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2008年6月30日 (月)

「千里眼とニュアージュ」全2巻(松岡圭祐)

あらすじ:史上最大のIT企業が設置した”48番目の都道府県”萩原県。そこはニートと呼ばれる無職の人々や失業者たちが、生活費も支給されながら暮らす最先端の福祉都市だった。だが住人たちは悪夢にうなされている。炎、地獄の骸骨、そして金縛り。ニート天国・萩原県には巨大な陰謀が眠っていた。イラクから帰国するや、不可解な速達を受け取った臨床心理士・岬美由紀はふたたび混乱の渦中へ・・・。

いつもながら、度肝を抜かれるストーリーだ。ジンバテックの壮大な陰謀、ポカーンと口を開けて、成り行きを見守るしかなかった。。 膨大な量の髪の毛の使い道、そして実際に使われている場面の描写には、鳥肌立ったshock 美由紀と恵梨香のストーリーにも、大きな大きな展開があった。2人の人生が、やっと正しく交わった。前半、恵梨香の暴走的な気持ちが、分かってしょーがなかった。どーせ私はダメな人間だもん、生きてたってしょーがないじゃん、死ねないから生きてるだけじゃん、的な恵梨香を、それはそれでいいじゃん、って受け入れる私がいた。でも播山を見てて、やっぱそーいうのダメじゃん、っていうかカッコ悪いし・・・って思った。美由紀の「人間が個々それぞれに思考も価値観も違うことを理解せず、世間というひとくくりでものを見て、非難を浴びたら社会全体を逆恨みする。たとえ妻子であっても自分に甘く接してくれることだけしか望まない。他人の気持ちを考えずに自分の本能に従っていても愛されるなんて状況は、子供のうちに親が注いでくれる愛情ぐらいのものなのに、その状況こそが理想と考えて、著名になって崇められることに執着する。呆れるまでに自分勝手な人だわ」という叱責に溜飲を下げた。・・・えっと、だから結局は、恵梨香が変わってくれて嬉しかった。「時間が記憶を薄らがせていくことを望んだこともあった。一方で、過ぎゆく時間を恐れたこともあった。いまはそのどちらでもない。幸せも辛さも、同じ時間のなかで共に歩んでいく永遠の伴侶のようなものだ。いずれかひとつだけを選んで受けいれることは許されない。切り捨てることもかなわない。いつもわたしとともにある。そして、だからこそ成長がある。責任を果たして、明日へと歩んでいくことができる」・・・清々しい青空のようなラストだった。 あ、余談だけど、美由紀の携帯着メロがTinaの「迷路」っていうのはちょっと嬉しかった(私もスキーhappy02

「千里眼とニュアージュ」

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コメント

二人がようやく実際にあいましたね。
私もジンバテックの事業の大きさには度肝を抜かれました。
そして、その目的が…だったとは。
そんな福祉県があったら、いいなとは思うけど。
やっぱりなんか違う気がする。
ジンバテックなきあと、荻原県の住人の後の生活が(えりか以外)が気になるところです。

投稿: yumiko | 2008年7月 1日 (火) 13時39分

もしも萩原県が実際にあったら、行くかなぁ?
・・・多分、今の私なら行かないだろうなぁ。
恵梨香以外の住人もきっと大丈夫!信じよう。。
美由紀と恵梨香は、いい姉妹関係を築けそうでよかった!

投稿: FUH | 2008年7月 1日 (火) 22時03分

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