家族に宛てた手紙と同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に、彼の訣別電報が心に残った。時代に正々堂々と立ち向かった人間の姿の大きさを思った。読み終えて最後にもう1度「散るぞ悲しき」というタイトルを眺めた時、改めて涙が溢れた。

「恋人よ」㊤㊦(野沢尚)

お腹の子供の父親は自分ではないかもと告げられた男、夫となる男を愛しきれぬまま結婚式を挙げようとする愛永、2人の男女はそれぞれの結婚式の直前に運命的に出会う・・・。 正直、途中で飽き飽きしてた。現実離れしたチープなラブストーリーだと、不愉快ですらあった。でも最後、愛永の最期にはちょっと泣けた。「後悔はありませんか。私にはありません。素晴らしい人生でした。」・・・私も、胸を張って、笑顔でこう言って死にたい。

「草原の椅子」㊤㊦(宮本輝)

長年連れ添った妻と離婚し、50歳になった遠間憲太郎、さらに満たされぬ人生への思いを募らせ、人間としての使命を自らに問う・・・。 宮本輝、初挑戦。なかなか面白い。遠間の親友となる富樫という男、大阪人の経営者なのだが、彼の台詞がいろいろ心に残ったので、書き留めておく。「人情のかけらもないものは、どんなに理屈が通ってても正義やおまへん」、「ひとつのことが、ちゃんとできるやつは、ほかのことも、ちゃんとできるんや。つまり、その逆のケースは、ほとんどないっちゅうことや。ひとつのことができんやつは、ほかのことをさせても、結局、あかんちゅう場合が多い」、「困ったことが起こって、思案にあぐねると、とにかくさっさと布団にもぐり込んで寝てしまいよる。よう寝て、元気を取り戻して目が醒めたら、またええ考えも浮かぶやろ。それまでは、あれこれ思い悩んで考え込んでみても、らちがあかんちゅうのが、俺の親父の持論や」、「俺の親父は、どんなときでも『安心しとれや』っちゅうのが口癖やった。大怪我をして、もう二度と仕事はでけへんのやないかとしか思えんときでも、『もうじき元気になって、働けるようになるから、お前ら、安心しとれや』って言うとった。そういう心意気が、親父の脚を動くようにさせて、親父の仕事に新しい道をひらかせたんや」、、全部、いい。まず眠ること、大事だと思う。でも眠るためには、嘘でも安心が必要。。「安心しとれや」、その言葉だけで、全てがうまく行くようになる気がする。 下巻もなかなか考えさせられる人間模様だった。そしてやっぱり、ところどころすごく心に残る。「解決できない問題なんて、この世にない。強気で行こうぜ。強気と、無計画で無謀だってこととは根本的に違うさ。強気ってのは精神の構え方であり、楽天的であろうとする心でもあるんだ。強気で時を待つっていうこともある。弱気で生きるのも一生。強気で生きるのも一生。同じ一生なら、強気のほうが、思い残すことがない。おい、笑えよ。お日さんの当たってないところには花は咲かないぜ。暗くて、じめじめしてるところには、げじげじなんかが生まれるし、黴もはびこる。人生もおんなじだよ」、「俺には、自分の心がよくわからない。むやみに陽気なときもあれば、わけもなく陰気なときもある。志が高い日と低い日があり、寛容なときと狭量なときとがあり、短気な日と、少々のことでは心が乱れない日がある。百円をけちる日があり、つまらないことに十万円を使ってしまう日もある。天下国家を憂いながら、満員電車で脚を踏まれて逆上したりする。五十歳になっても、このありさまなのだ。五歳の子の心が、ちょっとした縁に影響を受けて揺れ動いたとて、何の不思議があろう」、、まったくだ。1番ナルホドだったのは「ゴムホースの原理」。「人間の心に綺麗な”水”を注ぎ続けたら、心のゴミが押し出されるようになる。そのゴミが流れ出している状態は、一見奇異に見えるかもしれないが、それをゴミだと見破って、全部が流れ出るまで恐れずに水を注ぎ続けなければならない。全てのゴミが流れ出てしまったら、後は綺麗な水が流れるばかりになる」、そんな原理。そしてこれは、人生全般に通ずることだという。何か災いが起こった時も「自分の中の汚いゴミが今出てるんだ」と思って辛抱すること、自分を浄化する水を注ぎ続けることが肝要だと。・・・なるほどね。

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2006年12月 2日 (土)

2006・12 読書記録。

「うつくしい子ども」(石田衣良)

ジャンルとしてはミステリーなのかなぁ。殺人事件の犯人として補導された13歳の少年の兄の孤独な闘いと成長を描いた作品。「手紙」じゃないけど、犯罪者にも家族がいるわけで、その人たちも苦しみを強いられるわけで、、。この14歳の兄が「がまんしてがまんして、それでいつか終わりがくる。人生ってそんなものかな。もっといつか輝くときが、真夏の熱風に全身を吹かれるみたいに、なにもかも笑いとばせるときがこないんだろうか」と考える場面が心に残った。

「駆ける少年」(鷺沢萠)

短編集。表題作は泉鏡花文学賞受賞作だそうだ、が、私的にはあまり印象に残らんかった(´~`;)

「嫌われ松子の一生」㊤㊦(山田宗樹)

上巻は淡々と読んでたんだけど、下巻の後半で結構泣いちゃった。なんでかなぁ。。 松子はちっとも、特別な人じゃない。普通の女性だ。一生懸命生きて、愛しただけ。私にも”松子”的要素は多々あると感じた。しかし、ちょっとしたことがキッカケで、人生ってどう変わるか分からないね。。そして、やっぱり何が起こるか分からないから、1日1日を大事に生きようと思った。

「ナースマン」(小林光恵)

新米看護士物語。・・・もうひとつ、物足りない。

「ビタミンF」(重松清)

短編集。「人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール」だってさ、ありがとさーん( ̄~ ̄;) 「無関心と知らん顔ってのは、ぜったいに違うんだから」って、分かっててほっといた方がいいこともあるってこと、ちょっとなるほど。

「水曜の朝、午前三時」(蓮見圭一)

45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が娘のために遺した4巻のテープ、そこに語られていたのは・・・。「『こんな恋愛小説を待ち焦がれていた。わたしは、飛行機のなかで、涙がとまらなくなった・・・』児玉清氏、絶賛!!」という帯につられて買ったんだけど、私的には???

「あいたい気持ち」(狗飼恭子)

19歳の誕生日を目前にして、琴子は<ここじゃないどこか>に思いを募らせる・・・。ストーリー自体は正直どうということもなかったけれど、気になる言葉が沢山あった。「あんまり嫌な夢だったので、目が覚めた瞬間に忘れた。忘れることにした。二度と思い出さないでいられれば、それは忘れたのと同じだ」、「植物になろう。ずっとそう思ってた。殺生しないと生きていけない人間よりも、植物に近い存在のつもりだった。でも植物は、踏まれても摘まれても折られても、何も言わない。踏まれた自分を、可哀想だなんてけして思わない。つらいなんて泣いたりしない。自分を哀れんで、誰かを憎んだりしない。私は、ちっとも植物なんかじゃない。私は最初から最後まで、すごくすごく人間だった」・・・なるほど。「彼女を愛することで、僕は僕を取り戻しました。そして彼女を失って、僕は僕をなくした」、「私はとても幸せだ。いつか必ず終わりが来るのに、なぜ人は恋をするんだろうってずっと思っていた。その答えがやっと分かった。愛されていた、ただそれだけのことで、人は最期に笑うことができるのね」、「最後の瞬間に笑えるように、とびきりの顔で笑えるように、私も誰かを思いきり愛したい」、「待つだけじゃなくて、迎えにいける私になろう」・・・分かる。「琴子さんは、今、何をしているんですか?」「生きてるだけです」「だけ、なんて言うものじゃないですよ。生きることが一番難しいんだから」という会話もなんかよかった。

「100万回の言い訳」(唯川恵)

士郎と結子は結婚7年、平穏な生活で仲は悪くない、だけど何か足りない・・・。唯川恵作品は基本的に好きなんだけど、これはまた面白かったというか、考えさせられる話だったというか。「今はもう以前ほど喧嘩はしない。たぶん、互いの距離をうまく取れるようになったからだろう。それは、相手を怒らせないよう気を配るというより、相手を怒らせることで自分が不快な思いをしたくないという一種の知恵のようなものだ」・・・なるほど。「壊れたことを想像して悩む前に、しておくことがたくさんあるのではないか」・・・私、こーいうとこあるな(´~`;) 「僕は、いつだって、その時々で最善の努力をする。後になって、あれで本当によかったのか、なんて考えるのは、作品に対しても客に対しても失礼ってものだろう」、これはデザイナーが作品について言った言葉だけど、人間についても同じことだと思った。私は人に当たって、そうありたい。「今まで、後悔することがない相手ばかり探していたけど、初めて、後悔しても構わないって思える人と出会えた」・・・胸を張ってこう言えれば素敵だね。

「感情教育」(中山可穂)

那智と理緒、傷つくことにすら不器用な二人が出会い、存在の根源をゆさぶる至高の恋が燃え上がる・・・。これって同性同士の愛なんだけど、ちっとも嫌な感じじゃなくて、むしろハマって読んだ。那智、理緒、それぞれの複雑な生い立ちも丁寧に描かれていて、それだけに2人の出会いを、そして自然体でいられることを、愛し合う気持ちを祝福し、どうなるのかとドキドキした。人妻で母親でもある那智を諦めようとする理緒の葛藤、「子供と一緒なら那智は幸福に決まっている。那智は自分のように孤独にまみれているわけではないのだ。自分にしてあげられることはもう何もない。ただ祈るだけだ。那智がもう泣くことのないように。そのためなら自分は一生ひとりきりでもかまわない。春の桜も、夏の花火も、秋の紅葉も、クリスマスツリーも、誰とも一緒に見なくてもいい。ひとりで見るのがつらすぎるなら、今年から自分はもうそんなものは見ない」という独白には泣けたな。。

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2006年11月 2日 (木)

2006・11 読書記録。

「テニス・コート」(曽野綾子)

心に残ったセリフ。『君は、何と言っていいかわからないんだろう。あまりいろんなことを考えるから。そうすると、千万言をついやして何か言っても、不正確になると思ってるんだ。僕は今、非常に不誠実なんだよ。だから歯切れよく喋れる。』・・・喋りが上手い人が皆不誠実であるとは思わないけれど、少なくとも私自身のことだけを言えば、この通りだと感じた。。

「あたしが帰る家」(群ようこ)

なんじゃコリャ?甲斐性なしの父を持つ小学生の娘、の視点から描いた家族物語だけど、全くもって読んだ意味がなかった。面白くもない、タメにもならない。

「エール」(鈴木光司)

あらすじ(『裕福な家庭で育ち、大手出版社に勤め、恋人はエリート。順風満帆な毎日を送る靖子の前に突然現れた若き格闘家・一馬。運命の恋に堕ちた靖子、その人生に初めて、闘いのゴングが鳴り響く』)に惹かれて読んだ。なるほどだった。しかし闘いが終わったと思ったら、実はまだ始まりだったというラスト・・・希望を持てるとはいえ、ちょっとシンドイかな。。

「夢を見ずにおやすみ」(鷺沢萠)

3つの愛を描いた連作短編集。・・・まぁ普通に面白かった。『あたし、たぶん、人を好きになれるくらいしか取り柄がないんだ。でもね、あたしはそれを自分の才能だと思ってる』というセリフが心に残った。人を好きになれる、それだけで充分、価値があると思う。でも、人を上手く好きでいることって意外と難しい。ただ相手を「好き」、それだけでいいのに、「好き」が自己満足になってしまっては、、違う。私はまだまだ子供で、負けず嫌いでヤキモチ焼きで、すぐに自分の「好き」というキモチに振り回される。・・・「好き」に勝ちも負けもあるかい!もっとどっしり「好き」でいたい。自分のためではなく、相手のための「好き」で居続けたい。

「ある結婚」(源氏鶏太)

短編集。1話目の1文目でひっくり返った・・・「古~っ!!」。確かめてみたら、どの作品も昭和30年代のものだった。古い=駄目、ではもちろんないけれど、あまりに倫理観とか恋愛システムが古臭くて・・・笑えた( ̄▽ ̄;) もちろん、女心は今も昔も変わらんなぁ、と思う部分もあったけどね。

「乳房」(伊集院静)

短編集。伊集院作品は「白秋」が良かったので、2冊目のチャレンジ。でもこれは、そーでもなかった。悪くもないけど、特に好きでもない。。

「そして粛清の扉を」(黒武洋)

第一回ホラーサスペンス大賞受賞作ということで読んでみたが・・・学校ジャック事件、後味悪っ!世の中の悪を自らの手で排除、且つ復讐、という犯人の気持ちは分かるけど、暴力で押さえつけても空しいだけだ。

「イノセントワールド」(桜井亜美)

これはもう全然理解不能。知的障害の兄の子を身ごもり、精子ドナーとしての父親とも関係を持つ女子高生、私にはこの世界をイノセントとみなすことは出来ない。。

「唐沢家の四本の百合」(小池真理子)

なんじゃこれ。”仲の良い”唐沢一族、舞い込んだ1通の脅迫状、崩壊する心・・・体調イマイチの時に読んでたせいもあるかもだけど、なんか気持ち悪かった。小池真理子作品は自分の中で当たりハズレが大きいことが多い、かも。

「離婚」(家田荘子)

これって自伝的小説、なんでしょ。結構興味深く読めた。主人公・衣里の生き方、バカだなぁと思いながらも、自分も同じ部分を持っているかもしれない、とも。『ありがとう。私のわがままを許してくれて』、衣里の最後のセリフが心に残った。

「コンセント」(田口ランディ)

ストーリーとしては正直最後まで読むのがキツかった(´Д`) 『人間の心は自分で自分を癒すことができる。その能力がある。カウンセラーという職業が蔓延したら、人の力を借りないと自分を癒せないと思い込む人がもっと増えてしまう。お節介サービス業に頼りすぎると人間は滅びるよ』という論理、ちょっと納得させられるところはあったかな。。

「悪魔の羽根」(乃南アサ)

短編集。正直どれもパッとしなかった。乃南アサ作品は、基本的に好きなはずなんだけどなぁ、、残念。

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